CAR10×NOT WONK×SEVENTEEN AGAiNによる〈KiliKiliVilla〉3バンド・フロントマン対談!!

左より、川田晋也(CAR10)、ヤブユウタ(SEVENTEEN AGAiN)、加藤修平(NOT WONK)

元銀杏BOYZの安孫子真哉を中心に、土地や年代、ジャンルを飛び越えて素晴らしいリリースが続く〈KiliKiliVilla〉を初期から支え、インディー・ロック、ガレージ、パンク、ハードコアと様々なシーンを越境しつつ、栃木・足利を拠点に精力的な活動を続けている3ピース・バンド、CAR10が3rdアルバムをリリース。OTOTOYでは本作の1週間の先行配信を実施中。自身のバンド名をアルバム名に冠したところからも本人たちの自信を伺うことのできる会心の1枚を是非ともチェックしていただきたいと同時に、CAR10のベース、ヴォーカルを務める川田晋也と同じく〈KiliKiliVilla〉よりリリースをしているSEVENTEEN AGAiN・ヤブユウタ、NOT WONK・加藤修平、そしてCAR10・川田晋也の各バンドのフロントマンによる対談を掲載。CAR10の最新作とともに、こちらも楽しんでいただきたい。


24bit/48kHzの高音質音源にて1週間先行配信中!!

CAR10 / CAR10

【Track List】
01. くらい夜でも
02. マチフェス
03. Best Space
04. Night Town
05. Mr Bread
06. Milk Tea
07. Pale Blue
08. 今日もこんなもんさ
09. ゴーバック
10. Block Party

【配信形態 / 価格】
24bit/48kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲購入 378円(税込) まとめ購入 2,160円(税込)



下北沢THREE、〈BLOCK PARTY〉に出演するアーティストを集めたコンピ盤!!

V.A. / BLOCK PARTY

【Track List】
01. The Club Is Open / JAPPERS
02. 灰になろう / すばらしか
03. Winter / Frano
04. ジャーミィ / PunPunCircle
05. ポイトダス / E.S.V
06. Don't sun take / Suueat.
07. Run High / Wanna-Gonna
08. wonderful night / The ManRay
09. NATION (Biosphere Mix) / Tha Bullshit
10. Block Party / CAR10

【配信形態 / 価格】
16bit/44.1kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC / MP3
【WAV / ALAC / FLAC】単曲購入 378円(税込) まとめ購入 2,160円(税込)
【AAC / MP3】単曲購入 270円(税込) まとめ購入 1,944円(税込)

CAR10 × NOT WONK × SEVENTEEN AGAiN

CAR10の3枚目となるアルバムがリリースされた。ファースト、セカンドにあったような矢継ぎに駆け抜けていくスタイルから、より聴かせるようなメロディへの追求、日本語詩への変化、バンド名を冠した『CAR10』というアルバム・タイトル、高く映える青空が印象的なジャケット写真。どこを切り取っても名盤の香りが立ち込める今作は、彼らのこれからにとってマイルストーンになるような1枚に仕上がっている。そしてこの素晴らしい作品のリリースのタイミングで、レーベル・メイトであるヤブユウタ(SEVENTEEN AGAiN)と加藤修平(NOT WONK)の2バンドのフロントマンを交え、3バンドの出会いから下北沢THREEで毎週開催されているイベント〈BLOCK PARTY〉、CAR10の新作についてたっぷりと語ってもらった。

インタヴュー、構成 : 高木理太
写真 : 佐藤祐紀

俺らはやりたいようにやってればいい

ーー今回はCAR10が新しいアルバムのリリースということで3人に集まって頂いたんですが、まずはこの3バンドがお互いを認識したタイミングから聞いていいですか?

ヤブユウタ(SEVENTEEN AGAiN)(以下、ヤブ) : CAR10とウチらが最初に知り合ってたんだけど、なんだったんだろうねきっかけは?

川田晋也(CAR10)(以下、川田) : 一方的に自分が高2の3月ぐらいにO-Nestで〈I HATE SMOKE RECORDS〉のイベントにSEVENTEEN AGAiNが出てて。その時初めて見たんですけど、その日見た中で1番よくて。あのときはファースト・アルバムも出てなかったですよね?

ヤブ : そうだね。

川田 : 一緒にやったのは自分が高3になってからですね。

川田晋也(CAR10)

ヤブ : 俺も川田くんと話す前、まだごちゃごちゃっとしたハードコアをやってる時期からCAR10は認識してて。

川田 : 1年間で3枚ぐらいデモをひたすら出してた時期ですね(笑)。

ーーそこからNOT WONKと知り合っていくタイミングみたいなのはなんだったんですか?

川田 : 俺が北海道にライヴ見に行って。そん時はNOT WONKが出てるとかじゃなくて、加藤くんが話しかけてくれたのが初対面だと思います。

加藤修平(NOT WONK) : 多分スリーピング(THE SLEEPING AIDES & RAZORBLADES)のレコ発の時かな。それが2013年の4月とか5月とか。

川田 : その前からTwitterではお互いフォローし合ってて、なんとなくやり取りはしてたんだけど、その時にいきなり話しかけられてびっくりして。誰だろうと思ったら、「加藤です」みたいな。

加藤 : ヤブさんと最初にお会いしたのも同じ年ですね。

ヤブ : 2013年に秋葉原でやった〈MATSURI〉(※現在は八王子に場所を移し、毎年開催している)か。

川田 : そこらへんで多分NOT WONKのデモ音源を配り始めてたんだよね。

加藤 : そうすね。それが大学入ってすぐとか。

ーー3人の音楽的なルーツは近いですか?

川田 : 共通認識でみんなが好きなのはあるんですけど、年齢がみんな割と違うんですよね。

ヤブ : 自分が今32歳なんだけど、川田くん今年いくつになった?

川田 : 今年26です。

ヤブ : 加藤くんは?

加藤 : 今年で23すね。

ヤブ : 例えばだけど、学生のころ同級生がコピー・バンドをして盛り上がるみたいなバンドって川田くんとか加藤くんとかの世代だと何だったの?

加藤 : RADWIMPSですね。

川田 : 俺ら世代は何だろう...9mm parabellum bulletとかですかね?

ヤブ : 自分たちの世代はメロコアと青春パンクの全盛期だったから、完全に世代が違うなあ。どっちのバンドも所謂ラウドな音だけど、メロコアでも青春パンクでもないじゃないですか。そこが入り口になっていく世代って体感としては掴めないところありますよね。


CAR10 2017-01-08 新代田FEVER 不安と遊撃 vol.5より『マチフェス』

ーー自分は地元が新潟の田舎で、同世代に音楽を積極的に聴いてる人もいなかったので、若い子にとってCAR10が足利、NOT WONKが苫小牧にいることってすごい意味があるような気がするんです。

加藤 : 全然人気ないですけどね(笑)。

川田 : 俺らは地元に超スターがいるんですよ。同じ中学の先輩がDÉ DÉ MOUSEで、同じ市にはback numberがいるんで。そっちが自分たちの誇りになってるから、俺らは汚れでいいかなと思って(笑)。別に悲観的な意味では無くて、そういう役割の人たちはもういるし俺らはやりたいようにやってればいいかなぁと。

ーーヤブさんは地元はどこになるんですか?

ヤブ : 東京の大田区です。日本っていう尺度だと足利も苫小牧も音楽をやったり聴いたりする環境としては僻地に入るのかもしれないですけど、東京って尺度で考えると大田区はそういう感じで。やっぱり自分で音楽を掘り始めた時に、周りに同じような音楽を聴いてる人が誰もいなかったんですよね。だから学生時代なんかは中央線沿いや下北沢近辺に住んでる人よりも絶対たくさんレコード聴いてやろうと思ってましたね。もちろん今はそんなこと全く思わなくなりましたけど(笑)。

いやらしさみたいなのを出せればなと思って

ーー自分も地元にいる時は競う相手もいないのにそんな感じでした(笑)。ここからはCAR10の新しいアルバムについて聞いていきたいんですが、まずは川田さんに今回のアルバムがどういうに出来ていったかお聞きしていいですか?

川田 : 今回のアルバム作ってた時は、今までに無いくらい珍しく全員が楽器を練習してたっていう(笑)。

一同 : (笑)

ヤブ : でも、それ大事(笑)。

川田 : 今まではこの曲をもっと良くしようっていうのが無かったわけではないけど、出来るのにしてなかったっていうのもあって。今回は各々が言わずに個人練習してたりとかしてて。全員でスタジオ入ると前回よりもちゃんと変化があったというか。それが面白かったですね。CAR10って俺が1人でやりたいからやってるバンドなのかなって思っちゃうことがたまにあったんですけど、アルバムを録る前後は他の2人からここはもっとこうした方がいいとか、いいライヴをしたいって言ってきたりとか。それがすごい嬉しかったですね。

左より、川田晋也(CAR10)、加藤修平(NOT WONK)、ヤブユウタ(SEVENTEEN AGAiN)

ーー前はもっと短くて駆け抜けるような曲が多かったじゃないですか。でも今作は「ゴーバック」とか5分を超える曲があったり曲をもっと聴かせたい意識みたいなのが伝わってきたんですけど、歌い方とかも意識したりしましたか?

川田 : 歌い方は何も意識してないっすね。歌録りしてるとき、1回1回感じが違って録ってる人にさっきと全然ニュアンス違うけどこれでいいの? みたいに怒られたりしてました(笑)。

ーー(笑)。

川田 : 自分の中では同じようにやってるんですけど、自分の中のそのラインが緩いんでしょうね(笑)。だからライヴでも同じように歌えたことって多分1回も無くて。だからその自分の中の頭のイメージで自分の音源聴いて歌おうとするとアレ? みたいな。それ大丈夫なのかなと思うんすけど(笑)。

加藤 : 聴いてて思ったのは歌い方が前より女性的になりましたよね。

川田 : なんかいやらしさみたいなのを出せればなと思って。

加藤 : シンディー・ローパーみたいなんすよね。80年代の女性観みたいな。それがすげえいいなぁと。語尾の感じとかがもそうだし。

ーー加藤さんは女性的って言いましたけど、ナヨっとはしてはいないんですよね。それは聴いててすごく思って。

川田 : 基本的に舐められたく無いっていうと言葉が強すぎる気もしますけど、そういう精神みたいなのはあるからそう言ってもらえるのは嬉しいすね。

加藤修平(NOT WONK)

ーーあと今作は日本語で歌うことにかなり意識してますよね?

川田 : 俺、英語全然分からないんですよ。それなのに英語で歌ってることに疑問に思ってたし、単純に覚えられないんですよね(笑)。

一同 : (笑)。

ヤブ : でも英語だとライヴで間違えても誰にも分からないんだよね(笑)。

川田 : 多分その言葉の意味がわかってないからってのが大きいと思いますけど、歌ってる感が無くて。元々文章書いたり、言葉を出したりするのは好きなんですけど、意味がそのまま伝わるのってかなり恥ずかしいんですよね。だから誰かにこの言葉寒いって思われるの嫌だなと思ってたんですけど、パッと出してみたら意外と反応が良くて。じゃあこれでいいんだと思って、そっからは日本語で作るようにしました。

ーーSEVENTEEN AGAiNもある時期から英語詩から日本語詩に変わりましたけど何かきっかけはありました?

ヤブ : 自分の中ではSEVENTEEN AGAiNのサウンドに日本語詩を乗せても乗りこなせるかなと思ったのは、僕も昔ギターを弾いてたA PAGE OF PUNKというバンドが日本語詩の曲を多く歌い始めたんですね。それが凄くハマってて、自分も今なら日本語で歌っても納得いく形に出来るんじゃないかと思ったんです。でもまた英語で歌詞書いたほうが良くなりそうだと思ったら英語で書くと思うので。ライヴでは英語の歌詞の曲も今も勿論やりますし、言語はどっちでも良くて。歌詞の意味合いの持たせ方自体は英語の時と大きく変わってないですし、日本語だからといって、意味合いが分かりやすく広域に伝わるとも未だに思っていないし、英語でも何語でも、その方がうまく表せる歌詞を書けるならそっちで書いたほうが良いんじゃないかと思ってます。


A PAGE OF PUNK / イタルトコロ【Official Video】

川田 : ちなみに日本語でがっちり作るようになったのは今回のアルバムに入ってる「Mr.bread」が最初で。この曲はツトムさん(A PAGE OF PUNKのリーダー)への歌ですからね。

ーー2人の中で日本語を意識するようになったという意味でA PAGE OF PUNKは重要なバンドなんですね。

川田 : 腹立つけどそうなんですよね(笑)。ツトムさんがどう思うかなんて気にしなくていいんだけど、どっかしらのタイミングで気にしちゃう不思議な存在で。最初に俺らを東京にちゃんと呼んでくれたのもそうだし。恩師じゃないけど、そういう存在ではありますね。

〈BLOCK PARTY〉ってもっと淡い

ーーあと、今回アルバム・タイトルがセルフ・タイトルなのが気になったんですけどこれには何か理由があるんですか?

川田 : ファースト、セカンドとちょっと考えて名前を付けて変に背伸びしたなとは思ってて。自分たちが足利って街を変に持ち上げようとしてる感がちょっとあったというか。今回はメンバー全員が揃っていい感じで出来てるなってのが出来たし、10曲入りで自分のバンド名にも10があるしこのタイトルでいこうかとかそれだけの感じですね。

ーーお2人はアルバム・タイトルや曲名を決める時に意識してることとかあります?

ヤブ : 僕はもうほとんど無理やりひねり出してますね(笑)。9割の曲は歌詞より先に曲から作るので。

ーーSEVENTEEN AGAiNもNOT WONKもタイトルにオマージュが多くてニヤリとしちゃうような感じはありますよね。

ヤブ : オマージュは良い意味で言葉遊びなんですよね(笑)。そのオマージュに対して自分がしっくりくる意味合いを付け加えたり、変換させたり、ダブルミーニングになるようにして、言葉を選んでるというか。

加藤 : その時々ハマっているものとかが多いですかね。僕も曲名が決まるのはいつも最後なので。

川田 : 自分はいつも曲名って決まってなくて。音源出す時に早く決めてくれって言われるみたいな(笑)。

ーーあとは今回のCAR10のリリースと近いタイミングで、同じ〈KiliKiliVilla〉から下北沢THREEで毎週末行われている〈BLOCK PARTY〉に出演しているバンドを集めたコンピが出て、アルバムにもそのコンピにもイベントと同名の「Block Party」って曲が入ってるじゃないですか。この曲についての話を聞いてもいいですか?

川田 : あれはほぼJAPPERS、ヴォーカルの榊原さんに向けてのラヴソングですね。あとイベントについて言うと、昨日(※インタヴュー前日、NOT WONKや川田が所属する別バンドSuueat.が出演した)は沢山のお客さんがいたけど、俺の思う〈BLOCK PARTY〉ってもっと淡いんですよ。あんなに人がいなくて、でもすごい楽しんでるみたいな不思議な空間で。それを多くの人で共有出来ないもどかしさというか。それこそ夜の3時4時に、JAPPERSを俺と友達2人で見てすごい盛り上がってるみたいな。それを味わってるからこそあのライヴハウスやイベント、スガナミさん(下北沢THREE店長、GORO GOLO)が愛おしいというか。


JAPPERS / Praise The Moon

JAPPERSアルバム・リリースの際の特集記事→ http://ototoy.jp/feature/20170303002

ヤブ : それこそGORO GOLOが出てたりしたWATTS(西荻窪にかつてあったライヴハウス)が当時めちゃくちゃ盛り上がってるらしいみたいに噂されてた感じにも通じるものがあるのかもしれないですよね。実際には足を運んではいない人が噂を聞いて、THREEがめちゃくちゃ面白いことになってるって話題にしたりするけど、その人は実際に現場には来ないというか。当時の僕も、WATTSはとんでもないことになってるっという噂を常々耳にしていて、いざ行ってみたらお客さんが5人位で出演者の人がビールの樽やテーブルや椅子をひたすら投げ飛ばし続ける、みたいなこともありました。それはそれで勿論めちゃくちゃ衝撃的だったんですけど(笑)。僕は〈9party〉や、バンドの企画でも頻繁に呼んでもらってるんですけど、やってることは圧倒的に面白くて他にはないのにもかかわらず、裾野が広くて尚且つお客さんにとってはふらっと行ける敷居だと思ってるので、スガナミさん自身も仰ってるように、THREEという場所に対してのファンが増えたら良いなと思たりします。

ーー自分も田舎にいた時は東京のライヴハウスって常にたくさんのお客さんがいて、盛り上がってるもんだと思ってたんです。そういう錯覚で東京に出て来たというか。

ヤブ : でも、そういう錯覚も大事ですよね。自分は東京に住んでましたけど、そういう話を聞いて実際に現場へ足を運んだ人間なので、その錯覚や噂にそそのかされた1人でもありますし(笑)。だから逆に足利だったらPICO、苫小牧だったらELLCUBEみたいに、その日にそこへ行けば、だいたいみんな集まってるみたいなライヴハウスが地元にある環境っていうのは僕にとっては羨ましくもあるんですよね。

加藤 : 地方ってみんな東京の情報に関して勘違いしまくってて。全然正しく伝わらないというか。苫小牧なんて離れすぎてるし。なんか努力の方向がおかしいんですよ(笑)。

一同 : (笑)。

加藤 : だからそれで別ベクトルで突き抜けたりとか。北海道だとbloodthirsty butchersとかはそのいい例だと思うんですけど、北海道という場所でハードコアを聴くことでめちゃくちゃ変なフィルターがかかりまくって解釈したらああなったのが面白いわけじゃないですか。それが東京だと答えが見えちゃってるからほぼありえないですよね。それが地方の良いところというか特徴というか。

実質のファースト・アルバムっぽい

ーー今は地方を例にあげたんですけど、〈KiliKiliVilla〉のバンド同士、場所は離れていてもお互いに刺激しあってる感じがするんですよね。

ヤブ : 追い付け追い越せみたいな競争意識は全くないですけど、刺激にもちろんなってます。

川田 : 〈KiliKiliVilla〉のレーベル仲間になる前から一緒にやってたし、流れ的には何も変わってないんですよね。それをこうして外に出してくれる人がいるってだけで。中心に安孫子さんがいるのは大きいですけど。全員が全員思ってるのは安孫子さんに褒められたいからっていう思いですよね。「めっちゃいいじゃん! 」って言われると単純にテンション上がるというか。

加藤 : それはありますね。普段そんな感じだから「今日は...」とか落ち着いたトーンで言われると今日はマジで良くなかったんだなって思いますもん。一番ダイレクトな人というか。

ヤブユウタ(SEVENTEEN AGAiN)

ーー安孫子さんが中心に立ってるってのはやっぱり大きいってことですね。

加藤 : 僕的には外部コーチっぽいというか。輪の中心ぽくはないんですよね。ある種、安孫子さんもバンドに関しては達観して見てると思うんです。

ヤブ : そうそう、自分が率先してバンドを連れだって「こうしたい、ああしたい! 」というよりも、無償の提供者って感じがしますね(笑)。

川田 : 自分は一緒に遊んでるような感覚でいてくれるのが良いのかなあと思ってます。

ーー最後になんですが、お2人から今回のアルバムに関して感想を聞いてもいいですか?

ヤブ : 僕達自身にも通じる事でもあるんですけど、CAR10は音源毎に毎回ちょっとずつニュアンスが変わってて、でも、ちゃんとそれまでの自分達らしいままでありつつ、それまで以前を更新し続けてるな、って思うんです。 絶対に新しい音源が1番いいと思えるというか。それにホントに歌がスッと抜けたなー! って思います。川田くんは言葉の意味合いを意図的に強くしようとは思ってないだろうし、さっきも別に歌い方どうこうをあまり意識してない言ってたけど、それでもやっぱり歌が1番前に出てきたっていう事が、これからまた更にすごく面白くなっていくんだろうなと思えて。今回のアルバムは今後のその指針になっていくかもしれないんじゃないかなあと思うんです。でも明日もしかしたら解散してるかもしれないけれどね(笑)。

川田 : それがちょっとあり得るんですよね(笑)。

ヤブ : でも絶対、どこかで振り返ったタイミングで「ここだったんだ」っていうアルバムになるんじゃないかな、って思いました。

加藤 : 全くその通りすね(笑)。全然失礼な意味とかでは無く、実質のファースト・アルバムっぽいというか。ジャケットの感じもそうだし、セルフ・タイトルがついててっていう。本当に「歌」のバンドになったなっていうか。「歌もの」とかではなく。そこに櫛田くん(G.)とか永井くん(Dr.)の寄り添うようなギターとドラムが優しいというか。だからめちゃくちゃ売れて欲しいすよね。

川田 : 嬉しいなぁ。これでまた明日から頑張れます(笑)。

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2016年作、2ndアルバム。各地でのライブ、強力な対バンなど様々な経験を経たことで貫禄を帯びた1枚。オススメはタイトルナンバー「This Ordinary」と「Golden Age」。

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2015年作、3rdアルバム。以前までリリースしていた〈I HATE SMOKE RECORDS〉を離れ、〈KiliKiliVilla〉からの初リリースとなった今作。間も無く新体制初となる作品『スズキ』を発売予定。

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CAR10・川田晋也も在籍するロック・バンド、Suueat.による2016年作EP作品。消え入るような儚さと確かなメロディ・センスが映える1枚。オススメはリード・ナンバー「Gold boy」。

PROFILE

CAR10

2008年地元群馬県の小中学校の友人同士で結成。高校生時分から隣県である栃木県の足利市を中心に精力的に活動開始、数々のデモ、スプリット、コンピレーションに参加。インディー、ギター・ポップそしてパンク、ハードコアなどのジャンルやカテゴリーを超えどこのシーン、コミュニティーともアクセスしている国内唯一そして無二のバンドCAR10。この2年間週末ごとに全国各地で行ったライブは総数100を超える、新作『CAR10』はそのライブ鍛えられた曲のみで構成された決定盤!パワー・ポップ・マナーのサウンドと60’sテイストのコーラス、ビートに込められた疾走感と倦怠感、そこには今を生きる若者のリアルな姿がある。

CAR10 Twitter : https://twitter.com/car10japan

SEVENTEEN AGAiN

00年代中旬からボーカル、ギターのヤブソンを中心に活動を開始。
2009年に1stアルバム『Never Wanna Be Seventeen Again』をリリース、2012年には2nd『Fuck Forever』リリース。国内パンク・シーンにヒーロー不在の時期、彼らの世代の価値観でシーンを再構築するようにアンダーグラウンドなコミュニティーのネットワークを独自で広げながら活動。2016年夏にベースの大澤とギターのウシが脱退、2017年1月にex フジロッ久(仮)のロッキーがベースで加入し新体制で活動再開。そのサウンドはパンクを軸にしながらもギター・ポップ、現行US、UKインディーから日本語のロックまで幅広い射程で捉える。
彼らの世代が日常の生活の中で感じる矛盾や喜びや不安、葛藤までもロック・ミュージックとして昇華させるソング・ライティング、ステージでのメンバーのキャラクター、すべてがメッセージとなっている。SEVENTEEN AGAiNの音楽とその活動がこれからのシーンの発火点であり指標となるだろう。

SEVENTEEN AGAiN HP : https://seventeenagain.jimdo.com/

NOT WONK

1994〜95年生まれ、北海道苫小牧在住。2015年5月、平均年齢20歳のトリオがリリースしたデビュー・アルバム『Laughing Nerds And A Wallflower』は無名の新人として驚異的なセールスを記録、多くの媒体から2015年のベスト・ディスクに選出された。2015年の夏以降、福岡から札幌まで全国各地をツアー、THE FULL TEENZとのスプリット7インチのリリース、USインディー・バンドLiteratureとの共演などを経て、様々なステージでオーディエンスを獲得。2016年夏には2ndアルバム『This Ordinary』をリリースし、ほぼ全ての週末でライブを敢行した。2017年のRISING SUN ROCK FESTIVALに出演が決定。

NOT WONK HP : https://notwonk.jimdo.com/

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インタヴュー

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by JJ
東京のハードコア・パンク・バンド、V/ACATIONが新体制初となる音源を先行配信 & インタヴュー掲載!
[CLOSEUP]・2017年10月26日・自分たちだけで完結しない「+何か」──東京のハードコア・バンド“V/ACATION”、新体制初音源をリリース! 東京のハードコア・パンク・バンド、V/ACATIONが2年ぶりとなる音源『Your Name Here』をドロップ。2010年に〈Less Than TV〉より1stアルバム『with vacation』、2015年に自主でカセットテープ『Vacant or Action』をリリースしてきた彼らですが、その間に2度のメンバー・チェンジを経て現在はメロディック・パンク・バンド、Shipyardsでギター / ヴォーカルを務める篠沢がベースで加入し、今作はその体制で初となる音源。リリースは彼らとも古くから親交があり、海外バンドの招聘なども手がける〈imakinn records〉。OTOTOYでは11月に7インチで発売予定の今作を発売に先駆けて配信開始するとともに、メンバー・チェンジなどを経た今のV/ACATIONに話を訊いた。 11月のリリースに先駆け、先行配信開始!!V/ACATION / Your Name Here'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) /