本当の意味での新たな”ヤセイ”──Yasei Collectiveの次なるステージを示す最新作より1曲独占先行配信!!

Yasei Collective

中毒性の高い楽曲と突出した演奏技術で音楽ファンはもちろん、多くの演者たちをも唸らせるバンド、Yasei Collectiveがこの度、最新作『FINE PRODUCTS』をリリースする。メンバーそれぞれがcero、KID FRESINO、Keishi Tanaka、福原美穂などジャンルも様々なアーティストのライヴのサポートやレコーディングに積極的に参加するなど課外活動的な動きが多かった彼らだが、今作ではそれらがバンド自体にも良い方向にフィードバックされた快作に仕上がった。OTOTOYではそんな今作より、ラスト・ナンバーである「Quinty」をアルバムの発売より2週間独占先行配信開始。メンバー全員のインタヴューと共にお楽しみください。


5/24のアルバム発売に先駆け、M-09 「Quinty」を2週間先行配信!!!

Yasei Collective / FINE PRODUCTS

【Track List】
01. HELLO
02. Interlude-1
03. Shinkado
04. Interlude-2
05. Pitout
06. Interlude-3
07. Uncle S
08. Interlude-4
09. Quinty

【配信形態 / 価格】
16bit/44.1kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲購入 258円(税込)(M-1,3,5,7,9) 154円(税込)(M-2,4,6,8) まとめ購入 1429円(税込)


Yasei Collectiveニューアルバム「FINE PRODUCTS」ティザー映像


INTERVIEW : Yasei Collective

本格的なオーバーグラウンドへの浮上を見据え、Yasei Collectiveの第三章がいよいよ始まろうとしている。2009年の結成に始まり、SPECIAL OTHERS、在日ファンク、Ovall、ACIDMANなど、豪華なゲストを多数迎え、ミュージシャンズ・ミュージシャンとしての地位を確立した『so far so good』までの5年間が第一章。その後、ACIDMANのマネジメント事務所である〈FREESTAR〉に移籍し、シングル『radiotooth』、アルバム『Lights』を発表する中で、メンバー個々が活躍の場を広げ、今年1月にブルーノートで行われたマーク・ジュリアナとの共演に結実するまでの短くも濃厚な2年間が第二章。そして、4曲のインタールードを含む9トラックで構成された新作『FINE PRODUCTS』は、バンドの新章の幕開けを飾る作品だと言っていいだろう。

そもそも「Yasei Collective」というバンド名には、「1人でも歩いて行ける者の集団」という意味があり、これまでも個々が多彩な活動を行ってきたわけだが、今にして思えば、まだまだそれは箱庭の中の出来事だったように思う。しかし、ここ1〜2年の活動によって、その壁は完全に取り払われ、いまそれぞれの目の前にはジャンルも国境も関係ない本当のヤセイが広がっている。新たなスタート・ラインに立った4人に、現在の心境を聞いた。

インタヴュー&文 : 金子厚武

俺らのやってきた音楽も、彼らにとって近づいてきたように感じるのかな

ーー『Lights』発表以降のバンドを取り巻く状況の変化をどのように感じていますか?

松下マサナオ(以下、松下) : 実は『Lights』を出す前、〈FREESTAR〉に移籍するかしないかくらいのときに、1回バンドが解散しそうになったことがあるんですよ。僕らはすごく難しいことをやってるんで、「イェー!」ってビール飲みながらリハとかできないので、メンバー間がギクシャクした時期があって。でも、その時期を乗り越えて、もうあれ以上ヤバいことはないと思うので、その後は制作も平和にできてるというか、バンドとしてリラックスしたシーズンを過ごせてるとは思います。

別所和洋(以下、別所) : 〈FREESTAR〉に移籍して、最初に出した『radiotooth』にすごい反応してもらえたしね。


Yasei Collective ”radiotooth” (Official Music Video)

松下 : あれを機に、いろんな知り合いも増えて、ミュージシャンズ・ミュージシャンみたいな裾野がさらに広がって、なおかつ、今年1月にはブルーノートっていう俺らが普段やらなそうなところで、マーク・ジュリアナ(※)という僕らのスーパー・ヒーローを呼んでライヴをするっていうこともできたし、この1年でかなりいろんな経験ができましたね。

※マーク・ジュリアナ
米国ニュージャージー州生まれの新世代ジャズ・シーンを象徴するドラマー。デヴィッド・ボウイの遺作『ブラックスター』にも参加するなど、現在国内外問わず高い評価を得ている。

ーーミュージシャンズ・ミュージシャンとしての評価をより強固なものにすると同時に、リスナーの幅も広がった1年だったのではないかと思います。ceroがオーバーグラウンド化したり、WONKのようなバンドも現れたことで、文脈的なところも含めて、「ヤセイってこういうバンドなんだ」っていうのが、リスナーにもちゃんと伝わり始めているというか。

松下 : かもしれないですね。まあ、すごくナチュラルな感じだと思うから、自分たちとしてはあんまりそこに気づけてないんです。ひさしぶりに会うやつには、「すげえ調子いいじゃん」とか言われるんですけど、俺らからすると「そう?」っていう(笑)。ただ、『Lights』以降に僕がリーダーとして考えていたのは、「個々の活動をもっと増やしていこう」ってことで、サポートとかレコーディングの仕事で、「ヤセイのあのサウンドで」って言われたやつは、全部受けようって決めてたんです。

ーー実際、近年はメンバーそれぞれいろんなアーティストのライヴや作品に関わっていますよね。

松下 : 別所はKeishi Tanakaさんや福原美穂さん、拓郎はKID FRESINOくん、ミチくんと僕はリズムセクションとして、クレジットが出てないようなCM仕事もいろいろやったし、僕個人で言うと、この間はceroのサポートもやったり、ホントいろいろですね。そこで「あれヤセイの人らしい」ってなって、ヤセイの作品を聴いてファンになってくれた人も結構いると思うんです。

別所 : 俺とマサナオがひなっちさんとかとやってるセッションきっかけで、ストレイテナーのファンの人がヤセイに興味を持ってくれたりとかもあります。あと、さっきおっしゃった日本の音楽シーンみたいなことで言うと、僕の友達が「昔はヤセイを聴いても理解できなかったけど、今は音楽の流れの文脈として理解できるようになってきた」って言ってたんです。それは例えば、グラスパーとか、『ブラックスター』とか、ああいう音楽が日本のシーンの中に入ってきたことで、リスナーの意識も少しづつ変わってきて、俺らのやってきた音楽も、彼らにとって近づいてきたように感じるのかなって。

ーー個々の活動からそれぞれどんなことを感じましたか?

斎藤拓郎(以下、斎藤) : ヤセイのレコーディングとかリハって、求められるものが高いというか、難しいことをやっているので、外に行って、「これやりましょう」ってなったときの対応力が結果的に身についてて、すんなりできるっていうのはあるかもしれないです。この前のKID FRESINOくんの現場は、その場で一から曲を作ったので、めちゃくちゃ大変で、ヤセイをやってなかったら対応できなかったろうなって。

松下 : この間別現場で淳悟さん(ペトロールズの三浦淳悟 / KID FRESINOのレコーディングに参加)と一緒になって、「ホント拓郎くんいてくれて助かった」って言ってたよ(笑)。

ーー別所さんはいかがですか?

別所 : いろいろ外の現場もやらせてもらって、大きいハコでやることも増えて、ヤセイのライヴよりもっとたくさんの人が観てるような中、自分がアピールをすることで、そこで観た人がヤセイを気になってくれればいいなって思ってやってます。もちろん、サポートっていう位置は保ちつつ、例えば、Keishiさんの音楽はすごくポップで、Yasei Collective感を出せるようなところではないんですけど、そこにジャズ・フィールを入れてみると、「すごいよかった」って言ってくれる人もいたりする。ああいうフォーマットの中でも、ちゃんと自分らしさを成立させられると感じられたのも大きかったです。

ーー中西さんはいかがでしょう?

中西道彦(以下、中西) : ヤセイの音楽って、どのジャンルにも全編フィットするって感じじゃなくて、どこかはみ出る部分が常にあるから、レコーディングのディレクションとかで呼ばれるときも、ちょっと変わったフィーリングの音を求められることが多いんです。

もちろん、僕らの音楽は何もないところから急に生まれたわけじゃなくて、昔あったものをベースに再構築したり、複雑に組み立てられてて、「〜っぽい」みたいな、わかりやすい感じではない。なので、違う現場に行ったときに、ヤセイの一部分を切り取って出すと、その一部分の中にいかにいろんな要素が詰め込まれてるかがわかって、それがだんだん周りに波及していった1年だった気がするんです。だから、最初は「何だあいつら?」みたいな感じだったのが、「こういう文脈の上で成り立ってるんだ」って、だんだん紐解かれて行った。この1年はそういう1年だったんじゃないかなって。

トータルで見ると、マサナオとやる方が難しい

ーー松下さんは外仕事を含めたこの1年の経験をどのように捉えていますか?

松下 : 僕はヤセイ以外にも2〜3個バンドに参加してて、その活動もかなりタイトだし、あとはRECの仕事とか、単発で入るサポートの仕事、セミナーとかもいっぱいやっていて。で、去年と今年の2年間は、内容が伴っていればやれるやつは全部やるって決めてて、その結果どうなるかはまだわからないんですけど、それをやれば、今度はヤセイが楽になるんじゃないかなって。「よかった、今日ヤセイだ」ってなれる、それが今の目標ですね。でも、そうなると拓郎とか別所がものすごい難しい曲作ってくるんだろうけど(笑)。

別所 : もう聞いちゃったから、「そうはさせねえよ」ってなっちゃうなあ(笑)。

松下 : それすら楽にこなせるようになるためにも、昔より今の方が練習もしてるんです。ヤセイの曲やベーシックの練習はもちろん、最近サポートで入る仕事って、超著名なドラマーのトラとかが多くて、要は1日だけ空いちゃったから、リハ1回でやれる人ってことで当てこまれるんです。この間のceroもそうだったし、菊地成孔さんとやったときもそうで、リハ1回で十数曲覚えるっていう。しかも、そういうときって、「ヤセイのやつが叩くらしい」ってなるから、プレッシャーもすごくて、そういうライヴを1回やると、ワンツアー回ったぐらいの濃い経験になるんですよね。

ーーそれによって、自身のプレイを見直すことにもなったり?

松下 : プレイヤーとしては、ボトムスをもっとちゃんとしないとって思いました。僕らがやってる音楽は上半身の演奏でまかなえちゃう部分が多かったんですけど、サポートだとがっつりベースとユニゾンすることも多くて、そうなると、自分のフィジカルでもっとキック出した方がいいなとか、いろいろ見えてきて。なので、この1年で下半身の練習めちゃくちゃして、スタイルも変わってきて、今までだとやらなかったフレーズも入れたり、音量的にも変わったし、そうなるとシンバルやスティックのチョイスも変わる。全部が繋がって、最終的に「ドラムを叩く」っていう根本的なところに戻ってくるんです。

左より、松下マサナオ(Ds)、中西道彦(Ba,Synth)

ーーそして、最初にも話に出たように、今年1月のブルーノートでのマーク・ジュリアナとの共演も、バンドにとって非常に大きな出来事でしたよね。

松下 : マーク・ジュリアナとツイン・ドラムをやるって、世界的に見ても決して多くないと思うし、この間マーク・ジュリアナとKneebodyのネイト・ウッドのツインドラムがドラマー業界でかなり話題になったんですけど、「俺両方とツインドラムしてんだぜ」っていう、それってすごいことだなって。彼らのことを10年近くずっと追いかけてきて、今では世界的なドラマーだし、マークは日本でもよく知られる存在になりましたからね。

中西 : 僕の立ち位置から見て、一方にマーク・ジュリアナがいて、その一方にマサナオがいるって、わけわかんないですよね(笑)。

もちろん、「ここでこけたらダセエな」って、プレッシャーもあったんですけど、僕もずっとマーク・ジュリアナの音源は聴き込んできて、一緒にやってるティム・ルフェーヴルがどんなプレイをするのかもずっと聴いてたので、本番になっちゃえばとにかく超楽しかったです。で、やっぱりトータルで見ると、マサナオとやる方が難しいんですよ。わけわかんないことをいきなりやったりするから、そっちの方が全然チャレンジングで、どっちが楽しいかってなると、マサナオとやる方が楽しいなっていうのは再確認したところというか。

松下 : マークはほんと変わったよね。すっごく音がリッチで大人な感じになった。

中西 : あとで本人としゃべったんですけど、「俺は今ホントにバンドの音楽に対してリスペクトがあるから、ヤセイの音楽もちゃんと聴いて、コピーして、一部になりたいんだ」って言ってくれて。最初はフラッシーな感じでお茶を濁すのかなとも思ったけど、ちょっと遅くなるキメとかも完璧にコピーしてくれてて、それを聴いたときはちょっと救われた感じがしたというか、僕らがやってきたことが、少なからずあっちにも影響を与えられたのかなって、それは嬉しかったですね。あとあの日はホントにいろんなドラマーの人が観に来てくれて、僕はホント地球上のベーシストの中で1番ドラマーが好きなベーシストだと思ってるんで、やっとそれが周りに伝わってきたかなって(笑)。


Performance Spotlight: Mark Guiliana (PASIC 2015)

松下 : その日の前の3か月くらいは、その日のためだけに生きるみたいな感じで、苦痛は苦痛だったんですよ。「マジ羨ましい」とか軽く言うやつもいたけど、「じゃあ、変わる?」っていうね。でも、そんな中で某先輩ミュージシャンとかは「ホント心中お察しします。でも、絶対やれるから」ってLINEくれたりして、そういう思慮深いミュージシャンのほとんどがあの日現場に来てくれたんです。ピエールさんからポンタさんまで、みたいな(笑)。その人たちの前でやるっていうプレッシャーもあって、ファーストは緊張したんですけど、セカンドは解放されて、今の自分は全部出せたと思う。だから、当日は「あのマークと一緒にやってる」みたいなエモさはまったくなくて、普通にブルーノートでライヴをやったって感じだったんだけど、あとで考えるとものすごいことだったなって思うし、もうリンゴ・スターでも来ない限り、ツイン・ドラムで緊張することはないと思う(笑)。

ーー(笑)。

松下 : でも、あれが終わってさらに練習をするようになったんですよ。すべてのカラクリがわかったというか、日本でそれを知ってるのはマークの隣で演奏した僕だけだし、みんなが思ってるマーク・ジュリアナ論は全部違うなって思いました。俺の大好きだったマーク・ジュリアナからはまた変わってきてて、すごくチルしてる部分が多くて、ビートに関しても大らかだなって。マークも次のステップに踏み込んでる感じがして、それも興味深かったし、ホントにいいライヴでしたね。ドラマー人生の中で、確実にターニングポイントになったと思います。

ポップがヤセイに近づいた

ーーマークとの共演を終えて、『FINE PRODUCTS』はまた新たな始まりの作品だと言っていいかと思います。インタールード入りの9曲という構成ですが、これは初めから青写真があったのか、それとも結果的にこうなったのか、どちらでしょうか?

松下 : 後者ですね。基本的には、いつものようにどんどん曲を作っていって、『Lights』みたいに全体的に馴染む感じだったら、そのままミニ・アルバムとして出せばよかったんですけど、今回実はあと2曲できてて、それがどっちもめっちゃよかったんで、ここで一気に出すのがちょっともったいないなって。とはいえ、残った5曲は全部キャラが違い過ぎるから、接着剤になるインタールードがあるといいねって、1日で全部作ったんです。

ーー『Lights』には「光」や「癒し」といったテーマがありましたが、今回そういうテーマは特になかったわけですか?

松下 : 今回は特になかったですね。曲作り自体はすごくスムーズで、今まで録音日にスタジオに入ってから曲をいじることってあんまりなかったんですけど、今回は「いいじゃん、やってみよう」って感じでやって、それがハマったことも多かったです。例えば、「HELLO」は録音日に「やっぱローズで行く」ってなって、すごくオーガニックになった。全員同時録音で、何も足さないっていうのも変わってないんですけど、「HELLO」は今までの俺らにはないポップ感、スピード感があって、誰が聴いてもすげえいいって思ってもらえる、「radiotooth」よりさらに間口が広い感じになったんじゃないかな。

左より、別所和洋(Keys)、斎藤拓郎(Gt,Voc,Synth)

ーーヤセイの曲作りは、ジャム・セッションから作るのを基本としつつ、「radiotooth」のように初めからデモがあるパターンもありますが、「HELLO」に関しては?

松下 : ミチくんが進行だけ作ってきて、そこからは4人で作りました。最初はもっとスローだったんだけど、僕らの悪い癖で、自分ができないことを入れて、この曲をやることで上手くなろうってやり始めて、僕らにしかできない部分を一か所でも入れようっていうのが最終的なルールでしたね。別所の速弾き、拓郎の音の切り替え、ミチくんはシンベとエレベを同時に弾いてて、俺はどこっていうか...「速くて細かい」みたいな(笑)。

別所 : だから、一見最初から構築されてるっぽく聴こえると思うんですけど、スタジオでみんながそれぞれ詰め込んだらこうなったんです。そのやり方で、自然に、無理なくこういう構築感のある曲ができたっていうのは、すごく意味のあることだなって。

ーー別所さんの速弾きは曲のポイントになってますよね。

別所 : マサナオから「目立つのを入れよう」って言われて、目立つにはどうしたらいいかなって考えて、こうなりました。一聴したら、ただペンタトニックで下降してるだけに聴こえるんですけど、随所にジャズ的なアプローチのフレージングが入ってるんです。

松下 : YouTubeに別所のパラデータだけ上げてもいいかも(笑)。


Yasei Collective「HELLO」MV【Official】

ーーそれはぜひ聴きたいです(笑)。そして、ラストに収録されている「Quinty」がOTOTOY独占で先行配信されます。

松下 : これは別所のちょっとしたデモからスタートした曲で、最初はもっと難しい曲だったんですけど、そこから濃い部分だけを抽出しているので、よく聴くとモチーフは1個だけなんです。同じモチーフが形を変えて続いてる。いつも曲作りをするときに1個ルールを決めるんですけど、この曲はそのモチーフがルールでした。

別所 : 昔は「シンプルな曲にしよう」って言ってたのに、めちゃくちゃ複雑にしちゃったりしたけど、「HELLO」はほぼほぼ同一のBPMで進んでたり、だんだんちゃんとルールを守れるようになってきたなって(笑)。

松下 : 俺たちも大人になったのかな(笑)。

中西 : 「Quinty」のコード進行って、今までだとちょっと避けてきた部分なんですけど、今回は「かっこいいからよくね?」っていう、心の余裕があったというか、それで形になったなって。

ーー「HELLO」のBPMにしてもそうだし、これまでだったらナシだったものが、どんどんアリに変わってきてるんでしょうね。

松下 : まあ、あれを16ビートでやるっていうのは頭おかしいですけど、でも、きっとそうなんだと思います。NGだったものが、どんどんOKになってて、でもそれは俺らが変わったというよりも...。

別所 : 「ヤセイがポップに振れたんじゃなくて、ポップがヤセイに近づいた」みたいな。

中西 : 孫正義みたいじゃない?「私が前進しているのである」っていう(笑)。

ーー(笑)。間違いなく言えるのは、バンドの状況と音楽シーンの状況がかみ合って、回り出しているということだと思います。その意味でも、最後に改めて今後のバンドの展望をお伺いしたいです。

齋藤 : やっぱり、マーク・ジュリアナとやったライヴが今までのひとつの到達点で、自分的には一区切りした感があって、今はバンドの転換点というか、過渡期だと思うんです。なので、ここからどう変化していこうかっていうのは、具体的にはまだ見えてないんですけど、海外のミュージシャン仲間も増えたので、そろそろUSツアーに行きたいなっていうのはすごく思ってますね。

別所 : 立ち位置的なことで言うと、やっぱりデヴィッド・ボウイがあのメンバーを集めて『ブラックスター』を作ったのって、エポック・メイキングなことだったと思っていて、日本でもああいうことが起こればいいなって思うし、願わくば、そこでピック・アップされるのが僕らだったら嬉しいなって。あれが日本でも起きれば、日本の音楽シーンがさらに変わるきっかけにもなると思うんですよね。

松下 : ポンタさんが昔やってたKYLYNってバンドがあって、それは渡辺香津美さんを中心に、坂本龍一さん、矢野顕子さんとか、当時のトップ・ミュージシャンがこぞって参加していて、そこから日本の音楽が変わっていった。で、ポンタさんは会うたびに「あれと同じことを今お前らがやってる感じがする」って言ってくれるんです。俺たちはスタジオ・ミュージシャンになりたいわけじゃないけど、適切な使い道があれば、ぜひ起用してほしい。そのためにも、メンバーみんなこれまで以上にサポートの仕事を増やしたりして、第一線で活躍する必要があると思うんですよね。1人1人がより自立して、その上でまたバンドに戻ってきたら、ホントの意味での集合体としてのYasei Collectiveになれる。今はやっとそのスタート・ラインに立った状態かなって思います。

Yasei Collective過去作品はOTOTOYにて好評配信中!!

Yasei Collective / Lights

2016年リリースの4作目。3rdアルバム『so far so good』は柳下“DAYO”武史(SPECIAL OTHERS)、浦山一悟(ACIDMAN)、在日ファンク・ホーンズ、Kneebodyほか多数のゲストを招いて制作されましたが、今作から自身のレーベル「Thursday Club」を立ち上げ、さらにはACIDMANのマネージメント事務所「FRRESTAR」に移籍するなど、より濃密な活動が反映されたアルバムとなっています。

Yasei Collective / Conditioner

2013年リリースのミニアルバム。アルバム発売前から配信されていた「CHAT-LOW」をはじめ、「Do Good」、「De Mode:Re」などを含む全6曲を収録。コンパクトなアルバムながら、内容は濃密。プログレシッヴかつポップで踊れる美味しいとこだらけの1枚。ジャスト1000円!!

Yasei Collective / The Best of Really Real Live (24bit/48kHz)

以前彼らがリリースしたライヴ・アルバム4枚より代表曲と未発表音源を、メンバーの中西道彦による全曲リミックス&リマスターで編集したOTOTOYエクスクルーシヴな1枚。2013年4月21日に渋谷O-nestで行われたライブ・レコーディング・ツアー・ファイナルの音源「Sunday」、「Kodama」や、デビュー前に発売したブートレグ『Pop Music』収録のインタールード3曲をリミックスし1曲にアレンジし直した「Kind Of Pop-Remix」など3曲の未発表音源はここでしか聴けません!!

過去の特集記事

丸くなるな、スタイルを変えるな、貪欲であれ ──
松下マサナオ(Yasei Collective) × 村上“PONTA”秀一 特別対談 (2014年)
http://ototoy.jp/feature/2014120501

今、このドラマーがアツい!! ──
松下マサナオ(Yasei Collective) × mabanua(Ovall) 対談 (2013年)
http://ototoy.jp/feature/20130818

ライヴ音源2作品リリース、ライヴレポート、インタヴュー (2013年)
http://ototoy.jp/feature/2013070400
※上記ページ内でご紹介しておりますライヴ音源の内の1作品は現在配信しておりません。

LIVE SCHEDULE

Yasei Collective Live Tour 2017 ”FINE PRODUCTS”

2017年6月10日(土)@長野 伊那 GRAMHOUSE
共演 : Manhole New World、No Gimmick Classics

2017年6月16日(金)@山梨県 甲府・桜座
共演 : 勝井祐二(Vln)+U-zhaan(Tabla)
VJ : mitchel
OA : 古谷淳(Pf)

2017年6月17日(土)@愛知県 名古屋 HeartLand
共演 : egoistic 4 leaves
OA : AWA

2017年6月18日(土)@栃木県 宇都宮 studio baco
OA : keshiki

2017年7月1日(土)@静岡県 静岡 Freakyshow
共演 : Sardine Head
OA : HUMANAME

2017年7月2日(日)@大阪府 アメリカ村 CLAPPER
共演 : neco眠る
DJ : DAWA(FLAKE RECORDS)

2017年7月15日(土)@佐賀県 佐賀 ロレッタ

2017年7月16日(日)@長崎県 長崎 Ohana Café

2017年7月17日(月・祝)@熊本県 熊本 NAVARO

TOUR FINAL
2017年7月22日(土)@東京都 新代田 FEVER
共演 : WONK
DJ : 荒内佑(cero)
OA : MONO NO A WARE

PROFILE

Yasei Collective

松下マサナオ(Ds)
中西道彦(Ba,Synth)
斎藤拓郎(Gt,Voc,Synth)
別所和洋(Keys)

2009年に米国より帰国した松下マサナオ(Ds)、中西道彦(Ba,Synth)が斎藤拓郎(Voc,Gt,Synth)と共に結成。
2010年、別所和洋(Keys)が加入。自主制作盤『POP MUSIC』をリリースし、都内を中心にライブ活動をスタートさせる。
2011年には1stアルバム『Kodama』をマインズ・レコードよりリリース。 2012年、FUJI ROCK FESTIVAL’12 に出演。
2013年、2ndアルバム『Conditioner』をリリース。自らのルーツと公言する、米国屈指のジャムバンド、Kneebodyを招いてのレコ発liveを実現させた。
2014年には柳下“DAYO”武史(SPECIAL OTHERS)、浦山一悟(ACIDMAN)、在日ファンク・ホーンズ等、国内外から超豪華 11 組のアーティストを迎え完成させた、五周年アニバーサリーアルバム『so far so good』を発売。発売記念ツアーは全国30 公演に及び、アルバム参加ゲストを多数迎えた代官山 UNITでのツアーファイナルは大盛況のうちに幕を閉じた。
2015年9月より、ACIDMANの所属事務所であるFREESTARへ新たに加わり、それに伴い自主レーベルである「Thursday Club」を設立。11月にはシングル『radiotooth』、2016年4月には 4thアルバム『Lights』をリリースした。
2017年1月、世界を代表するドラマーであるMark Guilianaをゲストに迎えたブルーノート東京公演を開催。中毒性のあるビートと突き抜けたポップセンスを武器にジャンルレスな快進撃を続けている。

Yasei Collective Official HP : http://yaseicollective.com/

Twitter : https://twitter.com/yaseicollective

Facebook : https://www.facebook.com/YaseiCollective/

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