【ベッド・イン】バブル時代に憧れる23歳しょうゆ顔新人スタッフ鈴木クンがぶっとびーレビュー
僕は今年23歳となった。物心ついた頃には世間は不景気。様々な規制も厳しくなり、普通に生活するだけでも生きにくさやつまらなさを感じながら生きてきた。ネットで見た昔のテレビなどは規制も緩くめちゃくちゃやっているし、すごく楽しそうで自由な時代だったんだろうなと感じた。特にバブルの頃なんて、なんでもありでキラキラした、今の日本にはないものがあるような気がしてすごく憧れていた。こんなキラキラした時代を生きてみたかったなと思っていた。そんなとき、僕がイメージしていたまんまバブルの頃の格好をした女性2人組を見つけた。
バブルの嵐を巻き起こす、待望のメジャー1st シングル!
ベッド・イン / 男はアイツだけじゃない
【配信形態】
AAC、mp3
【配信価格】
単曲 257円(税込) / まとめ買い 771円(税込)
【収録曲】
1. 男はアイツだけじゃない
2. 劇場の恋
3. 男はアイツだけじゃない(カラオケ)
4. 劇場の恋 (カラオケ)
現代を生き抜く女性へ送るロックのニュー・アンセム
バブル時代・文化をテーマに掲げ、活動を続けている地下セクシー・アイドル、ベッド・イン。昨年7月、キングレコードからまさかのメジャー・デビューを果たし、フル・アルバム『RICH』をリリース。バブル時代のゴージャスな雰囲気を盛り合わせつつも、ハード・ロック、歌謡曲など様々なジャンルを取り入れ、メジャー・シーンに殴り込みを果たした。筆者が初めて彼女たちを見たときは正直、ボディコンを着た下ネタをよく言う女2人のネタ・バンドとも思ったし、音楽には全くと言っていいほど期待していなかった。しかし、益子寺かおり(Vo)の力強い歌声と、各曲に取り入れられる中尊寺まい(Gu&Vo)のギター・ソロなど私を魅了するには十分な魅力がそこにはあった。メジャー1stシングルとなった楽曲「男はアイツだけじゃない」でもその魅力は変わらず炸裂している。
今作は恋人と自分の友人との浮気を知ってしまう失恋ソングとなっているが、〈なぐさめなんかはいらない〉〈今日は忘れられるまで踊るわ〉などど失恋にも負けずに周りに弱さを見せない、強い女性を思わせる歌詞が印象的だ。サビ前では〈あいつの嫌いなショートにして〉〈マニキュアが乾けば留守電に残す’’サヨナラ’’言えるわ〉と歌う。この歌詞には、恋人を忘れてしまおうと思っているにもかかわらず、別れを惜しむ女性の揺れ動く感情を見ることができる。周りには力強く思われている女性でも、やはりどこかで弱さがあるのだ。1曲を通して失恋し、強がりながらも揺れる女心が歌われている。激しいビートに乗せて益子寺かおりの歌声と中尊寺まいのギターが炸裂しているし、失恋にも負けない力強い女性のイメージが浮き出てくる。バブル時代を熱く生きた女性たちへのリスペクトともとれるし、現代を生き抜く女性への応援歌ともなる楽曲なのではないか。
ベッド・インは、バブル世代を生きていない僕たち若者にあの時代の煌びやかさと強かさを示してくれる。できることならあの時代を体験してみたいがそれはできないので、ベッド・インに教えてもらうのがいいだろう。僕のように現代の日本につまらなさを感じている若者こそ、ベッド・インを聴いて欲しい。(text by 鈴木雄希)
過去作もチェック!
RECOMMEND
中尊寺まいがギターを務め、2014年に突然惜しまれながらもバッサリ潔く活動終了した例のKの、三枚目のアルバムであり堂々の最終回。
情念系歌謡ロックバンド『妖精達』がお届けする、女の恨み・妬み・嫉み(U.N.S)を詰め込んだ三枚目のミニアルバム
PROFILE
弾けないバブルを貴方に...。
益子寺かおり(妖精達)、中尊寺まい(ex.例のK)による地下セクシー・アイドル・ユニット。 日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末~90年代初頭へのリスペクト精神により 完全セルフ・プロデュースで活動中。2012年、お互い別のバンドで活動していた二人が、猫も子もロリロリ重視の現代のアイドルシーンに殴り込みにイクかと一念勃起。 バンド歴の長い二人による、ロック姐ちゃんなライヴ・パフォーマンスと『おやじギャル』的な発言やTwitterが話題となり、日本各地を毎度おさわがせします中! まいの下心をつん裂くギタープレイと、 かおりの逞しいドヤ顔ヴォイスによる「ボディコンロック」に酔いしれろ!
益子寺かおり(Vo) おみ足担当
中尊寺まい(Gu&Vo) パイオツカイデ~担当