超話題の韓国4人組ロックバンド、hyukohにメール・インタヴューを敢行。世界で最強のロック・バンドはいま、韓国にいる!

左から、オ・ヒョク、イム・ヒョンジェ、イ・インウ、イム・ドンゴン

韓国で人気上昇中のバンド、hyukoh(ヒョゴ)。SUMMER SONIC 2016初出演、その後おこなわれた日本でのワンマンもSOLD OUTした彼らがついに日本デビュー。韓国ではすでに完売となった過去2作品「20」「22」のライセンス日本盤をリリースし、11月19日にはshibuya duo MUSIC EXCHANGEでのワンマンを開催(こちらもあっというまにSOLD OUT!)。今もっとも見ておきたい彼らへのメール・インタヴューは必読です。

hyukoh / 20
【Track List】
01. Lonely
02. Feels like Roller-coaster ride
03. Ohio
04. 위잉위잉(Wi Ing Wi Ing)
05. Our place
06. I have no hometown
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV / AAC
【配信価格】
単曲 257円(税込) / まとめ購入 1,234円(税込)
hyukoh / 22
【Track List】
01. Settled down
02. 와리가리(Comes and goes)
03. 큰새(Big bird)
04. Mer
05. Hooka
06. 공드리(Gondry)
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV / AAC
【配信価格】
単曲 257円(税込) / まとめ購入 1,234円(税込)

INTERVIEW : hyukoh

2016年もいよいよ終盤。各所から「今年の年間ベストは?」なんて話もチラホラと聞こえてくる頃なので、まずはこの1年を振り返るところから、本稿を始めてみたいと思う。

それにしても、年間をとおしてこれほど話題作の尽きなかった年は、過去にあったんだろうか。思わずそう言いたくなるほど、今年はとんでもない年だった。ざっと思いつくものだけでも、リアーナ、ドレイク、カニエ・ウェスト、ビヨンセ、チャンス・ザ・ラッパー、アノーニ、ボン・イヴェール、PJハーヴェイ、フランク・オーシャン、ブラッド・オレンジ etc…。とにかく枚挙に暇がない。欧米、特にアメリカの動きをごく普通に追っているだけでも、この1年は退屈していられる時間がまったくなかったくらいだ。

とか言いつつ、今年は韓国の音楽がとにかく面白くて、個人的にはそっちにも夢中だった。たとえばそれは、ここ数年で日本にも少しずつ活況ぶりが伝わってくるようになった、ホンデ(弘大)のアンダーグラウンド界隈については勿論のこと、いわゆるK-POPと呼ばれるメインストリームの動きにおいてもそう。彼の国の音楽的なヴァリエーションの豊かさと質の高さは、いまや国際レヴェルで見比べても最高水準と言っていい。

そんな韓国のポップ・シーンにおいて、現在もっとも注目されるべきアクトといえば、当然それはヒョゴだ。元々は彼らも、ホンデを拠点として活動をスタートさせた若手インディ・バンドのひとつ。しかし、結成からまだ一年も経たないうちに、彼らは韓国の人気テレビ番組『無限挑戦』に出演し、それを機にバンドを取り巻く状況はドラスティックに変化していく。しかし、彼らはそうした急激な変化もいたってクールに受け止めているようだ。当時のことを、本人たちはこう振り返っている(以下、発言は筆者のメール・インタヴューによるもの)。

イム・ドンゴン(ベース) : このバンドのメンバーがみんな集まった時には、すでにヒョクが『20』というアルバムをひとりですべて作り終えた頃だったので、当時はそのアルバムの収録曲をホンデの小さいハコで演奏していたんです。それがあの番組の放送をきっかけとして、 一気に大きい舞台で公演することが増えて。でも、今でも気持ちはまったく変わってないですね。僕らはただ自分たちの音楽を、演奏したいと思った場所でやるだけなので。

イム・ヒョンジェ(ギター) : たしかに韓国のメインストリームはとても急進的ですが、ジャンル的な意味での豊かさは、あまり感じられないですね。恐らくそれは需要が傾いてるからだと思うんですが、 それでも盛んに新しいエネルギーを求めてるアーティストが出てきているのは事実です。それに、リスナーも新たな何かを求め続けていますので、これからもその規模は拡大していくのではないかと、僕らも考えています。

過去のロック・バンドのイメージと貫く何かになりたいと思っています

メインストリーム/アンダーグラウンドを問わず、韓国のポップ・アクトの大半がそうであるように、この4人のつくる音楽からは欧米の新しいポップスに呼応したものがはっきりと聴き取れる。つまり、彼らは現行のR&Bやジャズ/ファンク、あるいはアンビエントなエレクトロニカなどを音楽的なエッセンスとしているわけなんだが、それでいて興味深いのは、彼らがギター、ベース、ドラムというオーセンティックなロック・バンド編成を採っていることだ。実際のところ、彼らはその音楽性を培ううえで受けた影響が多岐にわたることを強調しながら、あくまでも自分たちを「ロック・バンド」として位置付けているのだという。

イム・ドンゴン : このバンドが「ロック」という大きなジャンルの中に属してるのは、事実だと思います。

オ・ヒョク : 最近はロック・バンドの象徴性が薄められているようにも感じるし、好きなように呼んでもらってかまわないんですが、僕らとしては、とにかく過去のロック・バンドのイメージと連なる何かになりたいと思っています。これから出る新しいアルバムも、その延長線にあるものですね。

現在のヒョゴは、ファースト・フル・アルバムの本国リリースをいよいよ間近に控えている状況だ。そしてこの曲“MASITNONSOUL”。なにはともあれ、まずはこちらを聴いてみてほしい。


혁오 (hyukoh) - MASITNONSOUL (맛있는술) MV

さあ、どうだろう。まるでレッド・ホット・チリ・ペッパーズの“アラウンド・ザ・ワールド”を倍速にしたかのようなイントロだけで、つい興奮してこないだろうか。そう、ここで彼らが鳴らしているのは、紛うことなき“ロック”。北米のソロ・アクトによるブラック・ミュージックに刺激を受けながらも、それを独自の解釈でオーセンティックなバンド・サウンドに落とし込んできた4人が、ここにきて真正面のロックをかましてきたわけだ。いやー、これはきたるべき新作への期待値も、おおいに高まるってもんでしょう。

さて、そんな本国での新作発表が待たれるなか、ヒョゴがこれまでに発表してきた2タイトル『20』『22』がついにここ日本でもリリースされる運びとなった。ちなみにこのアルバム・タイトルは、同級生である4人の年齢をそのまま冠したもの。素っ気ないタイトルのようでいて、実はここにもオ・ヒョクなりのアイデアが表れている。

オ・ヒョク : 僕はその当時の状況や環境に影響されて歌詞を書くことが多いし、それこそ作品にはたった一度きりの時間が記録されるわけですから、それらを簡潔にまとめるという意味でも、タイトルはその時々の年齢にしたいなと思ったんです。ちなみに、このアートワークにもそれと同じような意味合いがあって、じつは2枚ともつながっているんですよ。描いてくれたのは、学校の先輩でもあるノ・サンホ(nemonan)さん。これは元々「ここから先のアートワークをぜんぶ繋げていけば、もしアルバムの中身がダメだったとしても、絵として残っていけるだろう」という、なかば冗談で始まったアイデアなんですけど、そうこうしていくうちに、僕らが年齢を重ねていくなかで直感的に見えてくるイメージを、このタイトルとともに描いていけたらなと思ったんです。

今夏の〈サマーソニック〉にも出演し、単独公演はすべてソールド・アウト。今回の国内ライセンス盤のリリースを前にして、ヒョゴはここ日本でも本格的なブレイクを迎えようとしている。となれば、今この2枚をチェックしておかない手はないだろう。世界で最強のロック・バンドはいま、韓国にいる。

インタヴュー&文 : 渡辺裕也

LIVE

hyukoh
2016年11月19日(土)@渋谷duo
OPEN / START 17:30 / 18:30
SOLD OUT!!!

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GUCKKASTENが、OTOTOYのためにミックスし直してくれた「マニキュア」「赤い畑(オリジナル)」「赤い畑(アコースティック ver.)」が配信開始。ボーカル、ハ・ヒョヌの表現力の豊かさを、このシングルを通して感じることが出来る。

404 / 1

韓国を代表する音楽賞「韓国大衆音楽賞」で新人賞を受賞した、ミニマムな編成でサウンドを鳴らす男性2人組ロック・バンド、404による、2013年7月7日の発売のアルバム。

PROFILE

hyukoh(ヒョゴ)

デビュー1年で“hyukoh カルチャー”を創った、今が最旬の韓国バンド。2014 年秋デビューの韓国4 ピースバンド。オ・ヒョク(Vo/G)、イム・ヒョンジェ(G)、イム・ドンゴン(B)、イ・インウ(Dr)の1993 年生まれの同級生で結成。洗練されたサウンドとブルージーな歌声が人気となり、個性の強いファッション・スタイルは音楽と一緒に凄まじいスピードで話題になり、「hyukoh」という文化を創ってしまった。デビュー1 年で音楽配信8 週連続5 位圏内を記録、アルバム完売等の快挙を連発した結果、数々の強豪アーティストを抑えて2015 年の年間ダウンロード・チャートが4 位と大健闘。さらにオ・ヒョクが参加した「応答せよ1988 Part3」サウンド・トラック「少女」は2 週連続1 位、2016 年上期26 週ホット100 位以内から外されず、最も愛された曲に選ばれた。昨年末のソウル@ ワンマンライブは 4000 キャパを即完売。すでに中華圏でもフェスやワンマンを次々成功させ、アジア各国からラブコールが絶えない。日本ではこの夏『SUMMER SONIC 2016』に出演、新人にして東京大阪の両ステージに立ち各方面から大反響。加えてサマソニ・エクストラとして代官山SPACE ODD で開催したワンマンはチケットが瞬殺。2016年11月9 日、トイズファクトリーより「20」「22」のライセンス盤をリリースし、秋には、大阪と東京でワンマン・ライブを開催。

TOY'S FACTORY ARTIST PAGE

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