vol.2ラインナップ&
アイドルネッサンス運営による選曲にまつわるお話

#1

手を打ち鳴らせ!!(原曲 THE イナズマ戦隊 2010年発表)

「君の心は君を信じている 君の未来に手を打ち鳴らせ!!」という力強い応援歌です。2014年8月に新人アイドルがAKIBAカルチャーズ劇場のレギュラー公演権をかけて6週間に渡り競い合う「新人公演~真夏のシンデレラたち~」という企画に参加して毎週公演をしていた時の千秋楽に想いを込めて披露した曲です。レギュラー公演の座を勝ち取るために6週間頑張って来たそれまでの彼女達と、その後の未来に向かっていくそれからの彼女達のエネルギーになるような曲をということでセレクトしました。まさに歌詞の通り「正面突破で傷だらけ 経験値が最後の砦 来るべき時を待つ」という気持ちで「新人公演」の結果発表を待ちましたが、メンバー、並びにスタッフチームの努力と、幸運に恵まれ、新人公演で1位となり、レギュラー公演権をいただきました。メンバーにとって、その時の想いとともに刻み込まれた大切な曲のひとつだと思います。2014年8月レギュラー公演にて初披露。

Dear, Summer Friend(原曲 真心ブラザーズ 2006年発表)

「この曲をやります」ということで、メンバーが初聴きした時の反応は凄かったです。一聴しただけで、全員が心掴まれていたと思います。「大人になれば夏は終わるかな なくならない夏はないかな」というサビの歌詞に集約されていると思うのですが、大人になる前の彼女達にとっての感覚で歌われることにはとても意味があるなと思いました。アイドルネッサンスにとって2回目の夏は、まさにこの曲と共にあったといっても過言ではありません。この夏を終えて、メンバーの卒業など変化に直面した彼女達にとってのこの曲の存在は大きいと思います。いつまでも続いて欲しいけど、いつか夏は終わり青春期から大人になる、だけど続いていく人生の旅路。様々な世代の人が共感できるサマー・アンセムではないかと思います。2015年7月レギュラー公演にて初披露。

ドカン行進曲(己編)(原曲 THE イナズマ戦隊 2008年発表)

THE イナズマ戦隊さんの楽曲にはいつも元気をいただきます。多くの聴き手と同様にメンバーも大事な局面でTHE イナズマ戦隊さんの曲に支えられていると思います。この曲は時代の流れに安易に流されず、「己(おのれ)」という折れない心を持って生きていくという、力強いメッセージをコミカルな歌詞で表現した素敵な曲です。この曲に関しての狙いは2つありました。まずは演技をするくらいの勢いでこのコミカルで前向きな歌を表現することへのチャレンジ。そして、オリジナル曲をやらず既発の曲しかやらない独特の活動の中、賛否両論はありましたが、明らかに他のアイドルさんと違う活動を続けることに対して、折れない心でやっていこうというメッセージです。この曲は多くの方に受け入れていただきライヴでも大事な曲になりました。2年近く歌い続けて来て先日の@JAM×ナタリーEXPO 2016にてオリジナルアーティストのTHE イナズマ戦隊さんの演奏と共にこの曲を歌わせていただきました。メンバーの夢が一つ叶った瞬間でした。2015年1月レギュラー公演にて初披露。

#2

YOU(原曲 大江千里 1987年発表)

記念すべきT-Palette Recordsからの全国流通第一弾シングルです。大江千里さんの純粋な感情が表現された歌世界はBase Ball Bearさんと共に凄くマッチするんじゃないかということで、スタッフ間では早い段階からピックアップをしていました。その中でもまっすぐな情熱が描かれた「YOU」も候補曲として初期段階からメンバーに歌ってもらっていました。数多くの名曲の中で、メンバーが歌ったいくつかの大江さん楽曲はどれも甲乙付け難く悩んでいました。決め手となったのは昔Epicに大江さんが所属されていた時に関わっておられた先輩の「やっぱYOUでしょ」の一言。難しいウンチクも無いその確信に満ちた会話の後、決定しました。発表して1年半以上経ちますが、アイドルネッサンスのMVの中でもYouTubeの再生回数が一番多いのはこの曲です。数字だけで判断できない部分もあるかもしれませんが、多くの人にこのカバーが支持されているんだなと感じます。2015年1月レギュラー公演にて初披露。

トラベラーズ・ハイ(原曲 スキマスイッチ 2013年発表)

この夏にリリースされた「君の知らない物語」のカップリング曲です。初めての全国ツアーを行うにあたり、我々は「旅」をテーマにした曲をピックアップしているリストにこの曲を入れていました。なんと、メンバーにこのリストを伝える前に、「スキマスイッチさんのトラベラーズ・ハイがやりたいです」という声が上がりました。そのシンクロを信じて一気にリリースを決定しました。2015年夏の「Dear, Summer Friend」の世界から、少し成長した彼女達が歌うのにピッタリな人生と旅の歌です。「たまに迷うのも楽しいや」、「軽く寄り道でもしようかなぁ」というおおらかな心を持ちながら、「どこへでも行けるんだ」と歌う素敵なライフ・トラベル・ソング。特徴的な振り付けと共に2016年夏のアンセムになりました。是非ライヴでも楽しんでいただきたいです。2016年7月フェスにて初披露。

夏の決心 (原曲 大江千里 1994年発表)

「手を打ち鳴らせ!!」の項でも書きましたが、2014年夏にチャレンジした「新人公演~真夏のシンデレラたち~」のテーマ・ソング的に毎週歌っていた曲です。「夏休みはやっぱり短い」という歌詞に象徴されるように、学校の「夏休み」という誰もが経験する(してきた)世界を、まさに現役中高生の彼女達が歌うことのマッチング具合は文句無しで、ライヴでの人気も高く、2015年夏のシングルとして、リリースされました。現在はジャズの世界を中心に活躍されている大江さんがポップスの世界で活躍されていた時代は、メンバーの親御さん世代がちょうどメンバーくらいの年齢だった時代とも一致するのですが、大江さんの楽曲は、子供世代の彼女達が聴いても凄く響いています。全メンバーが大江さんのファンになり、愛聴しています。大江さんに限らずではありますが、メンバーが「名曲ルネッサンス」の活動を通じて多くのアーティストさんのことを好きになるというのはとても良いことだと思います。2014年7月レギュラー公演にて初披露。

#3

初恋(原曲 村下孝蔵 1983年発表)

歌謡史に残りつつ、多くの素敵なアーティストさんが歌い継いできたこの名曲に駆け出しのアイドルネッサンスが触れるというのはある種凄いチャレンジングなことだったと思います。楽曲的には、彼女達がこの歌の主人公が見つめる「放課後の校庭を走る君」になったかのように、聴き手に感じてもらえれば良いなと思い選んだ曲です。メンバーは歌い込むにあたり、「五月雨は緑色」「夕映えはあんず色」などの歌詞の言葉の意味を自分の中に落とし込むのに努力を要したと思います。本当にわかって歌っているの? という声もありましたが、とあるショッピング・モールで彼女達が歌う「初恋」を聴いて、泣いているお婆ちゃんの姿を見た時に、そういった疑念は吹き飛んだ気がします。歌の歌詞を大切に感じながら歌うという意味において、メンバーにとっては非常に大きな意味をもった曲だと思います。2014年5月デビュー・ライヴにて初披露。

金曜日のおはよう(原曲 HoneyWorks 2014年発表)

「名曲ルネッサンス」を通じて彼女達は様々な世代のアーティストさんの楽曲を歌っています。できる限りどこかの時代に隔たらないように注意をしながらスタッフ一同選んでいるのですが、同時代の空気感を吸い込んだ楽曲を歌うことにも大きな意味があると思っています。動画投稿サイトにて発表された音楽にメディアを介さずダイレクトに触れることができるのは、2000年代後半からの大きな流れだと思います。そんな時代を当たり前に生きている彼女達にとって、ダイレクトに響いている楽曲のひとつだと思います。こちらもヴォーカロイドや名手である歌い手さんに数多く歌われている曲です。歌い方の幅を広げるという意味でも本人達にとってチャレンジングだったと思います。今の時代の空気感を感じると共に、前述の「初恋」にも通じる淡い恋の感情が描かれていて、彼女達が歌の主人公が見つめる通学電車の中の「眠そうな君」になったらいいなという想いもありました。2015年11月レギュラー公演にて初披露。

う、ふ、ふ、ふ(原曲 EPO 1983年発表)

アイドルネッサンスは男性アーティストさんの曲に比べて、女性アーティストさんの曲が 少ないのですが、「かわいい表現ができる女性曲にチャレンジしたいね」と制作チームで話している時に選ばれた曲です。いくつになっても奔放に可愛いらしく生きる女性を描いた名曲だと思います。そこには具体的な状況描写がそこまで無く受け皿が広い言葉で女性のかわいらしさが描かれていて、そのかわいらしさには「大人の女性」のかわいらしさという要素があり、そのような表現は初めての経験だったと思います。彼女達が表現の幅を広げるに当たり大事な曲になったように思います。繰り返される「う、ふ、ふ、ふ」という印象的なフレーズと共に、キュートな振り付けで人気が高い曲です。2015年9月レギュラー公演にて初披露。