「まだあまり歌われていない愛がある気がして」──坂本慎太郎の3rdソロ、ついにハイレゾ配信

前作から2年、坂本慎太郎の新作『できれば愛を』がここにリリースされた。なんと今回は初のハイレゾ配信も! しかもカセット・テープも含む主要全5フォーマットで同時リリースだとか。新作はどっしりとしたドラムとベースと坂本慎太郎ワールドとしか言いようのない、ユーモアとシリアスがミックスされた世界観が横たわっている。OTOTOYでは本作をハイレゾ版(24bit/48kHz)で配信するとともに、ハイレゾ配信では唯一となる歌詞ブックレットPDF付き! さらに『できれば愛を』という意味深なタイトルをつけた坂本慎太郎本人のインタヴューをお届けしよう。

ハイレゾ版(24bit/48kHz)にはアルバムまとめ買い特典として歌詞ブックレットPDFが付属

坂本慎太郎 / できれば愛を

【Track List】
01. できれば愛を
02. 超人大会
03. べつの星
04. 鬼退治
05. 動物らしく
06. 死にませんが?
07. 他人
08. マヌケだね
09. ディスコって
10. いる


【配信形態 / 価格】
【左】24bit/28kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲 350円(税込) / アルバム 2,300円(税込)
アルバムまとめ買い特典として歌詞ブックレットPDFが付属

【右】16bit/44.1kHz WAV / ALAC / FLAC
単曲 300円(税込) / アルバム 2,000円(税込)
MP3 / AAC
単曲 250円(税込) / アルバム 1,800円(税込)

Interview : 坂本慎太郎

ご存知のように2nd『ナマで踊ろう』で描かれたSF的なディストピアは、どこかその後の現実世界がなぞってしまった感さえある(むしろ現実が追い越したともいえる)。坂本慎太郎は新作に、彼のキャリアとしては珍しい「愛」という言葉を持ってきた。そして新作の楽曲たちは圧倒的な現実を示している。例えば「超人大会」のような、無力に満ちた絶望感もある。逆に「ディスコって」では、この不寛容とそこに連鎖する暴力がむき出しの世界に対する是正を──ディスコ・カルチャーの根元的な哲学とともに、なんとかつなぎとめたい「希望」が歌われている。あれも、これもまた現実。そんな現実に対して、それでも『できれば愛を』と名付けたのだとしたら…… 。

ちなみにサウンド面では今回、重心の低くなったリズム隊がより肉感的に鳴り響く。ドラムに、中納良恵ソロのバックやMockyの来日公演での演奏で知られる菅沼雄太、ベースにAYA(OOIOO / 滞空時間)を迎えた、これまでと同様の坂本とのトリオ編成、そしてエンジニア / マスタリングは中村宗一郎。この基本編成に、坂本作品にはおなじみの西内徹(サックス&フルート)と中村楓子(コーラス)、初参加となる石橋英子(マリンバ)と佐々木詩織&沼田梨花(コーラス)といったゲスト・プレイヤーも参加している。

坂本慎太郎のインタヴューをお届けしよう。

インタヴュー&文 : 河村祐介
編集補助 : 寺島和貴

ちゃんとメンバーが楽しげに演奏している感じを出したいなって

──今回のアルバムの楽曲を作るときって、どこからはじまるんですか? 何かフレーズ、言葉が浮かぶのか、それとも割と仮歌が浮かぶのか。

ギターの弾き語りで、まずはコード進行とメロディという感じですね。ギターで作ると、そこにはリズムとかテンポも入ってるから。言葉が出てくるのはわりと最後の方ですね。アレンジも決まって、それで簡単なデモ・テープをレコーディングのメンバーに渡して、実際にできた楽曲をスタジオでリハーサルしている期間に、言葉は作っていきます。

──最初のタイトル・トラック「できれば愛を」の冒頭のブレイクビーツ的なドラムが顕著なんですが、これまでの作品とくらべると重心が下がっている感じですよね。

そうですね。

──それはわりと、全体的なサウンドの感覚に通じていて。例えば「マヌケだね」のベースラインであるとか。これまでの作品は、どちらかというとつかみどころのない軽さみたいなところがアルバム全体のリズム隊にあったと思うんですけど、今回は重心重めの印象があるんですよ。

それは意図的な部分とそうじゃない部分があって。

──例えば意図的な部分というと?

意図的な部分は、いままでのソロの作品は、全編、生演奏なんですけど「死人が演奏している」みたいと言われたことがあって。「とにかく生きてる人間の気配がしない」みたいな。

──ああ、わかります。さっき自分が言ったところだと「つかみどころがない軽さ」がそれにあたるんだと。

そういう風に言われてたんですけど、今回はちゃんとメンバーが楽しげに演奏している感じを出したいなって思って。まずドラムの音色に関して、いままではドラムの響きを極端にミュートしていたんですが、今回はわりと部屋鳴りも録って、「ドラマーがそこで叩いてる」という感じの音にしようと思いました。あとは音数をなるべく少なくして、一個一個の音を太く録ろうと思っていて。そういうことを考えてやってたら、なんか異様にベースが太かったり、バスドラが前に出てたりとか、こんな感じになりました(笑)。

──アルバム全体で、そういう印象受けました。

自分でも「なんでベースがこんなに出てるんだろう?」っていう曲もあるんですが、なんかそういうのがいいなっていう。

──いまの気分として。

鋭い音を一切排除して“ポコ”とか“ドン”みたいな音だけで構成されてて、中音が“ミチッ”として、そういう感じにしたかったんですよね。

──それはなにか、1stと2ndの感じに飽きたとかではなく?

飽きたっていうわけじゃなくて、なんかそういうのがいいと思ったんですけど。

──前作と今作の間にレコーディングということで言えば、メインで使っている中村(宗一郎)さんの〈ピース・ミュージック〉スタジオも、引っ越したんですよね。さっき部屋の鳴りなんかの話もしてましたけど、広さとかも変わったんですか?

広さはあまり変わらないですけど、天井が高くなったり、床が手作りで作ったような木の感じのスタジオなんで、響きは変わったと思いますね。スタジオの変化もあると思うけど、あと今回はすごく古いマイクとかプリアンプとか、これまで使ったことない機材をいっぱい使いました。ドラムの菅沼(雄太)くんもそういうヴィンテージ機材がすごく好きで、いろいろ持ってて。中村さんも中村さんで、新たにいろいろ調達して来たので、なんかすごいいろんなマイクやプリアンプが揃っちゃって。それらを比べながら録音したり、レコーダーも変わったりしたので、今回の音はどっちの影響かはわからないですよね。

──音色という意味では、その機材や環境の変化というのは間違なく、ひとつの要因としてはありそうですね。それがメインという明確な要因でなくとも。

それは、ありますね。

──いままでは中村さんのスタジオでレギュラーで使っていた機材でレコーディングをしていて、それが今回はレコーディングの際に、そのあいま、あいまにヴィンテージ機材が入ってきたと。

いままでは割と音が分離してドライなサウンドを目指していたんですけど、今回はもうちょっと中低域が有機的に密着して、それが出たり入ったりするような──生きものみたいにゴソゴソ言ってたり、立体的に前後するみたいな、そういう音にしたかったんですよね。

──ミックスのバランスみたいなところをこれまでの作品と比べて、意識的に変えたとかはないんですか? さっきの話だと録りの部分で音色にひとつ変化があったということだと思うんですけど。

録りの段階でドラムとベースがすごい太くて、低音のふくらみがある音で録れたんで、なるべく最後までそれを損なわないようにしたいなと思いました。だから上にかぶせるもの、ギターとか鍵盤でリズムの隙間を埋めないように、リズムが前にいるまま最後まで仕上げるように気をつけました。ミックスはちょっとそういう面で苦労しましたね。

──そこは中村さんと細かくやりとりをして仕上げたと。

そうですね。最後にマスタリングするときにトータル・コンプをかけるんですけど、レベルを稼ごうとすると低音をコンプで締めたりしなくちゃいけなくて。そうすると急に普通の音像になって、つまらなくなったりして。あとは、基本的に高音成分が無いから…… 多少はあるんですけど、高音のキラキラしたところを受け持つ楽器があまり入ってないので、そのあたりの高音域を持ち上げると、どうしても中音域の飛び出し感が物足りなくなってしまう。そのサジ加減に苦労しましたね。

明るい、ハッピーなやつを作りたいと思ってレコーディングしてたんですけど

──今回は前作までと、レコーディングのときからサウンド・コンセプトみたいなところが全く違うっていうことなんですか?

う~ん。いつもと同じで録れた音をそのままミックスしてるだけですけど、ひとつひとつの楽器の音作りが中低音に寄っていたので、その中低音のふくらみを最後までキープしつつ、他のCDとくらべたときに極端に録音レベルが低く感じないようにマスタリングするのに苦労したということですね。

──前作はひとつ、音色というか全体の雰囲気としてスティール・ギターがひとつアルバム全体のキーになっていたところがると思うんですけど。そういうふうな楽器的な音色みたいなところでキーになっているものはあまりない? さっき言ったベースやバスドラはあるかもしれないですけど、そういう新しく入った要素でっていうのはあまりないですか?

わかりづらいですけど、自分の中でデカいのはコーラス。女性コーラスはいままでも多用しているんですが、いままではひとりの人の声を複数回ダビングしてハモらせてたんですよ。だけど今回はふたりの違う人が同時に、しかも1本のマイクに向かって歌うっていうコーラスの録り方をやってみました。

──合成ではなくて、生でレコーディングするというか。

しかもふたりが1本のマイクで歌ってるっていうのが自分の中で結構重要で、それがキーとなってます。

──それは具体的いいうと、どこが制作のキーになってるんですか?

それはやっぱり、さっき言ったみたいに実際に演奏している感じが欲しかったっていう。コーラスも、2本の旋律でハモってたら、その分の人数がいて同時に歌ってる感じで。で、そうすると微妙にマイクの位置でコーラスが前後する感じもあるかなと思って。いやゆるパソコンで作った音楽とは違う感触のものにしたかった。

──サウンドやレコーディングの話から、今度はことばやコンセプトのほうに話をと思うんですが、まずは『できれば愛を』というタイトルなんですが、前作はすごくコンセプチュアルで、1枚のトータル・アルバムの感覚が強かった。それぞれの歌詞の内容に関しても、楽曲ごとに別個のものではあるけれどなんとなくひとつのストーリーが通ってる感じだったと思うんですけど、今回は割とそういうガチっとした1枚に渡ったコンセプトはないかなって思うんですけど。

そうですね。歌詞で言うとないですね。さっき言った音の質感とか全体の音の感触みたいなのでトータルで目指してたものはあるんですけど、歌詞で全体の大きなテーマとかではないかもしれないですね。

強烈なイメージが閃いたら、そこには抗えない

──前作に関して言うと、いわゆる世相を反映しているんじゃないかっていう受け取り方もあったじゃないですか。そこを避けるっていうのは……。

そこは全然ないですけど。前回の『ナマで踊ろう』は、人類が滅亡するとか、骸骨のジャケだったりとか、歌詞の内容もその後の世の中の流れとあまりにもリンクしすぎちゃった気がしていて。自分でもちょっとシリアスで怖いアルバムを作っちゃったなと思ったし、まわりの友だちからもいろいろ苦情が来たので。

──苦情って(笑)。

苦情っていうか「怖いよ」って言われて。次はもっと明るい、ハッピーなやつを作りたいと思ってレコーディングしてたんですけど。なぜかやればやるほど世相を反映したような……。

──ヘヴィな。

ヘヴィになっていったっていうのが、今回です。

──なるほど。無意識で世の中の動きに関して、なんとなく無意識で出てしまうところがあるっていう感じですかね。

今回はおもいっきり出てると思いますね。そうしようとしたわけじゃないんだけど、なんか、まじめに追求してるとどうしても細かい言葉のチョイスひとつにしても、音色のチョイスも含めて、どうしてもその時の自分の精神状態とか、自分の感じる世の中のムードとかが凝縮されちゃうのかなって思いますね。

──個人的に、すごく印象的だったのは「ディスコって」曲。わりとストレートなディスコ讃歌っていうか。もともとゲイ・カルチャーと深い関係のあったディスコの歴史とか、そこに溢れる寛容の精神とかがさらっと歌われてて。

とはいえ全部、言葉よりも曲が先なんですけど。めちゃくちゃなインチキ英語みたいな言葉で、適当に歌っていると、たまにピタと合うことばが出てくるときがあって。で、そのときになにか強烈なイメージが閃いたら、そこには抗えないっていうか。「ディスコって」の歌詞ができたときも、もしかしたらこれはすごくダサいんじゃないかとも思ったんですけど、楽曲とともにそれがすごいインパクトがあったりするともう動かしようがなくなって。そこはもうそのまま出すしかないっていう感じですね。

──基本的にはインパクトのある言葉が決まると、そこから言葉が出てくるというか。

そうですね。差別や偏見のない世界の歌ですけど、そこに男と女だけじゃなくて、生きている人と死んでいる人も盆に帰ってくるみたいなニュアンスも入れて。なんかすごい馬鹿馬鹿しい感じもあるし……。

──それこそ世相の不寛容な感じとこの曲を対比させると、ある意味でいまだと社会的にも聴こえる。

社会的にも見えるんだけど、すごいアホっぽい感じもするし、なんか自分の一番好きな感じ。

──すばらしいと思います。

ギリギリアウトみたいなところに着地できたかなっていう。

「愛」という言葉は避けて、使わないようにしてたのに

──ちなみに全体のアルバム・タイトルとして『できれば愛を』にしたのはどうしてなんですか?

「できれば愛を」というのも、そういう歌詞ができちゃって。さすがに「できれば愛を」はアルバム・タイトルとしてダサいなって思ったんですけど。やっぱりアルバムの全体を象徴するような言葉じゃないとアルバム・タイトルとしては弱いなって思って。そうやって考えたときに、これ以外思いつかなかったっていうのがありますね。結構勇気がいりましたけど。

──そうですよね。ゆらゆら時代含めて「恋」はありましたけど「愛」はないですよね。

あえて、「愛」という言葉は避けて、使わないようにしてたのに、今回はどうしてもそこに引き寄せられて、ついに言っちゃったみたいな感じです。一度言葉がパチっとハマってしまうと、後でもっといいのを考えようと思っても動かせなくなってくる。「できれば愛を」というタイトルは、もっとバカにされるのかなって思ったら、意外と周りの評判はいいんで、やっぱりみんな病んでるんだなと思いました(笑)。

──そうだと思いますよ(笑)。はっとするタイトルだと思いました。タイトルが決まったのは割と早い段階だったんですか?

いや、最後の最後です。曲のタイトルはすでに決まっていたんですけど、アルバム・タイトルが最後まで思いつかなくて。全然意味のないタイトルっていうのもなんかちょっと物足りないし、無理やり絞り出すよりも曲のタイトルから選ぼうと思ったんですが、他があまりにもひどすぎるので消去法でこれになりました。

──全体としては無意識的なところはあるにせよ、基本的にはことばの世界はバラバラの背景ということでいいんですよね。

歌詞はそもそも音からイメージして作ってるので、1曲ずつ完結していて、別の曲とのつながりでなにかを表現しているというわけではないんですけど。まあでも同じ時期に作っているので、なんらかの共通のムードはあるかもしれません。

──そういえば「鬼退治」は、なぜか猿がいないというの気になってるんですけど。

歌詞はほとんどの場合、頭から作るんですけど、最初の歌い出しにバチッと言葉がハマると、そこからイメージがぱっと広がって、後はそれを膨らませて行くという作り方をしていて。この曲は一行目に“イヌが俺に声かけてきた”というフレーズが出て来たので、「これはなんなんだろうな」と、そこから考えて作りました。なので猿がいないのは単純に尺の問題です。この曲のポイントは“いくぞ”って言ってるだけで、まだ出発してないっていう、かけ声ばっかりでまだ一歩も進んでない一瞬を切り取って描写しているっていうのがなんか…クールかなって(笑)。クールとは言わないか。おもしろいかなと思って。

──割とずっと坂本さんの詞の世界ってそうだと思うんですけど、虚無感っていうところは前からあって、そこにすごい生活臭が出てきたなって思うんですけど。もうちょっとファンタジックとかSF的な世界観な気がしてたんですが、今作は例えば中古の車であるとか「マヌケだね」「他人」でも架空の人物感じゃないっていうか。

そうそうそう。今回、それはかなり意識しました。前回はSFっぽい設定を借りることで思ってることをストレートに言うっていう手法だったんですけど。今回は客観視した感じとか第三者的な感じじゃなくて、自分の言葉っていうか、主体が歌の中にいるっていう感じにしたかったんですよね。

──そこはひとつうっすらとした裏テーマとしてあったんですね。

そうですね。その、あんまり俯瞰して神の視点みたいなのではなくて。その主体が歌の中にいるっていうところも、演奏を生っぽくしたいっていうのと全部つながってるんですよ。

まだあまり歌われていない愛がある気がして

こちらは配信版のジャケット、今回は各フォーマットで少しづつ違う

──全体的に生々しい音楽表現っていうのが全体としてバチッとあるっていうところですね。資料には「顕微鏡でのぞいたラブ」というテーマが書かれてますが。

それも話すとややこしくなるんですけど、世の中の歌で愛って、みんな使うじゃないですか。でも恋愛でも、ラヴ&ピース的な愛でも、人類愛とかスピリチュアルな感じのすごいデカい愛でもない、まだあまり歌われていない愛がある気がして。もっと顕微鏡で見ると、ケガしたところを免疫細胞が治してくれてるとか、土の下でバクテリアがなにか浄化してるとか、それを愛とは呼ばないかもしれないですけど、敢えてラブと捉えてみたらどうだろうかっていう。

──でもさっきの生々しい演奏とか、愛であるとか、歌の主体とか、なんとなく一本貫かれてるものがある感じがありますね。

そうなんです。音色とか含めて全部自分の中では筋が通ってるんですけど、今回ばかりはあまりにも着眼点が微妙で険しすぎました。いろんな地場に絡め取られそうになったりして。

──それこそ、社会情勢からなにから。

はい。ただ、今言ったようなイメージを音にできればすごい楽しげなアルバムができるかなって思ったら、意外と重かった。

──でも楽しかったですけどね、僕はすごく。

そうですよね。楽しさはあるでしょ?

──それこそアルバムのなかでアップダウンはあるんですけど、さっきの「ディスコって」から「いる」に至るところなんかは、すごくさっきの「できれば愛を」という坂本さんの説明に繋がるところを感じて、それでアルバムはすっと後味よく終わるっていうか。

「ディスコって」も、曲自体はすごく華やかだし軽やかな曲なのに、なんかあんまり開放感ないかなって思って。

──でも、このアルバムのなかにあってこの軽さはいいと思います。聴き方によっていろいろな聴き方もできる歌詞だし。ディスコの「Love Is The Message」的なコンセプトの、いまの日本語で一番ちょうどいい湯加減の翻訳というか。ギラギラしてるかんじでもなくて。

結果的にはこれぐらいが…… これぐらいって言ったらあれだけど、これぐらいの“楽しい感じ”がいまの自分にはちょうどいいのかなって。自分がバブルっぽい底抜けに明るいやつをやるのは無理あるじゃないですか。なんか、痛々しい、空元気みたいになっちゃうから。いまの自分にできる最高にポジティヴな表現は、これが限界ですっていう(笑)。

──ダハハ(笑)。

敗北宣言(笑)。

──いやいやすばらしいと思います。

誠実さを汲み取って欲しいですね。

DISCOGRAPHY

OTOTOYでは現在では入手困難な7インチ限定のレア盤を含む坂本慎太郎のソロ主要作を配信中


坂本慎太郎 / 幻とのつきあい方

2011年リリースの1stソロ・アルバム『幻とのつきあい方』。海外でもリリースされ、高い評価を受け、ゆらゆら帝国解散後の坂本慎太郎のイメージを決定付けた1作。


坂本慎太郎 / まともがわからない

1stソロ・アルバム『幻とのつきあい方』から約1年、2013年リリースのシングル。2013年1月から3月に放送された、テレビ東京ドラマ 24「まほろ駅前番外地」の書き下ろしエンディング・テーマ曲。カップリングに「死者より」、そしてドラマ内でも使用される女性ヴォーカル曲「悲しみのない世界」のシングル・ヴァージョンを収録。


坂本慎太郎 feat. Fuko Nakamura / 幽霊の気分で(Cornelius Mix) / 悲しみのない世界(You Ishihara Mix)

2013年の7インチ・シングル。1sアルバム収録「幽霊の気分で」、『まともがわからない』収録の「悲しみのない世界」(TX系まほろ駅前番外地OST曲) をゆらゆら帝国のプロデューサーであった石原洋によるリミックスを収録。


坂本慎太郎 / ナマで踊ろう

1stから約2年半リリースの2ndソロ・アルバム。ディストピアを夢想するコンセプト・アルバム。 坂本作品には欠かせないドラマーとなった菅沼雄太に加え、新たにベーシストとしてOOIOO等で活躍するAYAを迎えたトリオ編成でレコーディング。


坂本慎太郎 / あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団

もはやプレミアな7インチ・シングルを唯一のCD同等音質のロスレス配信。『ナマで踊ろう』の収録曲「あなたもロボットになれる」の児童合唱団バージョン。カップリグは、1978年第20回日本レコード大賞・金賞を受賞した、野口五郎の代表曲で、坂本のカラオケ十八番でもある「グッド・ラック」の新録カヴァー!

PROFILE

坂本慎太郎

1967年9月9日大阪生まれ。1989年にゆらゆら帝国のヴォーカル&ギターとして活動をスタート。21年間で、3本のカセット・テープ、10枚のスタジオ・アルバム、1枚のスタジオ・ミニ・アルバム、2枚のライヴ・アルバム、1枚のリミックス・アルバム、2枚組のベスト・アルバムを発表。2010年、ゆらゆら帝国解散。2011年より、自身のレーベル〈zelone records〉にてソロ活動をスタート。1stソロ・アルバム「幻とのつきあい方」を発表。2013年1月11日シングル「まともがわからない」をリリース、(TX「まほろ駅前番外地」エンディング曲)と同ドラマ劇中音楽を手掛ける。2014年にはMayer Hawthorneとのスプリット7inch vinylを、4月19日の全米/全欧のRecord Store Day限定でリリース 〈zelone/Republic〉。同年5月28日に2ndソロ・アルバム『ナマで踊ろう(Let’s Dance Raw)』をリリース。11月7日には7inch & デジタル配信でシングル「あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団」をリリース。2016年、α-Station(FM京都)にて4月より「FLAG RADIO」(偶数月毎週水曜日21:00~22:00) がスタート。

>>zelone records Official Web

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インタヴュー

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