2016/05/20 18:19

挨拶代わりのダンス・ポップEP──植谷よしえ(ex.fifi)によるAUNTIES、初音源をハイレゾ&フリーDL配信

2015年8月に惜しまれつつも解散したfifi。その音楽性の中核を担ったのが植谷よしえだ。そんな彼がこのたびソロ・バンド・プロジェクト、AUNTIES(アンティーズ)としての活動を開始した。

そしてAUNTIESの初音源となるEP、『weekend magic』をOTOTOYにてハイレゾ配信。さらには表題曲を期間限定フリー・ダウンロード。本作は、ダンス・ミュージックを経由したポップな曲に甘い歌声が乗る。 そんなfifi時代のギターロックから、いわば植谷よしえの心機一転の意欲作を、レヴューとともにお楽しみあれ。

>>weekend magicのフリー・ダウンロードはこちらから!

AUNTIES / weekend magic (24bit/48kHz)
【Track List】
01. weekend magic
02. Missing Days
03. Treasure

【配信形態】
24bit/48kHz (WAV / ALAC / FLAC) / AAC
>>ハイレゾとは?
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【価格】
単曲 : 270円(税込) / まとめ購入 : 540円(税込)
※01. 「weekend magic」は7月31日までフリー・ダウンロード可能

※まとめ購入には歌詞ブックレットが付きます

REVIEW : AUNTIES / weekend magic

植谷よしえによるソロ・バンド・プロジェクト“AUNTIES(アンティーズ)”が始動。このたび3曲入りシングル『weekend magic』にて活動開始を告げる。彼は2015年8月に惜しくも解散となってしまったバンド“fifi”のギター・ヴォーカルを務めていた人物。同バンドではエモをベースとしたロック・サウンドを奏でていたが、今回彼はAUNTIESでバンド時代とは全く異なる方向へと舵をとった。

表題曲である1曲目はアーバンなシンセ・サウンドの裏で心地良いギター・カッテイング、ジャズ・ピアノが鳴り響くダンス・ナンバー。音楽に引っ張られるかのように、歌詞も週末の恋愛を題材にした大人な雰囲気の漂うものとなっている。続く「Missing Days 」はストリングス・アレンジ、ファンクの要素を取り入れ、3曲目「Treasure」ではビートが控えめになった分、植谷の甘いヴォーカルが紡ぐ美しいメロディをじっくりと堪能することができる。今回の3曲に通底しているのはメロウネス。AUNTIESが今後どのような方向に進んでいくかをはっきりと提示しているかのような、まさに挨拶代わりのシングルとなっている。

AUNTIES - weekend magic (official MV)
AUNTIES - weekend magic (official MV)

現在、正式リリースは上記の3曲のみだがバンドのSoundCloudでは、2人の女性、ミクタカハシをフィーチャリングに迎えた「Each Love」、元ゆるめるモ!のNonをヴォーカルに迎えた「IOOS」なども公開。後者の楽曲に至っては植谷が一切メイン・ヴォーカルを取っておらず、ソロであるがゆえの活動の柔軟性も垣間見える。

リリースに伴い、AUNTIESの初ライヴが6月末に行われることもアナウンスされた。表題曲のMVではAUNTIESが植谷のソロ・プロジェクトであることを印象付けるかのように全楽器を彼が演奏する映像で成り立っているが、ライヴではサポートを迎えたパフォーマンスとなるようだ。今後、彼がAUNTIESを舞台にどのようなクリエイティビティを発揮するのか気にかかるところだが、まずは今回の『weekend magic』をじっくりと味わってみてよう。(text by 鶯巣大介)

関連作

fifi / 約束

前作で作り上げたツイン・ボーカルで表現するバンド・サウンドを圧倒的に昇華させ、 高まった美しく叙情的なメロディと、削り落とされた詞の世界。 この作品は、今後のfifiの未来を眩く照らす、一筋の光。 レコーディング・エンジニアには、これまでと同じく采原史明を、 マスタリングには「バーニー・グランドマン・マスタリング」の名匠、田中三一を迎え、 過去最高のサウンド・クオリティを実現。

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fifi / orange.ep

3作目となる本作は、USインディのエモを消化しながらも、日本的な孤独感や喪失感もとりいれた、彼らならではのオリジナリティを持ったミニ・アルバム。前作『wonder speaker, drawing your voice.ep』よりさらに強固となったバンド・アンサンブルに、深みのましたツイン・ヴォーカルからは、インディーの枠を超えた進化を感じ取れる。

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fifi / wonder speaker, drawing your voice.ep

それでも世界は、まわり続ける― 徹底的に音にこだわったその先に、彩がある作品が描かれた。レコーディングエンジニアには「凛として時雨」などの作品を手がける采原史明氏を迎え、ミュージックビデオは「ストレイテナー」「school food punishment」など数多くのアーティストを手がける気鋭の映像ディレクター小嶋貴之氏が制作し、さらにバンドとしてスケールアップを果たした。

LIVE INFORMATION

trad vol.40
2016年6月27日(月)@新宿MARZ
出演 : AUNTIES / 99RadioService / 高井息吹と眠る星座 / 羊文学

2016年7月10日(日)@名古屋金山ブラジルコーヒー
出演 : AUNTIES / harineko / andmore!!

PROFILE

AUNTIES

コンポーザー、ヴォーカリストの植谷よしえ (ex.fifi) を中心としたソロ・バンド・プロジェクト。ライブではサポート・ゲストを迎え演奏を行う。 90年代J-POPから入り、ファンクやジャズ、ロックなどあらゆる時代のダンス・ミュージックを通過。クラブ・ミュージックに通じるシンセ・サウンドを綴ったポップ・ソングを武器に、2016年始動。

>>AUNTIES Official HP

[レヴュー] AUNTIES

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