〈ハイレゾフェス〉が今週末、開催!!ーー高橋健太郎とサンレコ編集人の國崎晋が語るその楽しみ方とは!?

いよいよ今週末11日(金)から13日(日)まで、3日間にわたり開催される〈HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL〉(以下、ハイレゾフェス)。そこで、OTOTOYプロデューサーの高橋健太郎が、フェスの共同主催でもある『サウンド&レコーディング・マガジン』の編集人、國崎晋とともにその見所を対談形式で紹介。ここでしか体験できない「ハイレゾ」の「いま」。「みんなで良い音を楽しもう!」をコンセプトに、見所、聴き所満載のフェスティバルが、遂に開催される。

ハイレゾのいまを体感する3日間



"HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL"

2016年3月11日〜13日にかけて、東京・青山にあるスパイラルホールにて「HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL」を開催します。

音楽の聴きかた、楽しみかたが多様化する現在、アーティストやレコーディング・エンジニアから「スタジオで聴いていた音にもっとも近い」と評され、オーディオ機器/ファイルフォーマットの一大潮流となっているキーワード「ハイレゾ」。

「HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL」は、機器の展示販売、トークイベント、試聴会、さらにはライヴレコーディングなどを通して多角的に「ハイレゾ」の魅力とその「いま」を体感できる3日間です。

開催日 : 2016年3月11日(金)〜2016年3月13日(日)
営業時間 : 11:00〜20:00(11日のみ17:00よりスタート) ※イベントの開催などにより若干の変更があります。
入場料 : 無料 ※一部のライヴ・レコーディング観覧には別途チケットが必要です。
場所 : スパイラルホールほか
〒107-0062 東京都港区南青山 5-6-23(スパイラル 3F)

イベント詳細はページ下部をチェック!!

>>HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL Official HP

>>>ハイレゾってなに?? という方はこちらから

"みんなで良い音を楽しもう"ってところにいけるようなイベントになったらいいな

高橋健太郎(以下、高橋) : 6年前に國崎さんと渋谷のパブで、OTOTOYと『サウンド&レコーディング・マガジン』のレーベルで、世界初のDSDの商業配信をはじめようという無謀な相談を始めて。その時は、なかなか理解されないようなプロジェクトだったんですけど、7年経って気がついたら、〈ハイレゾフェス〉というのをやることになりました。ここまでを振り返ってどうですか?

國崎晋(以下、國崎) : 自分としては、十分役割を果たしたなという気持ちと、まだまだ訴求しきれていないという気持ちが半々です。例えば、いま、音楽制作をしている人に「ハイレゾ」とか「DSD」と言ったりしても通じないことはないんですね。でも、リスナーの方にはまだまだ通じないと思っています。ですので、今回の〈ハイレゾフェス〉では、ミュージシャンがいかにハイレゾに対して期待をしているか、その熱気を、リスナー側に伝えられたら嬉しいなと思っています。

高橋健太郎

高橋 : 今回、OTOTOYと『サウンド&レコーディング・マガジン』とspiralとの共催なんですけど、オーディオ・ショーをやる仕事をしている人はどこもいないんですよね。しかもショーではなくて、フェスティバルって名付けた。ぼくたちOTOTOYは、DSDっていうものをみんなが聴けない、まだみんな触れたことがない、じゃあ、とりあえず来れば聴ける場所を作ってみようということで、〈OTOTOY DSD SHOP〉っていうのを3年間やってみた。そして今度はDSDよりももっと広くハイレゾをテーマに良い音を聴こう、しかもフェスティバルっていう名前をつけて、もっとみんなに楽しんでもらいたいと思った。その飛躍がどうなるかが、すごい面白いと思うんですよ。リスナーにはまだ浸透していないんじゃないかっていう話だったんですけど、ぼくはそんなことないとも思っているんです。特にポータブル機器に関しては、みんなすごく良く知っているし、新製品情報に対してもすごく貪欲な人たちもいる。ただ、ポータブル機器っていうのはやっぱり個人として聴くものだから、それをもうちょっとみんなで聴いて楽しもうというのが、次のフェーズなんじゃないかなって思っているんです。そういう意味で、フェスティバルっていう形で体験することが、ひとりで楽しむところからもう一歩先の、"みんなで良い音を楽しもう"ってところにいけるようなイベントになったらいいなって思うんですよね。

>>一昨年に行われたDSD SHOP 2014特集ページはこちら

國崎 : いくつかレコーディングのイベントが開催されますが、その中には、本当にPAを使っていない、楽器の生音だけを録音するイベントもあるので、「あ、これが生音なんだ。ピアノって生だとこんな音がするんだ! チェンバロってこんな音なんだ!」ということを体験してもらうと、それで録音されたものが今度はどのように聴こえるのかがわかるっていうのは良いことなのかなと思っています。

無料でふらっと来て、ふらっと聴いていけるイベントもたくさん

高橋 : ハイレゾの良さっていうのは、元の楽器の鳴りや人の声の鳴りにどれだけ近づけられるかっていうところなので、その意味では、電気が加わっていない生を体験出来るっていうのは大きいことですよね。

國崎 : そういうのを体験できる場所というのは、意外と無いですからね。自分で楽器をやっていれば別ですけど、演奏家の生音を聴けるという意味では、貴重な機会になると思っています。

高橋 : 國崎さん個人的には、今回は何が一番楽しみですか?

國崎 : 自分が企画まで深く関わっているのが、オープニング・イベントの蓮沼執太さんの公開録音。ぼくはスパイラルホールでは、2回ハイレゾの録音をしているので、その経験を生かした、新しいチャレンジをします。ホールの真ん中にバイノーラルマイクという、人間の耳の位置を頭の構造も含めて再現しているマイクを立てるんです。そうすると、本当に自分がそこで立って聴いているかのような音が録れるんですよね。そのマイクを取り囲むように、演奏者を360度に配置して、それぞれとマイクの距離だけで音量のバランスを。アコースティック・ミキシングって言ったら変ですけど、まさに高橋さんがサンレコで連載してくださっている初期の蓄音機の…。

蓮沼執太の公開録音 - Spiral Ambient



2016年3月11日(金)
【時間】OPEN 18:30 / START 19:00
【チケット情報】
前売 3,000円 / 当日 3,500円(*前売券の販売状況によって、当日券の発券を行わない可能性があります)
チケット発売日 : 2月6日(土)
チケット購入 : e-plus http://eplus.jp/sys/main.jsp

高橋 : 1930年代くらいの感じですよね(笑)。

國崎 : そうです(笑)。録音の方法としては1世紀くらい前のことなのかもしれなんですけど、それをハイレゾでやってみるとどういうことになるのか自分自身とてもワクワクしています。

國崎晋

高橋 : なるほど。レコーディング・イベントは有料のものが多いですけど、無料でふらっと来て、ふらっと聴いていけるイベントもたくさんあります。ぼくは、國崎さん、オノセイゲンさん、中島ノブユキさん、オーディオ評論家の和田博巳さんやYuji Ohno & Lupintic Fiveのメンバー達とトーク・イベントを行います。例えば伝説のジャズ喫茶、高円寺ムーヴィンをやられていた和田さんとは、今の時代にジャズ喫茶的なものを、でもアナログレコードじゃなくてハイレゾのシステムでやったらどうなるか、みたいなイベントをやってみたりとか、ピアニスト / 編曲家 / 作曲家のの中島ノブユキさんを迎えて、ピアノっていう楽器の録音の面白さみたいなものを話そうと思っています。

國崎 : 今回実はピアノのネタが多くて、中島ノブユキさんと高橋さんのトークだけでなく、レコーディング・イベントでは11.2MHzのDSDを世界で初めてリリースしたピアニストとして知られている丈青さん。あとはぼくも最終日に渋谷慶一郎さんを招いてトークを行います。

高橋 : あとぼくは、OTOTOY一押しの中村月子さんを迎えて、DSD録音をトークが行われているラウンジでやってみたりもします。それにしても今回は、ハイレゾのかなりのキーパーソンが揃いますね。わずか3日間の間に(笑)。

國崎 : 松任谷正隆さんまでいらしてくださることにもなりました。ユーミンをハイレゾ化ってことで発言されていますので、その真意をを伺おうと思っています。

高橋 : 松任谷正隆さんのもフリー・イベントですよね?

國崎 : フリーですね。とにかく、最初にも言いましたが、作り手側がいかにハイレゾに入れ込んでいるのかを最大限伝えていきたいと思っています。

高橋 : この3年で、やっぱりそこが変わりましたね。そういう意味では、本当に楽しみでわくわくするイベントだと思います。

國崎 : あとは、協賛してくださるメーカーさんのブースが用意されていて、いろいろなハイレゾ機器が展示されます。オーディオ系のフェアというと敷居が高いものが多いですが、普通のリスナーでも立ち寄りやすく、またブースに常駐されるメーカーの方とも話しやすくなっていますので、ぜひいらしていただきたいですね。

高橋 : これは〈OTOTOY DSD SHOP〉からのコンセプトなんですけど、オーディオ・ショーに行くと各メーカーさんが、自身で選んだ音源をかけていて、どれ聴いても「うわぁ~」って思うんですよ。比較が結局できないし。デジタルなものって、最終的なアナログ・デバイスであるスピーカーとかヘッドフォンをどうするかで全然違ってしまいますから、〈OTOTOY DSD SHOP〉の時は、ヘッドフォンも共通にして、音源もOTOTOYから共通の音源を使ってもらうことにして、同じ音源をいろんなD/Aコンバーターなりネットワーク・プレーヤーなりで、同じヘッドフォンで聴けるっていう環境を用意したんですね。ユーザー・フレンドリーだと思っているので、来れば同環境で触って聴くことが出来るっていうコンセプトは、今回も引き継いでいます。それに加えて、このハイレゾフェスでは、各メーカーの担当の方もいらっしゃるという点で、直接話して質問も出来たりと、〈OTOTOY DSD SHOP〉よりもさらに踏み込んだ楽しみ方ができるんじゃないかなと思います。

文 : 木本日菜乃
写真 : 大橋祐希

レコーディングも兼ねた普段とは一味違ったライヴを堪能

蓮沼執太の公開録音 - Spiral Ambient




日程 : 2016年3月11日(金)
OPEN : 18:30 / START : 19:00
場所 : スパイラルホール
協賛 : IIJ(PrimeSeat)
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世界初のハイレゾ・ストリーミング・サービス《PrimeSeat(プライムシート)》を通じて、DSD5.6MHz音質のライヴ・ストリーミングでもお届け!!
>>詳細はこちら
声と箏〜Suara×真依子 Special Live Recording Session〜



日程 : 2016年3月12日(土)
OPEN : 11:30 / START : 12:00
場所 : スパイラルホール
協賛 : DENON
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TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND LIVE “THE REC”



出演アーティスト : TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
日程 : 2016年3月12日(土)
OPEN : 18:30 / START : 19:00
場所 : スパイラルホール
協賛 : AVID
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大木和音 Latina——内なる印象



出演アーティスト : 大木和音
日程 : 2016年3月13日(日)
OPEN : 13:30 / START : 14:00
場所 : スパイラルホール
協賛 : PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE & Net Audio
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丈青 re: I See You While Playing The Piano



出演アーティスト : 丈青
日程 : 2016年3月13日(日)
OPEN : 16:30 / START : 17:00
場所 : スパイラルホール
協賛 : iFi Audio / M2TECH
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豪華出演者が登壇ーー無料イベントも盛りだくさん

「HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL」オープニング・セレモニー
登壇 : オノセイゲン / 高橋健太郎
日時 : 2016年3月11日(金)18:00〜18:30
場所 : スパイラル ホワイエ入口
ハイレゾで聴く「スタジオの音が聴こえる」
登壇 : 高橋健太郎 / 國崎晋(Sound & Recording Magazine)
日時 : 2016年3月12日(土)11:00〜12:00
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
岸田教団&THE明星ロケッツ、代表・岸田にハイレゾへのこだわりを訊く!
登壇 : 岸田(岸田教団&THE明星ロケッツ) / 飯田仁一郎(OTOTOY編集長)
日時 : 2016年3月12日(土)13:00〜14:00
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
『ルパン三世コンサート〜LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!! 2015』初出し公開試聴会



登壇 : 鈴木央紹(Yuji Ohno & Lupintic Five : Sax) / 和泉聡志(Yuji Ohno & Lupintic Five : Guitar) / 高橋健太郎
日時 : 2016年3月12日(土)14:30〜15:30
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
協賛 : ローランド株式会社
ハイレゾを始める理由



登壇 : 松任谷正隆 / 國崎晋(Sound & Recording Magazine)
日時 : 2016年3月12日(土)16:00〜17:00
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
キープ・オン・ムーヴィン〜ハイレゾで聞くジャズ名盤

登壇 : 和田博巳(オーディオ評論家) / 高橋健太郎 / 柳樂光隆
日時 : 2016年3月12日(土)18:00〜19:30
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
協賛 : Emilai Inc.
Supported by Abendrot Audio ーAbendrot Audioで極める至福のピアノー



登壇 : 中島ノブユキ / 和田博巳(オーディオ評論家) / 高橋健太郎
日時 : 2016年3月13日(日)11:30〜12:30
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
協賛 : Abendrot Audio
DSD11.2MHz『Polaris "Music" Live』公開試聴会〜DSD11.2MHzでレコーディング&ダイレクトミキシングされた世界初の試みを振り返る〜




登壇 : オオヤユウスケ(Polaris/SPENCER) / 奥田泰次(studio MSR) / 飯田仁一郎(OTOTOY編集長)
日時 : 2016年3月13日(日)13:00〜14:00
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
ハイレゾの楽しさを広げる”MQA”体験試聴会



登壇 : ボブ・スチュアート / 山本敦
日時 : 2016年3月13日(日)14:30〜17:30
(*第1回 : 14:30〜15:30、第2回 : 16:00〜17:00、MQAフリー試聴 : 17:00〜17:30)
協賛 : MQA
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
「HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL」スパイラル 9Fラウンジにて、中村月子の極上の歌声をDSDで録音する



登壇 : 中村月子 / 高橋健太郎
日時 : 2016年3月13日(日)18:30〜19:30
場所 : スパイラル 9Fラウンジ
『Playing Piano with Speakers for Reverbs Only』公開試聴会



〜最新ピアノ作の響きを録音現場で確かめる〜
登壇 : 渋谷慶一郎 / 國崎晋(Sound & Recording Magazine)
日時 : 2016年3月13日(日)18:30〜19:30
場所 : スパイラルホール
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丈青、ライヴ・レコーディング作品をDSD11.2MHzで配信開始
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エゴラッピン、20周年の軌道を収めたベスト盤をリリース
[POWERPUSH]・2016年04月23日・ルーディ、エレガント、そしてスウィング──エゴラッピン20年目のベスト&カヴァー・アルバム 圧倒的な歌声を持った中納良恵と唯一無二のソング・ライターであり、ギタリストでもある森雅樹によるユニット、エゴラッピン。1996年結成、1990年代後半には大阪から音楽シーンへと颯爽と現れ、今年は記念すべき、活動20年目の節目となる。そんな20周年を迎える今年は全国ツアー「EGO-WRAPPIN' live tour "ROUTE 20 HIT THE ROAD"」や、その集大成ともいえる11月27日(日)の日本武道館公演が決まっている。さて、そんな節目の年に、まずはここにCD3枚組分のベスト盤『ROUTE 20 HIT THE ROAD』がリリースされた。2枚分の内容はいわゆるベスト盤、そして残り1枚分には、デヴィッド・ボウイやカーティス・メイフィールドから、彼らの真骨頂とも言える昭和歌謡、そして“たま”のあの曲まで手がけた、色彩豊かなカヴァー集を併録している。こちらは彼らの音楽的ルーツを反映させたものだとか。彼らのそのセンスを存分に味わうことのできる作品となっている。 EGO-WRAPPIN’ / ROUTE 20
【連載】高橋健太郎のOTO-TOY-LAB ――【第10回】M2TECH「JOPLIN MK2」
[POWERPUSH]・2016年04月21日・高橋健太郎のOTO-TOY-LAB ――ハイレゾ/PCオーディオ研究室――【第10回】M2TECH「JOPLIN MKII」 近年、アナログ・レコードの復権という話題がメディアを賑わせるようになった。日本レコード協会によれば、2015年の日本国内のアナログ・レコードの売り上げは前年比165%に増加したという。アメリカやヨーロッパでも同じような増加傾向にあるという。 僕自身、一時期はCDでは手に入らない古い音源を中古レコードで探すだけになっていたのが、最近はまた新譜をアナログ・レコードで買うことが多くなった。すると、アナログ・オーディオ機器への興味も再燃し、レコード・プレイヤーやフォノ・イコライザーをあらたに買ったりもしている。 デジタル・ファイルによる音楽配信ビジネスに関わっている僕が、アナログ・レコードのファンであるというのは矛盾しているように見えるかもしれない。が、16bit/44.1kHzというCDの規格に疑問を抱いたそもそものきっかけは、アナログ・レコードのサウンドの方が良いと思える作品が少なくなかったからだ。 16bit/44.1kHzのPCMもよりも良い音を求めて、ハイレゾのデジタル・ファイルへ