「もうこれ以上失うものはない」——シンガー、アイラミツキの復帰後第2弾シングルを特典とともに配信!

2007年のデビューからテクノポップ・シンガーとして精力的に活動してきたAira Mitsuki。2013年から活動休止して彼女は、2015年9月に“アイラミツキ”として堂々の復活を果たした。活動復活とともに発表したシングルに続き、今回第2弾シングル『Animo!』をリリース! 今作のサウンド・プロデュースを務めたのは、DJやラウド・ミュージック・バンドのフロントマン、はたまたBABYMETALに楽曲提供するなど、マルチな才能を発揮するボカロP、ゆよゆっぺの別名義である、DJ'TEKINA//SOMETHING。OTOTOYでは本作をサイン付きジャケットとともに配信!!

そして、本作のリリースにあわせて復帰間もない彼女へのインタヴューを敢行。活動休止中の出来事や復活にいたるまで、そして今後の活動の展望についてじっくり話を訊いた。

アイラミツキ / Animo!

【Track List】
01. Lilily☆Nation
02. Animo!
03. Lilily☆Nation instrumental
04. Animo! Instrumental

【配信形態 / 価格】
WAV / ALAC / FLAC(16bit/44.1kHz) : まとめ購入 1,000円(税込) 単曲 : 300円(税込)
AAC / MP3 : まとめ購入 751円(税込) 単曲 : 250円(税込)
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歌詞ブックレットPDFは後日の発送になります。


INTERVIEW : アイラミツキ

アイラミツキに、なぜ休止したのか、なぜ活動を再開したのか、そして今の彼女の思いを訊くことができた。自分でやる! そんないばらの道を選んだアイラミツキの表情は終始生き生きとしてた。彼女の決断は間違っていなかったのだろう。このインタビューで、そう確信することができた。

インタヴュー&文 : 飯田仁一郎
文 : 鶯巣大介
写真 : 雨宮透貴

音楽にしか心惹かれないっていう状態になったんです

——『LIGHTSAVER』に続き、新シングル『Animo!』のリリースおめでとうございます。作品についても質問したいんですが、まずその前にいまだから言える活動休止の理由から伺いたいです。

いまだから言える休止の理由…。逆にファンの方はどう思ってるんですかね。yahoo知恵袋あるじゃないですか。そこに「アイラミツキはなぜ売れなかったんですか?」みたいに真剣に質問している人がいて、それを見て逆に切なくなりました(笑)。で、それに対して「事務所がこうこうこうで~」とか真剣に回答してる人もいたりして。

——多分休止の理由って売れたとか、売れなかったとかはではないんだろうなと僕は思いました。

そうですね。まぁ小さいことの積み重ねだとも思うんですけど。大きな理由としては、6年半の活動のなかでツアーもしたり、サマソニに出たり、O-EASTでライヴやったりとか、結構いろいろやって、やりつくしたのかなぁっていう気持ちもあったんです。

——当時はO-EASTよりもっと大きい会場でライヴがしたいとか、そういう思いはなかったんですか?

ありました。でもそこから上に行くのはどうしたらいいのかっていうのが大きな壁だったんです。

——音楽的な面でもやりつくしたっていう思いはあった?

『6 FORCE』っていうミニ・アルバムくらいまでは、どっちかっていうとコアな音楽をやったりしてたんです。『6 FORCE』はダンス・ミュージック寄りの作品で。そのあとに『???(スリークエスチョン)』っていうアルバムを出したんですけど、そこでいままでよりポップな路線になったんですね。でも私がリスナーとしてアイラミツキを聴いたときに、どちらかというとポップな路線よりもクラブ・ミュージック寄りの曲のほうが好きだったので、楽曲に対してはもっと好きな音楽を追究できるのかなぁと思ったりはしました。

——そういった音楽がアイラさんは好きなんですね。

いま流行ってますけど、EDM寄りのサウンドもそうですね。元々普通にJ-POPの歌モノも好きなんですけど、個人的にはクラブ・ミュージックだと、歌のあるものよりインストが好きだったりするんです。そういうふうに言っちゃうのも歌い手なのでどうなのかなって思うんですけど(笑)。

——2013年に『I'LL BE BACK』という作品をリリースして活動休止期間に入ったじゃないですか。これは意味深なタイトルでしたけど、やっぱり戻ってくるぞ! っていう決意の現れだったんですか?


アイラミツキ『I'LL BE BACK』Preview

いや、そういうわけではなかったですね。1回活動をとめるっていうのは、これで本当に最後になるかもしれないなっていう覚悟もあった上でのことだったので。そのときは複雑な心境だったんです。またステージに立ちたいし、でも立てないなって気持ちもあって。

——ステージに立てないと思ったと。それはなぜでしょう。

なんでなんだろうなぁ。いまでこそ事務所に入らず1人でも活動したいなと思ってやってるんですけど、当時は1人でやっていける自信がなかったというか。そういう思いもありましたね。

——なるほど。活動休止の間の2年間はどうやってて過ごしていたんですか?

自暴自棄になってました(笑)。音楽からずっと離れていたんですけど、もう死んだように生きてましたね。引きこもったり、目的もなく海外に行ったり、現実逃避ばっかりして。それまで当たり前にいてくれたファンがいなくなる、本当はいてくれるのは当たり前じゃないんですけど、6年半の間ずっとあったものが突然なくなるっていう喪失感を感じました。友達がいても、その間にはファン以上に強い絆はないんですよね。ファンとはともに苦楽を乗り越えてきた仲間みたいな繋がりも感じていたんです。それがなくなったっていうのはショックでした。それに18歳くらいからずっと音楽をやっていたので、自分はそこでしか認めてもらえないんだなと思ったりもしました。

——そこからどうしてまた音楽を始めようという状態になったんでしょう。

「あぁ... なにもかも失ったな、自分」って感じたときに、もうこれ以上失うものはないかもと思って。そのときはすごいネガティヴだったのかもしれないですけど、とことん落ちてから、逆に音楽にしかワクワクしないというか、音楽にしか心惹かれないっていう状態になったんです。それが去年の秋くらい。そこからですね。実際に作品をリリースしようかなと考え始めたのは。

本当に自由にやっていただければなぁと思っていた

——「私は全部失ったんだ」ってところまで思ってしまったのには、なにか具体的なきっかけがあったんですか?

ちょっと重い話になってしまうのですが、昨年に母が亡くなったんです。以前からずっと病気で体調が悪くて、入退院を繰り返していて。その母がいなかったら、6年半頑張れなかったと思うくらいの存在ですね。

——そのあとこのままじゃだめだと思い立った?

いや、自分で自分を奮い立たせようってことはなかったんです。でもその時期にたまたま入ったCD屋さんで流れていたのがDJ'TEKINA//SOMETHING(※)だったんですよね。それでこういう音楽をやりたいと思っていた自分に改めて気がつきました。

※DJ'TEKINA//SOMETHING : VOCALOIDPであるゆよゆっぺのDJ、エレクトロなどのダンス・ミュージック制作時の別名義。

——音楽への興味が戻ってきた時期にビビッとくるものに出会ったと。ある意味活動再開は彼の曲がきっかけでもあるんですね。

「あ、こういう人いるんだ」って思って、DJ'TEKINA//SOMETHINGを調べたら、まず日本人でとか、そういう情報から入っていって。それでホームページのコンタクト欄に「すごく楽曲が気に入ったんで今後なにか一緒にやりたいです。私はアイラミツキで、こういう活動をしてたんですけど…」みたいな連絡をするところから関係が始まったんです。そうしたら事務所のプロデューサーさんから連絡をいただいて、その2週間後くらいに会う約束をさせてもらって。そこからですね。

——それが2014年の秋の話ですよね。DJ'TEKINA//SOMETHINGの楽曲のどういう部分が引っかかったんだと思いますか?

彼とは同年代なんですよね。やっぱりコアな音楽になると個々に聞いていたものは違うと思うんですけど、メジャーな音楽だと同世代なら大体同じ音楽を通ってきてるじゃないですか。だから感性が近いのだと思います。

——今回の『Animo!』の3曲はどのようにしてレコーディングを進めていったんでしょう。

実際問題として、私も事務所に入っていて制作費があるという状況ではないので、初めから曲を作ってもらうっていうのが厳しくて。まずは今回のシングルに入っている「hope」「Lilily☆Nation」って曲がDJ'TEKINA//SOMETHINGさんの楽曲なんですけど、ボカロが歌っている曲を聴いて、すごく気に入っていたので、まずはそれをカヴァーさせてくださいとお願いしました。それが去年の12月くらいです。なので意外と早い段階で動いていましたね。「Animo!」はオリジナル曲なんですけど、これは今年の3月に曲をいただいて、そのあとにレコーディングをしました。

——「Animo!」はアイラさんがなにかコンセプトなどを提示して作ってもらったんですか?

DJ'TEKINA//SOMETHINGさんの曲が好きでお願いしてるので、「こういう曲で」「こういう歌詞で」とか最初に内容をオーダーしてというよりは、お任せして作ってもらいまいした。本当に自由にやっていただければなぁと思っていたので。歌詞も初めて読んだときに、私が書く歌詞みたいだなと思いました。なので特別なにかを変える必要はなかったです。それで5月末にはもうライヴをやり始めていたので、そのころにはもう3曲とも完成していましたね。

自分がやりたいことをやっていかないとだめなのかなと

——ではリリースこそ先ですが『LIGHTSAVER』は『Animo!』の制作のあとにレコーディング取りかかったということ?

時期的には『Animo!』の3曲を最初に制作していて、「LIGHTSAVER」を録ったのは7月ですね。だから録ってすぐリリースって感じですね。

——アイズマックさんがプロデューサーを務めていますが、この『LIGHTSAVER』についても話を訊かせてください。

アイズマックさんも同様に信頼して制作をお願いしているので最初に特別こういう曲でお願いします!とお願いはしなかったのですが、「LIGHTSAVER」というタイトルで決まっていたわけじゃないんです。たまたま制作のやりとりの途中でアイズマックさんとの映画の話から、スターウォーズが好きだっていう話でお互い盛り上がったんですね。そうしていたらアイズマックさんが「ライトセーバーだね」っていう歌詞を思いついて、その段階で「これはスターウォーズをテーマにしよう」っていうことになりました。あとこの曲のカップリングが「I'LL AGAIN..」って曲なんですけど、「I'LL BE BACK」って言って活休してるので、それに対して答えになるような「戻ってきたよ」っていうメッセージを込めたいって、制作をお願いした段階で話をして作ってもらったものです。

——復帰してから最初のステージはどんな思いでした?

ファンの方が遠くから来てくれたり、久しぶりに顔を見ることができたので、やっぱりそれが1番嬉しかったですね。

——先ほどから何度かファンの方への思いを口にされていますが、アイラさんにとって本当に大事な存在なんですね。

そうですね。言い方が変ですけど、個人的にはライヴって聖なる領域だと思っていて。だから逆に言えばプライベートの知り合いとかにはあんまり来てほしくないんですね。でもファンとは音楽を通して分かり合えているというか。なのでとても大事に思っています。

——今後はどんな音楽活動をしていこうと思いますか?

いまはいろんな方向に進めるとは思うんですけど、売れるためにっていう考え方より、本当に好きなことを突き詰めてやっていきたいなと思いますね。音楽についてもそうですけど、衣装に関してだったり、ジャケットのアートワークも自分で考えたりとか。『Animo!』ジャケットのデザインは自分で考えたんですけど、「かわいい」とか「おもしろいね」って言ってくれる人が多かったので、そういうことを考えるのも結構楽しいなと思いました。事務所に入っていたころは、自分でCDを手売りすることとかを想像してなかったので、音楽に対してちゃんと向き合いたいって気持ちも前より強くなってますね。

——でもやっぱり事務所に入っていないと大変なこともありますよね。

はい(笑)。物販を持ってくのが1番大変ですね。Tシャツとかもトランクで運んだりして、ライヴ前に腰がすごく痛くなったり(笑)。事務所に入ってたときは気づかなかったけど、物販ひとつ用意するのもこんなに大変なんだなぁって改めて気付かされて、逆にそれはいい経験だなぁと思います。

——それでも自分の力で好きなことを突き詰めるってことを今後の活動のテーマにしたいと。

はい。まずは地に足をつけて、自分がやりたいことをやっていかないとだめなのかなと思います。これから曲をどんどん作って、リリースもして、それでワンマン・ライヴができるようになればなと。

——力強いですね。ちなみになんですが、これからやってみたい音楽ってなにかありますか?

結構昔にボーイズ・ノイズとかが好きだったんですけど、あれくらいのバキバキのエレクトロに挑戦するってどうなのかなって気になったりしますね。いま時代的にはどちらかと言うと、それと反対のものが流行ってると思うので。

——そういう振り切ったアイラミツキも楽しみですね。

ライヴに来てくれるファン以外の方々にも、ただ音源を聴いて楽しみたいって方も多いと思うんです。なのでこれから私が好きな音楽や、カッコいいなと思う音楽をやっていきたいので、リスナーの人もそれを一緒に楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。

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LIVE INFORMATION

2015年11月7日(土)@渋谷Glad
2015年11月8日(日)@渋谷Glad
2015年11月14日(土)@大阪joule
2015年11月15日(日)@渋谷LOUNGE NEO
2015年11月22日(日)@渋谷Star Lounge
2015年11月28日(土)@恵比寿BATICA

PROFILE

アイラミツキ

2007年のインディーズ・デビュー以来MTV主催試写会でのゲスト・パフォーマンス、全国クラブ・ツアーなど多数のライヴ・イベントへ参加。08年1月には海外進出、中国・北京での初公演を大成功させる。

08年3月リリースのメジャー・デビュー盤『チャイナ・ディスコティカ』のスマッシュ・ヒット、5月リリースのTOWER RECORDS 2000枚限定盤の完売劇など常にシーンを賑わせ、9月「エレクトロ・ムーブメントを終わらせる」とマニュフェストした問題作、1stアルバム『COPY』をリリース。iTunes2008ベスト・ニュー・アーティストに選出されるなど盛り上がりを見せているNEXT BREAKアーティスト。

>>アイラミツキ公式Twitter

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インタヴュー

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