2015/04/12 19:34

「いつまでも世界は…」が目指すは"京都版SXSW"! 第4回開催決定、主催の西島衛(ザ・ シックスブリッツ)とゆーきゃん対談

京都の中心街、四条・新京極から木屋町まで14会場を使い、総勢約90組が出演。関西の大型ライヴサーキット「いつまでも世界は…」が今年も開催!! 第1回から追ってきたOTOTOYが今年も特集します。

今回は「いつまでも世界は…」の特集第1回ぶりに主催者である西島衛(ザ・シックスブリッツ)と企画メンバーのひとりであるシンガー・ソングライター、ゆーきゃんが対談。SXSWに受けた影響、託児所を設ける意味、音楽好きの中の住み分け、いまの京都、これからの「いつまでも世界は…」、多岐に渡る話ながら非常に刺激的な話が展開されました。

さらに、主催者・西島衛のバンド、ザ・シックスブリッツが今年1月にリリースしたファースト・アルバム『FRIEN-D-ANKE』に限定購入特典として付けていた「NIGHT MONSTER」が1週間限定で無料配信。楽曲を聴きながらゆっくりと対談をお楽しみください。

ザ・シックスブリッツ featuring SATO(片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ)
「NIGHT MONSTER」のフリー・ダウンロードはこちら

(2015年4月18日(土)24:00まで)


開催日時
2015年5月10日(日) 開演 12:00 / 終演 22:00

開催場所
KYOTO MUSE、京都磔磔、京都都雅都雅、KYOTO VOXhall、LIVE HOUSE DEWEY、 さらさ花遊小路、Weller’s Club
下記、フリースペース(チケット不要)
新京極商店街ろっくんプラザ華舞台(新京極六角)、cafébarCHAM、kitchenbar EIGHT、 cafe independant、JEUGIA三条本店、タワーレコード京都店、 カプリチョーザ河原町VOX店、スタジオラグ河原町店

出演者(順不同)
あがた森魚 / おとぎ話 / GEZAN / 森良太(Brian the Sun) / チプルソ / 片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ / 平賀さち枝 / REI MASTROGIOVANNI / Sundayカミデ / DOBERMAN / 金佑龍 / 騒音寺 / プププランド / ONIGAWARA / ぽわん / 志磨参兄弟 / ザ・シックスブリッツ / イヌガヨ / 山田エリザベス良子 / 加速するラブズ / カトキット / SATORI / Tequeolo Caliqueolo / 渚のベートーベンズ / ナードマグネット / 前田サンシャインオフィス / MILKBAR / 村島洋一 / Lainy J Groove / hotel chloe / かみぬまゆうたろう / 私の思い出 / モルグモルマルモ / 夜行性のドビュッシーズ / I HATE MONDAYS / 井乃頭蓄音団 / 尾島隆英&Thank you / おとぼけビ〜バ〜 / 踊る! ディスコ室町 / くつした / シンガロンパレード / スーパーノア / 精華大学フォークソング部 / あいのまちPOSSE / WOW WAR TONIGHTS / ストロベリーパンティース / タカダスマイル / 中村佳穂 / ねじ梅タッシと思い出ナンセンス / Baa Baa Blacksheeps /バンビーノ / my letter / ゆーきゃん / THEロック大臣ズ / ザ・サイレンズ / たゆたう / わんぱく清水 / 平井正也(マーガレットズロース ) / 安藤明子 / 東しょう太 / 傷心の松 / ヨシムラタカシ / キチュウ / あうんさん・すうじぃ / メガマサヒデ / 野村麻紀 /加納良英 / マルヤマトモコ / ハナクソ / サノヒトミ / 橋村恭平 / aoki laska / 石田千尋 / 山口進 / 木村三郎 / 釜本早季子 / hiroyuki the smiley 7 / 奥村兄弟 / 風の又サニー / 竹上久美子 / 岡田彩香 / イワクニマユ / イマニシユカ / 菅原岳史 / ナカジン(SHAKIN' HIP SHAKE) / ノブトキザムライ / いちい大介 / 内藤重人 / KTR / 山下秀樹(ザ・ラヂオカセッツ) / ドス・タコス / 宮城裕次(ラックラスター) / 花柄ランタン …and special secret piano man!!

主催 : ザ・シックスブリッツ

チケット
前売 : 3000円 / 当日3500円
ぴあ(P : 255­635) / ローソン(L : 56198) / e+ / 各会場 / 出演者の物販
※高校生以下は無料

>>「いつまでも世界は…」Official HP

過去の特集はこちら

第1回 : 西島衛(ザ・シックスブリッツ)×ゆーきゃん対談
第2回 : 西島衛(ザ・シックスブリッツ)×ゆーきゃん×飯田仁一郎 鼎談
第3回 : 西島衛(「いつまでも世界は…」主催) × 潮大輔 a.k.a.Dai-chang(「見放題」主催)

対談 : 西島衛(ザ・シックスブリッツ) × ゆーきゃん

ザ・シックスブリッツの西島衛の呼びかけによって始まった、京都市街を使ったサーキットイベント「いつまでも世界は…」が、今年で第4回目の開催を迎える。

ホームページには西島の筆による開催に向けての宣誓文が掲載され、そこでは「街に出よう!」という思いが高らかに叫ばれている。そして、街とつながり、街の可能性を掘り下げるために、フリースペース(無料会場)と出演者の公募枠を設けたということが語られる。

西島は、言葉数が多いバンドマンだ。彼らしからぬこの簡素な、それでいて自信にあふれた宣言文の奥には、裏には、いったいさらにどんな思いが眠っているのか。

開催当初からの企画メンバーであり、長年住み慣れた京都を離れ、富山に移り住んだ今も京都の音楽シーンとは切っても切り離せない関わりを保ち続けているシンガー・ソングライター、ゆーきゃんとの対談を掲載する。富山駅前のシアトルズ・ベスト・コーヒーで、脱線と飛躍を繰り返しながら少しずつ深く潜っていった長時間のティータイムの模様を、ダイジェストでお届けしたい。

文 : 松田愛里、佐藤寿史

いわゆる”音楽好き”じゃない人の前でやって、やっと勝負だと思う

西島 : 花柄ランタンが公募枠、応募してきましたよ。京都に移住したので、って。

ゆーきゃん : 移住したんや。花柄ランタンって大阪の2人組だよね。マモルくん結構知り合いやん。

西島衛(ザ・シックスブリッツ)
西島 : そうですね。仕事、2人とも京都で就職したらしくて。一からのつもりで、受け狙いとか媚びてるわけじゃなく、ちゃんと本当に一からのつもりで応募したいんで応募しましたって。まあ、普通に音源よかったから、受かります。受かりますっていうか、選びますけど。

ゆーきゃん : 公募っていう仕組みは、今年から始めたんよね?

西島 : はい、でも、公募枠のアイディアは一昨年ぐらいからずっと言ってたと思うんです。タカダスマイルさんと2人で。ライヴもできるバーみたいなところで、おっちゃんがポンってギター1本置いといて、飛び入りでやりたい、カラオケ喫茶みたいな。そういうのをやったら、もうちょっと土着部分の引き出しを出せるかなあって思ってたんの延長で、入場無料のステージに公募枠を作ろうっていう。

ゆーきゃん : ”土着”っていうことがひとつのキーワード?

西島 : 土着と、音楽シーンの表面に上がろうとする人たちと、どちらにも偏らないようにっていうか、全部が京都の街の音楽だって。もっとほかの部分、ぼくらの知らないアンダーグラウンドな音楽もまだまだあるでしょうけど

ゆーきゃん : つまり、ビートルズのコピーをやってるようなおっちゃんたちも、仕事を投げ打って音楽をやっていこうっていうようなバンドマンも、等しく京都の音楽地図の中に位置づけたいって思ってるってことかな?

西島 : 位置づけたいというか。位置は、本当はあるんじゃないかと思うんですよね。でも、お互いに繋がりがないだけ。ちょっと怖いんで言えないですけど、ハードコアの人とかも入ってくれるもんなら入ってほしい。

ゆーきゃん : 確か去年はLIQUID SCREENにも声かけたんだっけ。いつかは、ちゃんとハードコアまで包摂したものにしたイベントにしたいってことだよね。

西島 : そうですね。いつせかって、いろんな場所を使ってやるじゃないですか。その場所の雰囲気にふさわしい音楽を鳴らした方がいいじゃないですか、もちろん。で、それはハードコアが似合うような場所だって、京都の中にはあります。音楽が好きな人がやってる店、音楽に携わる商業施設、それ、全部でやったらいいと思うんですよ。たとえばSXSWって、本当にどこでもやってるし、どんなバンドでも出てたし。路上でへったくそな兄ちゃんが、ただアコギ持って歌ってるのもあったし。音楽のジャンルもすごいたくさんあったし。なんか、全部が揃ってる感じがするんです。選ぶというか、知るというか。見るひとたちがね。それが出来るのがいいなあと思うんですよ。

ゆーきゃん : うん。

西島 : 良い音楽をちゃんと選べる状態にしましょう、っていうだけだと思うんですよ。ライヴハウスは、音楽好きな人しか来ないじゃないですか。そうじゃなくて、僕はライヴハウスに面白半分、怖いもの見たさでも、なんでもいいですけど、気軽に来れるようになればいいなあって思ってる。そもそも僕らって、たくさんの人に聴いてほしいじゃないですか、絶対にね。じゃあ、いわゆる”音楽好き”じゃない人の前でやって、やっと勝負だと思うんです。それをしたいなあって思ったときに、まず音楽好きな人たちの中だけでも、ジャンルやシーンで分けて、あっちはあっち、自分らとは関係ない世界、みたいなのはなくしたい。もちろん人それぞれ好みがあるから、交わらない部分は必ずあると思うんですけど、知って選ぶ権利ぐらいはあるべきだなって思います。

ゆーきゃん : 音楽好きの中の垣根とか住み分けとかをなくしていくっていうことだよ。それはぼくも大事だと思う。それに加えて、今年の「いつまでも世界は…」の開会宣言では、音楽というもの自体が”街に降りていく”っていうことを言ってるでしょ。あれが、今まで続けてきて、毎年マモルくんが開会宣言をホームページに載っけてるなかで、1番方向性が明確な文章だなあって思う。やっぱり去年SXSWへ遊びに行ったことが大きかったりするのかな?

西島 : たぶん大きかったと思います。どこでもやってるし。でっかい広場とかで、企業の建てたステージでレディ・ガガとかがやってんです。それが遠くの方でドーンドーンって聞こえるなかで、街中、店それぞれも、ガチャガチャとバンドの音が鳴ってるんです。どこもかしこも。それがオッケーになる感じがすごいなって思って。そこまで町の人相手に騒音への理解を深められるっていうのは、並大抵のことではできないですけど、もう少しそっちのほうにする努力は、みんなするべきじゃないかなって思います。

託児所なんですけど、1番大事なことは、それがうちらのイベントにいるお客さんだけの為のものじゃないってこと

ゆーきゃん : その努力は、今年のいつせかではどう具現化させようと思ってるの?

西島 : 難しいんですけど、直接的に音楽じゃなくても、仕掛けみたいなものだと思うんですね。今年は会場にSTUDIO RAGが使えるようになりました。いま考えているのは、RAGの通りの隣の隣ぐらいに花屋さんがあって、平気で道路の向こう側の塀に花壇とか置いてて。たぶん勝手に置いてるんですけど、じゃあ僕らもベンチ出していいんじゃないのかなあ、とか。

ゆーきゃん : 勝手に(笑)。

西島 : (笑)。車だけちゃんと気を付けてね。ライヴハウスも、ライヴサーキットも、施設の中だけでやっているじゃないですか。点と点なんですよ。いくら街とか言ってみても、傍観者からしたら、店と店の間をお客さんがウロウロしているのを眺められるだけ。そうじゃなくて、施設の中で何をやってるのかを見れるところを増やしたいんです。

ゆーきゃん
ゆーきゃん : いままでも使ってきたところでは、新京極の華舞台も街のど真ん中にあるよね。僕、最初から、商店街を巻き込みたいって言ってきたけど、3年間やってきたなかで、新京極の人たちの温度は変わってきてるって思う?

西島 : 正直、理事長さんとしか接点がないので、まだわかんないです。そういう意味では、あれはやりたいですね。パレード。ミュージシャンが楽器を鳴らしながら新京極を練り歩くの。それともうひとつ、託児所をつくるんですよ。これはだいぶ具体化してきてます。

ゆーきゃん : 商店街のお店を借りるの?

西島 : えっとね、去年一昨年、前夜祭で使ってた誓願寺が、公民館みたいな建物を持ってるんです。その2階を託児所にして、1階を、例えばワークショップとか、子どもが遊べるものをやろうと思ってて。子どもが出来てライヴに行けなくなった人がいるじゃないですか。連れていけないし。そういうところに託児所があれば、年に1回でもいいから、久しぶりにライヴハウス行けるぞって人がいるかもしれない。そうなったらいいなあって願いで思いついたのが、託児所なんですけど、1番大事なことは、それがうちらのイベントにいるお客さんだけの為のものじゃないってことなんです。新京極でお買い物をしようとしている人たちも利用できるようにする。音楽イベントが、音楽以外のことをして、街にひとつ機能を与えられるんですよ。そんなふうに、音楽以外のところで、街のインフラの、何かおもしろいこととか、必要なこととか、なんでもいいんですけど、実験場になればいいと思うんです。

ゆーきゃん : 音楽イベントを実験場にするってこと? もうちょっと詳しく教えて。

西島 : 音楽イベントが託児所をつくって。それが上手くいったらそれをプロトタイプとして、新京極の商店街の、イオンのお客様感謝デーみたいなあるじゃないですか、それみたいに1か月に1回、この日はお子さん預かれる日ですみたいなそういう設備を僕らも協力して整えていくんですよ。たぶんそれは新京極にとってすごいプラスになると思うし、京都市自体にも、そういう例があればいいと思うんです。もちろん住んでる人も喜ぶし。それを音楽イベントとしてやれたら、「へっへっへっ」て気分になりますよね。

ゆーきゃん : 実現したらおもしろいなあ。具体的にはどんなふうに動いてるの?

西島 : うちのスタッフに、NPO立ち上げの支援や市から助成金をもらって仕事をする、みたいなことを生業にしている人がいるんです。京都市が企画する街づくりセミナーの一環で、子育て支援についての会合があって、彼がそれに出席しているところに、ちょうど僕が「託児所をつくりたいんですけど」って相談して。「セミナーに来てみなよ」って言われて行ってみたら、京都市の産業観光館の人とか、自分たちで活動している市民団体の方とか、商業施設の方とか、大丸や高島屋の営業の方とかが来てて。いきなりプレゼンさせられたんですよ(笑)。でも、みんな、ほんとうはやりたいって思っていて、話し合うけど、具体例がないから、じゃあいつやるっていうのを決めれなかったらしくて。そこに初めて僕たちが日にちと場所とを提示したから、「あっ」ってなってくれた人が何人かいて、それで動き始めたってかんじですね。

ゆーきゃん : 京都の、それこそ街の人と一緒に、託児所をやるってことやね。

西島 : はい。で、これでもし出来たら、来年また、託児所以外にもきっと出来ると思うんです。可能性が。

ゆーきゃん : そうやって、ひとつひとつ街に足跡を残していくかんじで。

西島 : 僕、”点”がどうしても気に入らなくて。

ゆーきゃん : 点?

西島 : ライヴサーキットって、会場が点々とあって、お客さんがそこを行き来しているだけじゃないですか。実は街とは何も関係がない。いや、それは言い過ぎで、経済的にはお金が落ちたりする大きなイベントもたくさんありますけど、でもお金を落とすことと、音楽を広めるというか、街に降ろす作業とは別じゃないじゃないですか。その”点”から音楽を街に引っ張り出さないといけないんじゃないかな、そのために街の会場をいくつも使ってやってるんじゃないのかなって思うんです。

ゆーきゃん : 音楽イベントはどこまでいっても音楽イベントだし、とくにインディ・フェスやインディ・サーキットでは、スタッフも、ミュージシャンとか、ライヴハウスのひととか、音楽ファンとか、結局は”音楽”サイドにいる人だけになってしまうよね。なかなか音楽を好きじゃない人っていうか、日常的にそれほど音楽にどっぷり浸かっていない人の気持ちがわからないことが多い。そこをどうやって釣り合わせていくかというか、どう仕掛けていくかっていうことが、ずっと課題やなあというか、難しいなあって思っていたんだけど、音楽と違うところで、街とつながっていく経路を探すっていう試みはとてもおもしろいと思う。「いつまでも世界は…」が新京極商店街をちょっと便利にする、なんて、素敵だよね。

こっちに来て、ぼくが仲良くなった人たちは、いつもいつも音楽の話をしている。かつすごく楽しそうにしはるから、音楽好きの純度が高い気がする

西島 : ところでゆーきゃん、富山に来てみて、どうですか? 富山の街はどうなんですか? 活気あります?

ゆーきゃん : ライヴハウスとか、クラブとか、音楽が鳴る場所は何か所かあって、おもしろい人もわりといて、何か仕掛けたいなあって思ってる人も、熱いライヴハウスの店長もいて、何かが起きようとしている感じは、確かにあるよ。

西島 : すごく良いですね。

ゆーきゃん : ただ、オーディエンスの数はどうしても少ない。おもしろいことしたいのに、レスポンスが少ないことについて、みんなすごい悩んでるところはあると思う。ただ、そんななかでも、僕の知り合ったひとたちは、ゆったりした輪の中で縦にも横にもつながっていて、誰かを呼ぶイベントにあるお店が出店していて、そのお店でイベントがあった時は誰かがDJしていて、おもしろそうなイベントにはジャンルの好みを問わず、アンテナを張った人たちが見に来るの。情報交換をし合って、日がぶつからないようにとか、呼ぶ人がかぶらないようにとか気を付けて、緩やかなコミュニティを作ってやっている感じがいいなあと思う。

西島 : なんか楽しそうですね。

ゆーきゃん : 楽しい。仕事も年齢もバラバラな人たちが、音楽を通じて繋がっていくっていう。うちの実家の近くにさ、喫茶店? カフェ? があって、お母さんと娘さんの女性2人でやってるんだけど、常連のお客さんがやってきて、カウンターに座ってひとしきり音楽の話をして帰っていくんだよね。おすすめのCDとかを焼いてきて、コーヒーを飲みながら、こんどあの人が来るんですよーって情報を落として、逆に最近何が良かったですかって聞き込みをして、ごちそうさまでした、って。それでみんなが仲良くなる。すごく始原的な音楽コミュニティの形成の仕方だよね。都市では文化が進みすぎて、あんまりそういうことをしないようになってるのかなって思う。知ってるのが前提で、集まったりするからかな。例えば、京都のバンドマン同士がいつもいつも音楽の話してるかって言ったら、そうでもなかったりするでしょ。けど、こっちに来て、ぼくが仲良くなった人たちは、いつもいつも音楽の話をしている。こないだ聴いたこれが良かったとか、来週東京に行ってくるとか、先週はあれを見に行ったとか、あたりまえで、かつすごく楽しそうにしはるから、音楽好きの純度が高い気がする。

西島 : 京都のバンド・シーンに限って言えば、原始的なやつ、ちょっとみんな疲れちゃってるのかもしれないですよね。文化的に進んでしまったというか。疲れて、もう他所は他所ってなるんだと思います。それをもっかい頑張らないとあかんなって思うんです。最近、レコード市に行ったんですけど、あれすごい良いなって思って。いろんなお店が集まってね。本当にみんな来るんですよ、「あっお前来てんのか」っていう奴がいっぱいいるんですよ。若い子もいるし、僕らぐらいの人もいるし、年上の方もいるし。いろんな方が来てるんです。それで「何選んだの?」みたいな。結構原始的なんですよ、レコード市。でもすごい良いなあって思って。ああいうことは絶対にちゃんとやらないといけないなって思って。

ゆーきゃん : CDとかレコードとか、音楽雑誌とかがひとつのコミュニケーション・ツールになるっていうことを、こっちに来て思い出した。お店にレコード持ってきて、「これ良かったんだよ」ってみんなで聴くとか。そういう感じを久しく忘れてたなって。

西島 : そういえば、レコードじゃないんですけどね。THEロック大臣ズのボーカルたなかけんすけが、「今度遊びませんか?」って急に言い出して。「いいよ」って言ったら、結局うちに来て。なんか話あんのかなって思って聞いてみたら、「特にないんですけど、なんか良いバンド教えてください」って。「そっか」って言って、2人で並んで3時間ぐらいYouTube見て、「これ好き」とか「これかっこいいです」って話をずっとしてて。ゆーきゃんに教えてもらったブルース・スプリングスティーンのライヴ、僕、みんなに見せてて。あれはすごいですよね。けんすけも気に入ったみたいで、「これ、帰ってからゆっくり見ます」って。僕はずっとYou Tubeで見てたんですけど、僕より年下のけんすけが、「これってDVDとかあるんですかね」って。僕はその発想が抜けてしまってて。YouTubeで見れるしって感じがあって、こいつ、DVD買うんだ! って

ブルース・スプリングスティーン ライヴ映像
ブルース・スプリングスティーン ライヴ映像

ゆーきゃん : (笑)。でも、配信されたものとか、オンラインでアクセス出来るものが、スマートフォンのおかげで、一人で楽しむものじゃなくて、みんなにスプリングスティーンを見せて回るみたいなことが出来るようになったんだね。それはいいことだな。

西島 : すげえ情報が増えたし、ストックできるものが増えたってことですから、本当はうまいこと自分が処理して、整理して使えばいいだけの話なんですけど、すげえ多くなってしまったことだけに目がいってしまって、みんな疲れちゃったのかなっていう。

ゆーきゃん : なんていうか、都市は音楽がインフレしてるというのかな。京都にいたとき、仕事でCD屋をやってたってのもあるけど、日常的にいろんなところにバンドマンいるしさ、ライヴを見に行くのも簡単。磔磔行けるしさ、QUATTRO行けるしさ、Hatch行けるしさ、大阪城ホールとかも行けるしさ、文化的なレベルが高いと、簡単にいろんなものにアクセスできすぎて、ありがたみが薄れるんやと思う。レコード屋さんもいっぱいあるでしょ。富山にもいい中古レコード屋さんはあるけど、音楽雑誌で見てこれおもしろそうって思ってCD屋さん行っても、売ってないの。アマゾンとかで取り寄せて買ったりすることもあるけど、いい意味で音楽が溢れてなくって、ありがたみが増すんよね。深いところまで音楽を探ってる人に会うと、すごく嬉しいし、音楽の話をしたくなるっていうか。ゴシップみたいな余計な話じゃなくて、ただ単純に音楽の話をしている場面によく出くわすから、いいなあって。会うたびに「あれ聴きましたか?」とか、「めっちゃ良かったですよ」っていう話しかしない、でもそれだけで充分に仲良しっていう人が、富山帰ってきてからいっぱい出来て。音楽が好きっていうことと、音楽の話が出来るっていうことと、自分が音楽好きだって確認できることと、そのどれもが嬉しく思う。東京とか京都にいたら、ほっといてもそこかしこで良いイベントあるしさ。地元でも良いバンドいっぱいいるしさ。富山では簡単に音楽にアクセスできない、そこには悔しさとか、もどかしさとか、うらやましさとか、なんで平日にこんな良いイベントあるんやとか嫉妬するところはたくさんあるんやけど、田舎に引っ込んだ者のおせっかいとしては、おい、京都のおまえら、どんだけ恵まれた環境にいるのか思い出せよって(笑)。

全然音楽の話しか出来ない、口下手な奴で十分なのに、そこを頑張りすぎてるのかもしれない

西島 : 本当にそうやと思うんですね。どれだけ、いろんなおもしろいこととか、いろんなものを見る機会があるって言っても、ありがたみがなくなるというか、逆に退化してしまった気分になるときがあるんですね。何で大阪にライヴ行かなくなっちゃったんだろう、学生の時はたくさん行ってたのに。で、いつのまにか、京都来るんやったら行くけどなあ、みたいな構え方をするようになった。よく大阪のバンドマンと、京都のバンドマンと、仲良い連中同士ですけれども、「京都と大阪ってなんで壁があるんやろう」って話をします。でも、自分たちでめんどくさがってつくってるだけなんですよね。たぶんそういうところを、利便性が高くなっても、今ゆーきゃんが感じているところを持てていれば、その少し先に進める気がするんですよね。ゆーきゃんの感じを取り戻すために、やるべきだなって思います。

ゆーきゃん : 何ができるかな?

西島 : でも本当に、レコード市とか、単純なことだと思うんですよ。

ゆーきゃん : レコード市には、ミュージシャンいるの?

西島 : ミュージシャン、バンドマンがいっぱいいました。レコード聴くんか? みたいな人もいっぱいいました。

ゆーきゃん : ほんまはみんな好きなんやけど、熱く語る場所がないってことなんかな?

西島 : そうなんでしょうね。

ゆーきゃん : 語らんくてもいいのか、みんな。それぞれが好きなように聴いて、好きなように広げていったらいいっていう考え方なのかな。

西島 : みんなそれぞれ、一概には言えないでしょうけれども、やっぱり、打ち上げで音楽の話するのダサいみたいなのが、まだまだあるんじゃないでしょうか。なぜか、もしかしたらテレビのせいかもしれませんけど、かっこいい=話がおもしろい人っていう。かっこいいバンドマンでありたいなら、やっぱり人としてもおもしろい人間であるべきなんじゃないかっていうのが、みんなあると思うんですよ。

ゆーきゃん : へえ。

西島 : 全然音楽の話しか出来ない、口下手な奴で十分なのに、そこを頑張りすぎてるのかもしれないです。

ゆーきゃん : こないだ、ライヴハウスで会う人会う人に向かって、ペイヴメントのアルバムどれが好きか? みたいなことを聞いて回ったんだ。いまセカンドとサードが同率で、お前の一言で1位が決まるんや、とか言って。そうすると、みんな意外におもしろがって、真剣に考えるの。実は音楽の話するの、みんな好きなんよね。

西島 : 好きなはずですよ。だってバンドやってるんだもん。

ゆーきゃん : もっといっぱいしたらええのになって思って。またちょっと別の話になるけど、あるバンドの子が「東京に行くと、見に来たミュージシャンとか対バンとかが、すごく真っ直ぐに褒め合う」って言っててさ。「ほんとに直球で”君の音楽が好きだ”って言い合ってる気がする。でも、関西に戻ってくると、みんなそういうのを恥ずかしがったり、照れたりして、斜めから茶化すような、おもしろがるような感じで、ともすれば好きだから貶すみたいなことがいっぱいあって、それはもったいないと思う」って。

西島 : ちょっと違う地域なだけでも、結構そういう情勢差が出ると思うんです。大阪から来たやつとか。

ゆーきゃん : あー。京都が1番ひねくれてるって、いまでもそうなんかな。

西島 : 同じ地域同士だと、やっぱりそういうひねくれた感じがよく出る気がする。

ゆーきゃん : あー、なるほど。外部のバンドとか、アーティストたちとは、わりとストレートに接する?

西島 : ような気がする。僕もちょっと恥ずかしいなって気持ち、わかるんですよ。ちょっとはわかるんですけど、頑張って言うようにはしています。なんか大阪からとか来たやつなら、なかなか会う機会がないから、それはそれで希少性があると思うんですね、ちょっと。言っとかないとって思うんです。また来てほしいし、また一緒にやりたいしって。でも、京都の中だったら、またどっかで一緒になるだろうみたいなのがあるんじゃないですか。だからいちいち褒めない。それなんじゃないかなって思います。

みんな、あのイベントに出たいとか、呼んでくださいよ、とかっていう次元を越えていったらおもしろいよなあ

ゆーきゃん : 「いつまでも世界は…」をやっていくなかで、マモル君の意識は変わった?

西島 : だいぶ変わったと思います。本当に、あのーえーと、1番最初だったっけ? ゆーき ゃんと対談したときに、オーガナイザーとミュージシャンとのジレンマみたいな話になったでしょう。いまでもそこまでジレンマとは思ってないですけど、なんか違うもんだなーとは思うようになりました。音楽を中心に置いたら、場所をオーガナイズする立場と演奏する立場、そしてお客さんの立場があるじゃないですか。なんかその3つを考えないといけないなーとはたぶん強く思うようになった。もともとは、有名になりたい一心で始めたものだったんですけど(笑)。

ゆーきゃん : それは、バンドのこと? オーガナイザーとしてもそうだった?

西島 : バンドも、イベントもそうでしたし、その僕らのバンドが主催してて、有名になったらいいなーくらいの軽い気持ちが始まりだったと思うんですよ。やっていくうちにちゃんと考えなきゃってわかったんだという気はしますけど。でも今年、宣誓文がはっきりしてきたってゆーきゃんが言ったのは、たぶん僕の中の思いがちゃんと固まってきたからなのかなって、だから、ずいぶん変わってるんだろうなと思いますよ。ただ、僕は本当に自分に対して意識的じゃないのでこう、正直分からない(笑)。

ゆーきゃん : なるほど… で、マモル君は有名になった?

西島 : (笑)。

ゆーきゃん : 「いつまでも世界は…」というイベントの主催として、シックスブリッツは、あ るいはオーガナイザーとしてのマモルは、ポジションを確立できてきたと思う?

西島 : 確立はしてきてないと思います。えーと本当にそれは遠慮とかではなくて、あんまり僕が主催しているっていうのはホームページとかにはあまり出ないようになっていると思うので、知ってくれてる人はもう知ってますけど、そういうのをちゃんとじぶんで探し出してあいつが主催者らしいぞみたいな感じでこう話しかけてきてくれる人もちょっとは増えましたけど、でも、そこまでこう、あの人が主催者らしいぞみたいにはならないので(笑)。でも逆にそれでよかったなとは今は思ってますけれども、ちゃんと、ちゃんと評価されたいし、演奏とか、CDとかで(笑)。

ゆーきゃん : マモルくんは、よく「一緒に何かをやりたい」っていうことを言うでしょ。京都の若いバンドを誘うときも、スタッフのミーティングでも。けどさ、一緒に何かをやるって、どういうことなんだろう。実際、いつせかのメンバーのなかには、ミュージシャンが多いでしょ。地元の出演者にも関わりのある仲間がたくさんいる。みんなマモルが駆け回る姿を見て、語ることばを聴いて、どんなふうに思ってるんだろうね。

西島 : ………わかんなーい(笑)。

ゆーきゃん : それはわかんないんだ(笑)。

西島 : 本人たちに聞いて(笑)。うーん、そうですね。それはわからないなー。でも、いつもみんな言ってくれるのは、「どっちにしたってもうお前がやるっていったらやるんだから。」みたいな話です。僕に乗っかるってことなので、つまり、じゃあ俺も町を変えるような”仕組み”についてのことをやってみようみたいなのは、ないと思うんですね。正直。でも今はそれでいいと思います。だってみんな表現者ですから、僕みたいにそんな、環境を整えるような作業は本来はするべきじゃない人たちなので、しなくていいとは思う。僕で十分じゃないかなーと思う(笑)。

ゆーきゃん : なるほど。

西島 : でも、みんなやり始めたら、すごい楽しいと思うんですけど。それは変えていくものなのかな? どうなんでしょうね。

ゆーきゃん : 個人的には、「いつまでも世界は…」がSXSWみたいなものになるためには、もっと勝手にやる人が増えていってほしいなと思ってる。

西島 : そうですね。

ゆーきゃん : 理想を言えば、あの辺に家を持っている人が自分の家でやるみたいな(笑)。あとは、みんな、あのイベントに出たいとか、呼んでくださいよ、とかっていう次元を越えていったらおもしろいよなあって。呼ばれへんのやったら同じ日に近くのどっかでやったらええやん、みたいな、さ。

西島 : あの、本田くんっていう、マグナム本田と14人の悪魔(笑)っていう1人ユニットをやっているやつがいるんですけど。

ゆーきゃん : すごい名前(笑)。

西島 : すごいおもしろいやつなんですよ。昔から知ってて、今年もまだいつせかのオファーが来てないみたいなツイートをするんですね(笑)。なんかこう悪ふざけ感ですけれども、「まだこないし、もう当日ポータブルのカラオケマイク持ってって、勝手にゲリラライヴやったろかな。」みたいなのを書いたりするんですよ。でも本当はそうなんですよね。そうするべきなんですよ。ただ漫然とオーガナイザーのところに来て「出さしてください」って、自分のプロモーションのために、チャンスくれよっていうのとは違ったりするんですよね。リリースがあって宣伝したいからとか、イベントがあって、イベントが近くて申し訳ないんだけど、正直そのイベントの宣伝したいから出さしてほしいとか。そういう明確な何かがあるのは全然いいんっすよ。

ゆーきゃん : 野心があるから?

西島 : うん。野心があって。とはいえ漠然とした野心は持たないでほしいというか。(笑)。

あれもこれも全部音楽ですよっていう新しい枠組みを作るだけで、混ぜ合わせるのはお客さんひとりひとりがやる

ゆーきゃん : あれやんね。おもしろそうなとこに関わりたいとか、認められたいとか、なんか仲間外れにされてる気がするとか、そういう漠然さだよね。でもそういう気持ちは僕らだって持ってしまうところ、あるでしょ。おもしろそうなイベントがタイムラインに流れてくるたびに、なんで呼ばれへんのやろ、みたいな。

西島 : まあ思いますけどね、自分でももちろん。「このイベント俺らまだ呼ばれないんだー。まだまだだなー」みたいなんは、思いますよね。でも、呼ばれるまで自分で頑張るもんじゃないですか(笑)。漠然とした感じで、プロモーションになるかもなーみたいな感じで出させてくださいって言われても、たぶんプロモーションになんないですから、3年やってみて、他のサーキットとかフェスみたいなん出さしてもらって、思いましたけど、人がたくさん来てるからって、会場の中には、ライヴハウスのキャパシティーの許容範囲の人数しかいないですから、それに出ましたよっていうのは何の意味もないじゃないですか。「ミナミホイールでたことあります!」「だから?」って思ってしまうじゃないですか。絶対「いつまでも世界は…」も同じですし、もっと、ミナミホイールよりまだまだもっと無名ですから、もっと効果ないと思うんですよ。それはみんなわかってほしいかな(笑)。

ゆーきゃん : あはははは。でもいつかはきちんとプロモーションの場として有効な場所にしたいと思ってるわけでしょ?

西島 : そうですね。でも、SXSWに行ってすごく思ったのは、プロモーションする場に僕はしたいですけども、出てる連中がプロモーションする気じゃないと絶対意味ないと。SXSWって、もうすごいんですよ。なんか、ダウンロードのURLが載ってる名刺を配り歩いてるやつがいたり、CD-Rも配ってるやつもいたり、ちゃんとしたブースで演奏してるところでも、マネージャーみたいなやつが、1ドルのCD-Rをライヴの横で、「今演奏中のこいつらのサンプル音源1ドル! 1ドル! みたいな。」めっちゃ頑張って、宣伝してんすよ。まあまあ有名なバンドとかも路上をやったりするんすよ。路上も自由なので。路上でやって、この日にこの場所で出るから遊びにきてねみたいなのを、結構有名なバンドでもちゃんとやってるんですよ。それがないと、ダメじゃないですか。誰も、配っちゃいけないなんて、僕たちは言わないですし、街中でまだ配れる状態ではないから街中は駄目ですけども、会場の中で、やるべきだと思うんですよ。カトキットが自分たちで、自分たちの予約してくれた限定30人にCD-R特典でつけます。みたいなのを去年は頑張ってやってて。それぐらいの感じでやっとプロモーションになるんじゃないかな? と思うので。

ゆーきゃん : みんながそうふうにしたらおもしろいよね。

西島 : すごいギラギラしてるんですよね。SXSW。ふわっとしてるんですけども祭りで。もうすげー楽しー感じなんですけれども。もう演奏している連中はギラギラしてるんですよね。

ゆーきゃん : あーなるほど。

西島 : ブース自体も勝手にやってるところも、地元のラジオ局主催のやつだったり、レーベルの主催だったりして、自分のお抱えのバンドをちゃんと時系列で出さしてあげてるんですよ。もちろん勝手にガレージとかでやって楽しんでる、ビール飲んでる連中もいるんですけど。ただ祭りに参加したいって気持ちも受け入れる、そのために公募枠やフリースペースを作ったんです。でも表面に浮上したいやつはとことんギラギラしてほしい、そういうのがいいです。

ゆーきゃん : なるほどね。じゃあさ、来年は、イベントとかも公募してみたらどうだろう。オフィシャルなやつも、アンオフィシャルなやつも、みんなまとめてホームページとかパンフレットに載っけたら、すごいことになんないかな。

西島 : そうですね、公募でもいいですし、勝手にやってくれるともっといい(笑)。まあ来年の話ですけど、場所をもっと増やしたいです。いろんなお店に声をかけて、ただ会場になってもらうんじゃなくて、呼びたいミュージシャンを自分たちで呼んで、自由にやってくれていいですっていう提案をしようかなと思ってます。「いつまでも世界は…」は、ひとつの枠組なんだ、と。あれもこれも全部音楽ですよっていう新しい枠組みを作るだけで、混ぜ合わせるのはお客さんひとりひとりがやる、それでいいような気がしています。

ゆーきゃん : んー、いいね。じゃあ、ぼく来年、全然関係ないことやろっかな?

西島 : いいじゃないですか。こっちでもでてくださいね(笑)。でも、逆に言ったら、自分たちで企画やブッキングはできないけど、場所は提供したいっていう人に、なんかやりたいっていう人を組み合わせてその場所を使ってもらうとかでも全然いいわけですから。

ゆーきゃん : ちなみに、いま、富山ってさ。短歌シーンが熱いんだよ(笑)。

西島 : 歌会(笑)?

この後、話は脱線しながら延々と続きました。

「いつまでも世界は…」第4回出演者の作品も配信中!

PROFILE

ザ・シックスブリッツ

2000年京都精華大学にて結成。これまでに3枚のミニ・アルバムを発表、京都を中心に自主企画を続けてきた集大成として、2012年ライヴサーキット「いつまでも世界は...」を開始。メジャー、インディーを問わず90組以上の出演者、1000人以上の来場者数、街やライヴハウスを巻き込んだ京都を代表する音楽イベントに成長しつつある。それに伴いヴォーカル西島衛の一人バンドへ変化、様々なバンドからのサポートを迎えてより自由なライヴ活動へと移行する。2015年1月21日初のフル・アルバムにして、初の全国流通盤『frien-D-anke』を発表。その音楽は西島いわく、精神としてのロックンロール、すなわちレベルミュージック。

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ゆーきゃん

シンガー・ソングライター。

いつだってよい音楽を創りたいと思っているけれど、ときどきはひどいライヴもする。 駄作も書いた。浮いたり沈んだり、妬んだり焦ったり、人前に立つのも嫌な日さえ、ときどきある。

それでも、聞くこと、聴くこと、書くこと、読むこと、見ること、見えること、忘れては思い出して、 眠っては目覚め、歩いては立ち止まり、流れては澱み、生きること、言い切ること、そういうこと、こういうこと、すべてを指してゆーきゃんと言うのだと思う。

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[インタヴュー] ゆーきゃん, ザ・シックスブリッツ

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