2015/02/02 04:13

ソウルみなぎる極上のトラッド・ジャズを聴け!! スチョリ、新作EPを32bit flaotハイレゾ配信!!

スチョリ

アメリカン・ルーツ・ロックを追求してきたSSWのスチョリが、5年ぶりの新作EPを発表した。今作は曽我清隆率いるザ・ハイタイムローラーズを従え、大所帯でトラッド・ジャズに挑戦。金管楽器の愉快なカーニヴァルに、野太くパワフルなスチョリの声が重なる。OTOTOYでは、この作品を24bit/48kHzおよび32bit float/88.2kHzで独占ハイレゾ配信。伝統的なサウンドを踏襲したソウルフルな響きを、高音質で堪能しよう。


スチョリが歌う極上のトラッド・ジャズ!!!
OTOTOYだけの32bit float、24bitハイレゾで!!!
スチョリ / みんなのうたEP

【配信形態】
[左] WAV (32bit float/88.2kHz)
[右] ALAC/FLAC/WAV/AAC (24bit/48kHz)
※ファイル形式について詳しくはこちら

【価格】
540円(税込)(まとめ購入のみ)

【収録曲】
01. みんなのうた
02. ダ・ボン(素晴らしき日々)

※32bit float音源の配信はWAVのみです。
※32bit float/88.2kHzのWAVデータは、Mac/Windowsともに、 iTunesやAudioGateなどでも再生はできます。ただし、現状、その実際の音質は、OSの機能で16bit/44.1kHzにダウンコンバートされたり、各PC内蔵のDAC性能に準拠します。その音質を最大限に生かすネイティヴ再生は、32bit float音源対応のDACやポータブル・プレイヤー、ネットワーク・オーディオ・プレイヤーにて行ってください。32bit float音源の再生方法に関しては、各機器の取り扱い説明書を参照してください。

キャラバンが笑い声を連れて鐘を鳴らす

2010年のアルバム『優しい時間』以来、スチョリにとって実に5年ぶりの新作である。ここに収められた2曲に共通しているのは、"シンガー、スチョリ"として次のタームとなる楽曲だということだ。

両曲でトラッド・ジャズ、ニューオリンズ・ジャズに挑戦し、それに導かれるように、スチョリの歌声も前作の優しい歌声からダンディーで男臭いものへと変化した。前作『優しい時間』に収録され、ライヴでは定番曲となっている「旅に出よう」から一貫した「旅」というテーマは、「みんなのうた」の随所に見られる。開口一番、〈遊ぼうよ / 今日くらいは重い荷物降ろしなよ〉〈遠く離れた君の街に届けよう / この歌を歌うよ〉〈リズムに合わせて手を叩け / 体が動きだす〉とスチョリが歌うと、キャラバンが楽しそうに、笑い声を響かせながら次の街に向かう姿、シンガーとしても新しい地へと向かう姿が思い浮かぶ。曽我清隆率いるザ・ハイタイムローラーズが参加し、大所帯のレコーディングになったことも影響しているだろう。まさに新境地の開拓だ。

スチョリ / みんなのうた
スチョリ / みんなのうた

カップリングの「ダ・ボン(素晴らしき日々)」は、2003年のジャパン・ツアーで父と息子のような関係を築き、2013年に惜しまれつつも亡くなったシンガー・ソングライター、ロジャー・ティリソンに捧げられた曲。スチョリがロジャーを想い 、夏の空を見上げる姿を彷彿させるような曲だ。ホーン隊の奏でるゆったりとした金管楽器の音色が、夏の日差し照りつける喪失感にも似た叙情を感じさせる。曲を締めくくる最後の歌詞〈あの木の下まで もう少し歩こうか〉には、ロジャーを讃えつつも次のステップへ向かおうとするスチョリの姿を感じることができる。

スチョリ

この2曲入りのシングルに記録された、スチョリの"旅"を覗いてみよう。旅人はきっと笑顔で歓迎の鐘の音を鳴らしてくれるはずだ。(text by 渡辺彰浩)

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PROFILE

スチョリ
2000年からアメリカン・ルーツロック・バンド、ラリーパパ & カーネギーママのピアノ / ヴォーカルとして活動を始める。バンドは関西を拠点に精力的な活動を重ね、2005年までに4枚のアルバムを発表。2006年脱退と同時にソロ活動をスタートさせる。60〜70年代のシンガー・ソングライターを思わせる柔らかく味わい深い楽曲、静かな感動をくれる歌声、やさしさに包まれたステージが聴くものを魅了する。

>>スチョリ Official HP

この記事の筆者

[レヴュー] スチョリ

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