2014/11/18 19:17

『恋する運命』のもとで生まれた曲たちーー櫛引彩香、3年ぶりのニュー・アルバムを独占ハイレゾ配信

デヴューから15年、櫛引彩香(くしびきさやか)の声はいつも優しく、寄り添ってくれる。レーベル・メイトでもある松田岳二、KONCOS の古川太一と「櫛引彩香TRIO」の活動を経て、個人名義では3年ぶりのオリジナル・アルバム『恋する運命』をリリース。今作は、アレンジャーにKONCOS、ONE Hundred MONT BLANC、PANORAMA FAMILY、松田岳二といったレーベル・メイトが、作詞にはタレントの加藤紀子、お笑い芸人のジューシーズ松橋周太呂が参加。

すべて違った彩りのピースが、運命のもとに集まった全11曲。デヴューから今までの15年の音楽と、これからについて、櫛引彩香にインタヴューを行なった。

また、OTOTOYでは本作を独占で先行配信を開始。ハイレゾ(24bit/48kHz)はOTOTOY独占、本人直筆のライナーノーツpdfつき。透き通る伸びやかな歌声と音色は、まさにハイレゾ向けといえるだろう。

ハイレゾは手書きライナー・ノーツの特典つき!

櫛引彩香 / 恋する運命

【配信フォーマット】

[左]ALAC / FLAC / WAV(24bit/48kHz)
[右]ALAC / FLAC / WAV(16bit/44.1kHz) / mp3

【価格】
[左]単曲200円、アルバムまとめ購入2,000円
[右]単曲154円、アルバムまとめ購入1,695円

【Track List】
1. I say a little prayer / 2. 夢で逢えたらなんて / 3. 深いブルー / 4. シンプル / 5. クリシェみたいな恋 / 6. カラフル / 7. 月のうさぎと地上の夢 / 8.キセキノリンゴ / 9.ふたりの旅 / 10.恋する運命 / 11.好きな人は悪魔

INTERVIEW : 櫛引彩香

あ、また曲ができた、これを形にしたい。という気持ちでずっとやってるんです

ーーいきなりですが、今回、櫛引さんへのインタヴューが決まったと編集部内で話したら、「それ、絶対に同席させて!」と言ってきた編集部員がいて、すごい熱意だったので一緒に来てもらいました。

田尻菜穂子(以下、田尻) : 編集部の田尻です。櫛引さんの2枚目『essential』で完全にノックアウトされました。もう何回聴いた事か、ってくらい聴き倒しまして。そのあと1stの『mush☆room』もすぐ買いまして、以来ずっと聴いています。声と曲がたまらなく好きです。初めて聴いたときの思い出は、私はCDを買うとまず、ブックレットを見て、誰が演奏してるのかとか、アレンジャーは誰なのかとか見るのが好きなんですけど、自分の好きなアーティストがアレンジしていてすごく興奮した思い出がありますね。

ーー同席どころかしゃべる気満々じゃないですか(笑)。

田尻 : ああ、そうですね、つい。目の前にずっと聴いていたアーティストがいるとつい。せっかくなので、このインタヴュー入ってもいいですよね(強気)。

櫛引彩香(以下、櫛引) : いろいろ感想とか聞きたいんでどんどんしゃべってもらって大丈夫ですよ(笑)。

ーー優しい! ありがとうございます。先ほど田尻さんからも出ましたが、櫛引さんのアルバムには本当に豪華なミュージシャンが参加されてますよね。

櫛引 : 1stは高野寛さんとか、HICKSVILLEさんとか、LITTLE CREATURESの鈴木さんだったり、クラムボンだったり。当時のディレクターと一緒に相談しながら作っていました。

櫛引彩香-いつもの気分で
櫛引彩香-いつもの気分で

ーークラムボンとは同期なんですよね?

櫛引 : クラムボンは専門学校が一緒でした。科は違ったんですけど、原田郁子ちゃんとは寮が一緒だったり、当時から仲良くしていたんです。彼らに演奏してもらって歌ったこともありましたね。お互い今も音楽を続けていていい刺激になってますね。

ーー櫛引さんの活動を、流れを追って伺いたいのですが、2004年にインディーズに移りましたよね。メジャーにいたときと、大きな違いはありましたか?

櫛引 : その時は何も感じなかったですね。勢いが自分の中にあって、周りにインディーズの友達も多くて、ちゃんと自分達の力でやってて、というところがすごいなと思っていたので。今はメジャーもインディーズもあまり変わらない時代になったけど、当時はまだ変わるなというところがあって、ちょっと怖いな、という思いもありつつ、でも楽しんでやれるんじゃないかなと。あと、インディーズ1発目を全曲英語詞で出したんですよ。何かの変化をもたらしたいと、当時は思ったんでしょうね。英語詞で、自分の好きな洋楽の世界観を表現するために、1枚ミニ・アルバムでも作ってみたいというその勢いがあったので、できたんだと思います。

櫛引彩香

ーー全曲英語詞で出して、周りの反応は何か変わりましたか?

櫛引 : 賛否両論なんですよ。

田尻 : そうですか? 私は、歌ってるジャンルは違わないので、それが英語詞か日本語詞かっていうことだけだから、そんなに、えっ? とは思いませんでしたね。英語詞で歌うことによって櫛引さんの声にあっていて好きでした。

櫛引 : そこの違いを作ってる本人としては、英語、日本語って違いをそんなに意識していなくて、歌って作ったときに、歌詞が日本語で出てくるときと、偽物英語っぽいもので出てくるときとがあるんだけど、まずメロディーのことを第一に考えたときにこれはすごく英語が合うとか、そこを大事にしたかったというのもあるのかなと。

ーーメロディーに合う言葉の響きを考えたときに、それが英語だった?

櫛引 : はい。とにかく洋楽を目指したかったっていうのがあって、ミニ・アルバムとアルバムを作りたいっていうのがあったんで、それをやり遂げようってことで。

田尻 : 完成させたあとの達成感はありましたか?

櫛引 : うーん… 達成感は、あったんじゃないかな? インディーズ1発目だったから、その辺の変化ということに、わりと意識を置いていたとは思うんですよ。そこまで意識しなくていいのに、と今になっては思うようなくらい、英語でいく! みたいな、別に何もそこまで変化をつけなくても良かったのに、でもその勢いによって、変化をつけたことによって、ああ、ここから自分でやっていけるんだなと。好きなことを好きなようにやっていけば良いんじゃない? っていうような感じにはなったかと。達成感というよりは。

ーーそういう洋楽志向的な部分とか、好きなことをやる! みたいな勢いって、10年経った今でも変わらないですか?

櫛引 : 1曲でもかたちにしたいメロディーができたらアルバムにしよう、という思いがずっとあって、あ、また曲ができた、これを形にしたい。という気持ちでずっとやってるんです。それはわりと一貫しているのかなと。だから、出てくるものも自分ではまったく変わってないと思います。

ーー実際出来てくるものは変わりつつありますか?

櫛引 : 自分ではまったく変わってないと思います。

田尻 : あんまり変わってないというか、どんどん良くなってますよね。闇の時期があって、良い時期があるとか、暗い曲が多いとか、そういうアーティストもいますけど、それはあまりないと思いますね。

櫛引 : 嬉しいなあ。

ーーむしろテーマがより明るくなっていくみたいな?

田尻 : 明るいというよりは、音楽を愛している気持ちが高まっているんだな、と嬉しくなりました。

やっぱり自分の曲が作りたいんだなって思いました!!

ーー前作がカヴァー・アルバムで、オリジナルな作品とは違ったと思いますが、どういうきっかけで作られたんですか?

櫛引 : 櫛引彩香TRIOという名義で出したんですね。自分の作品では何曲かはカヴァーを入れたことはあるんですけど、カヴァー集は出そうとは思ってなくて。それは自分がSSWだからっていうのもあるんですけど、その前にリリースした『AOR』を作ったときに、櫛引彩香TRIOのメンバー(松田岳二(CUBISMO GRAFICO、NEIL & IRAIZA)、古川太一(KONCOS, ex. Riddim Saunter))でツアーを回って、その時はカヴァーもオリジナルも歌ったんですけど、あるお客さんに「カヴァーもオリジナルも違いがなく楽しめるね」って言われて。このメンバーだったらカヴァー・アルバムを作っても、オリジナルとは違うけれども、それに近い形の作品ができるんじゃないかな、って思って。

櫛引彩香トリオ / キミとボク
櫛引彩香トリオ / キミとボク
櫛引彩香トリオ / A LOVER'S CONCERT 日本語ヴァージョン
櫛引彩香トリオ / A LOVER'S CONCERT 日本語ヴァージョン

ーー実際カヴァー・アルバムを出してみていかがでしたか。

櫛引 : 私… やっぱり自分の曲が作りたいんだなって思いました!!

ーー逆にそう思えたんですね。

櫛引 : カヴァーも、TRIO名義じゃなければやらなかったですね。あのメンバーじゃなかったらやらなかったです。実際にアルバムを作ってみて、「私はシンガーじゃないんだな、歌だけ歌う人ではないんだな」 ということに気付きました。

ーー自分で作ってこそ、ですね。

櫛引 : そう思わせてくれた貴重なアルバムでしたね。

ーーなるほど。そろそろ今回のアルバムの話を聞いていこうと思うのですが、田尻さんは今作が最高傑作だと…。

田尻 : はい。最高です。今までで一番良いアルバムって断言できます。

ーーそれはどういう点ですか?

田尻 : 今まで発表してきたアルバムがあったから、この作品が作られたんじゃないかと。好きなアーティストの新しい作品を聴く時って、誰でも感じると思うんですけど、もうすごい嬉しい訳ですよ、その嬉しさが驚愕に変わっていく位っていうか、「この音待ってた!」っていうアドレナリンが出てきちゃって、とにかくびっくりしました。1曲目、KONCOSと一緒に作った曲のイントロだけで、「あ、ビッキーがやりたいことやってる、これこれ!私これ待ってた〜! 」って。KONCOSとのハーモニーがたまらなかったです。今回担当されたアレンジャー陣との相乗効果によって、良いところを潰さずに互いに高め合っている感じがしました。相手の色に染まるんじゃなくて、この人と櫛引さんがやったらこうなるんだ! っていう発見があって。

櫛引 : すごく嬉しいです(笑)。

ーーアレンジャーが違うと、アルバム全体で櫛引さんの一貫した色を出すのが難しそうですよね。アレンジャーごとにいろんな色に染まっちゃうというか…。

櫛引 : まさに『mush☆room』がそうだったんです。それはそれで、今聴くとすごく良いものを作っていたなとは思うんだけど、ちょっと負けてたなと思う部分が自分でも反省点としてあって、それが15年続けていったことによって、もうあまりいろんな人とやりたくないと思ったんです、本当は。でも今回はレーベル・メイトと作ることになって、レーベル色を強くすることによって、自分の色も逆に出てくるんじゃないかと思ったんです。負ける負けないとかじゃなくて、皆とやることによって色が強くなるような感じがしたので。

この曲があったから、アルバムを作りたい! って思ったところがあって。

ーー具体的に、自分の色を出すためにレコーディングやアレンジの段階で工夫したことはありますか?

櫛引 : 今までのアレンジと一番違う曲って、ONE Hundred MONTBLANCという人たちとやった「深いブルー」だと思うんですけど、それは今までのイメージと全然違うアレンジが来て、すごい嬉しいと思ったんです。こんな派手なアレンジを、今までみんな遠慮してただろうなというところを、遠慮なく、でも私の個性を潰すこともなくやってくれて。だから自分のスタイルでその音に合わせるんじゃなくて、逆に淡々と歌ってやろうって思って。

ーー予想とは全然違うアレンジがきたから、自分は逆にそのままでいいなと。

櫛引 : そんな感じでやったら、結構合うんだね、とか、打ち込みとかも歌えるんだねっていうふうに、いろんな人に言われて、すごく良かったと思います。面白いことができたんじゃないかなって。

田尻 : 今回作詞を依頼した松橋さん(ジューシーズ・松橋周太呂)と加藤さん(加藤紀子)には、テーマありきでお願いしたんですか?

櫛引 : 松橋さんには、明るい感じにもっていきたかったので、仮題で「カラフル」とつけて曲を渡したら、それがそのまま正式タイトルになって返ってきました。

田尻 : そうだったんですね。歌詞もまさに「カラフル」な歌詞で楽しいですよね。

櫛引 : で、のりちゃん(加藤紀子)は、彼女が野菜を育ててるんですけど、「野菜がかわいい」って言ってブログに載せたりしてるんですよ。野菜に対する気持ちを、人間に例えて書いたら面白いんじゃない? ってのりちゃんに言ってお願いしたら、テーマが「りんご」になりました。

ーーアルバム全体通してコンセプトは用意されてたんですか?

櫛引 : コンセプトってわりと、あまり持たずにきていて、自分が曲をつくるってことが大きなコンセプトかなって。自分が作るから、個人的だけどそういうところが出るといいなと思って、今回もその流れで作りました。ただ、今までずっとそれでやってきたんで、次はちゃんとコンセプトを持った作品を作ろうかな、って思ってます。

田尻 : 質問があるんですが、今回のアルバム・タイトルを、同名曲も入っている『恋する運命』にしようと思ったのはなぜですか?

櫛引 : この曲が最初に完成したんです。この曲があったから、アルバムを作りたい! って思ったところがあって。

ーー毎回核になる曲があるんですか?

櫛引 : そうですね、毎回ありますね。

田尻 : ということは、前作の『AOR』は「AOR」が一番最初に完成したからアルバム・タイトルにしたんですか?

「 AOR 」MV
「 AOR 」MV

櫛引 : そう言われると、「AOR」が一番最初出来ていたからっていうところがありますね… そうですね!『I’ll be there』も「I’ll be there」が出来たからタイトルにしたんだ!

田尻 : じゃあ次作のアルバム・タイトルから推測できますね。「この曲が一番最初に出来たんだー」って。

櫛引 : あはは、そうかもしれないです。

田尻 : 今回のアルバムで一番好きな曲は「恋する運命」です。情景が、浮かんでくるんですよ。出身地の青森のことを歌ったのかな? って思ったんですけど、いかがですか?

櫛引 : まさにそうなんですよね。「桜ヶ丘」っていう小さいときに住んでた地名を入れたり。

ーー歌詞は自分の体験をベースにしてできることが多いですか?

櫛引 : そうですね、去年は地元に1ヶ月ほど過ごした時期があって、今までそんなに長い時間いることってなかったんです。せっかくなので、昔住んでた街に行ってみたり、近所を散歩したりしながらできた歌詞もありました。

ーー大切な人を失ったようなテーマの歌詞でも、サウンドが明るかったりするのが印象的だなと感じたんですけど。

櫛引 : うーん、歌詞を書く時に失恋の歌詞でもすっごく落ち込むってことがなかったんですよ。落ち込んだ後にちょっとずつ前向きになっていくことを書く事が多くて。でも今回はすっごく落ち込んだのを書きたい! っていうのがあったんですね。「深いブルー」って曲なんですけど、歌詞とアレンジが真逆をいっているので、おもしろい作品になりました。私自身は沈んでいるときは思い切り沈むんですけど、どこかで前向きな部分がないと生きて行けないというか、そういうところは音楽のところでも出して行きたいなと思っていたので、今回はいいやり方が出来たんじゃないかと思います。

ーー結構楽観的なほうですか?

櫛引 : そんなことはないです(笑)。その出来事によりますね。落ちる時は落ちるんですけど、あんまり悩んでばっかりなのはなくなりました。「これが次につながればいいじゃない!」って思うようになりましたね。傷ついた経験を持ってる人のほうが、素敵だなって思います。

田尻 : 次の作品はコンセプトありきで、と先ほどお話されていましたが、構想はもう練っているんですか?

櫛引 : そうですね、このアルバムから繋がっていくと思います。1曲目の「I say a little prayer」を派生させたような、ニュー・ソウル的な作品にしていけたら、って。昔からずっと思ってたことなんですけど、私はリンダ・ルイスとかスティービー・ワンダーとかソウル・アーティストが好きなので、そのあたりKONCOSのタイチくんにも知られているから、「やりましょうよ!」って誘ってくれて。

「 I say a little prayer 」MV
「 I say a little prayer 」MV

田尻 : その話聴いただけでも、絶対いい作品になるだろうなって思いますね。KONCOSとのハーモニーと溶け合ったニュー・ソウルサウンド、楽しみです!

ーー最後に、今回は初めてのハイレゾ(24bit/48kHz)でのリリースですが、ハイレゾはご存知でしたか?

櫛引 : ハイレゾって言葉をまず知らなくて、今回ハイレゾで出しませんか? って言われて初めて知りました。マスタリングが24bitなのは知っていたんですけど。なんとなくしかわからなくて。

ーー櫛引さんのようなきれいな声はハイレゾ映えするので、ぴったりだなと思いました。

櫛引 : そうですね、聴き比べてみると違いがすっごい分かりました。聴きやすいし、ふわ〜って、すごく心地いい音になってました。パーカッションやコーラスが入っている1曲目の「I say a little prayer」は全く違う曲に仕上がっていてびっくりしました。ハイレゾはOTOTOYさんでしか配信していないので、ぜひ聴いてもらいたいですね。

櫛引彩香 過去作

櫛引彩香 / I'll be there

2004年に発表された全曲英詞のミニ・アルバム。サポート・メンバーにFRONTIER BACKYARDの増渕謙司、福田TDC忠章等を迎え、カラフルでポップなアレンジに仕上がっています。彼女の持つメロディー・センスが最大限に発揮された、珠玉の全5曲。

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PROFILE

櫛引彩香

青森県出身。シンガー・ソングライター。1999年『いつもの気分で』でメジャー・デビュー。
シングル6枚、アルバム2枚をリリース。その後2004年に活動をインディーズに移し、ミニ・アルバム『I 'll be there』『LOVE』とアルバム『LIFE』をリリース。自身の作品の他にも、CUBISMO GRAFICO、CUBISMO GRAFICO FIVE、KENZI MASUBUCHIなどの作品にヴォーカリストとして参加。Riddim SaunterのドキュメンタリーDVD『ワンダフルノート』では、初の試みとなるナレーションも務める。2011年10月には、『キュビズモグラフィコと櫛引彩香』名義にて、"ヒダカトオルとフェッドミュージック"とのスプリットEPをリリース。同年11月9日には待望の新作となるソロ・アルバム『AOR』をリリース。松田岳二 / 古川太一と共に、櫛引彩香トリオとして2012年12月19日には、トリオ名義で邦楽カヴァーアルバム『Day & Midnight』をリリース。

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[レヴュー] 櫛引彩香

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