2014/08/14 18:19

《2週間先行配信!!》“90年代から今にいたるまでのインディ・ポップをここまで自らのものとして、さらっと鳴らせているバンドはおりません”

彼らの自主レーベル"POP STANDARD RECORDS"のとおり、まさにこれがポップのスタンダード!! ハレルヤのセカンド・アルバム『Hallelism 2 Harmony』がリリースです。結成から15年を歩み、その間メンバーが入れ替わることなく3人で続けてきた音は"成熟"はもちろんのこと、そのキャリアにして希有な"瑞々しさ"を放っています。OTOTOYでは2週間の先行配信とともに、いま一度彼らの音に触れてもらうべく、アルバムの中から1曲、フリー・ダウンロードでお届けします!! 彼らの15年を知る関西在住のライター、田中亮太によるインタヴューとともにお楽しみください。

「フルムーン」のフリー・ダウンロードはこちら

(2014年8月14日(木)〜21日(木)まで)

ハレルヤ / Hallelism 2 Harmony
【配信価格】
alac / flac / wav(16bit/44.1kHz)、mp3 : 単曲 150円 / まとめ購入 1,500円

【Track List】
01. バタフライ / 02. ソノトキソラ / 03. オールウェイズ / 04. ボッサ / 05. フォーリン・ラヴ / 06. ユーアー・フレンド / 07. エキセントリック・ラヴァー / 08. フルムーン / 09. 名前を呼んで / 10. フラッシュ・バック / 11. ジャーニー / 12. ニュー・ダンス / 13. オールウェイズ(Dance Mix)

☆歌詞ブックレットがPDFで付いてきます。
「ニュー・ダンス」MV
「ニュー・ダンス」MV

>>『Hallelism 2 Harmony』特設ページはこちら

INTERVIEW : ハレルヤ

15年も活動をしながら、どうしてかくも瑞々しいままでポップ・ソングを描き続けることができるのだろう。ハレルヤというバンドはつねに自分へ驚きを与えてくれます。その稀有な本質については、新作アルバムに寄せられたコメントにて、シンガー・ソングライターのゆーきゃんが類まれなる美文で抽出してくれているので、ぜひ一読いただきたいのですが、それにしても今作での彼らのサウンドの端正さ、一音一音のきめ細かな眩さには魅了されざるをえません。

99年に結成されたハレルヤは、京都シーンにおいては、Limited Express (has gone?)ゆーきゃんらボロフェスタ創始組と同世代。実際フロントマンである辻陽は、つい先日退職したもの、リミエキのJJ、ゆーきゃん、花泥棒の稲本などが働いていたTSUTAYA西院店での彼らの盟友です。キャリア的にはすでにベテランの域に入りつつあると言えるバンドですが、その活動はマイペースかつ寡作。結成9年目のにしてデビュー・アルバムだった前作から6年、今度は15年目のセカンド・アルバム『Hallelism 2 Harmony』がようやく誕生しました。

多数のゲスト陣が参加しカラフルなダンス・ポップ・アルバムといった趣が強かったデビュー作に対し、今回のアルバムはメンバーのみでの制作。削ぎおとされた果てのシンプルさ、長年の歩みとともに練り上げられてきたアンサンブルならではの優雅さを堪えた今作は、ポップス・スタンダード集とでも言うべき風格をそなえています。その成熟の一方で、このバンドの持つ、ブルーな瑞々しさがこれまで以上に澄み切っていることは前述したとおり。日々のささやかな驚きや幸福をカジュアルな言葉で切り取る辻の言葉使いも、さらにまっすぐな眼差しを獲得しています。鮮やかなギター・サウンドで疾走する「バタフライ」や「フルムーン」、ゆるやかに高揚が広がるエレ・ポップ「ニュー・ダンス」、前作後間もなくお披露目され、今思うと早すぎたインディR&Bであったメロウな名曲「オールウェイズ」など、彼らの思春期にあたる90年代から今にいたるまでのインディ・ポップをここまで自らのものとして、さらっと鳴らせているバンドはおりません。HomecomingsHi, how are you?といった、90年代のポップ・ミュージックに対する情景をてらいなく表すバンドが、同じ京都から出現している今こそ、ハレルヤはさらなる評価をものとするのにうってつけのタイミングではないでしょうか。積年の活動で磨きあげられていった哲学や関係性について、15年間不動のメンバーである、ヴォーカル・ベースの辻陽、ギターの朝田将行、キーボードの五十川聖子に話を訊きました。

インタヴュー&文 : 田中亮太

全員、3人でひとつのコードになるようにみたいな考えやったね。それでアルバム・タイトルにハーモニーってつけたんよ

――『Hallelism 1』以降、外のレーベルからリリースの話もあったそうですね。

辻陽(以下、辻) : 2009年くらいにあるレーベルからリリースの話をもらってたんやけど、最終的にはなしのつぶてになって。デモを作ったりはしてたんやけど特に何もなく。そんで2010年くらいに、これはもう出せんなって思って、自分たちで1度録ってる曲をまとめたんよ。そしたら、もうこれで良いんじゃないかなってくらいしっかりできて。それをベースに何曲か足したり、音足したりってのをやり出した。もうちょっと早く出したかったんやけど、ミックスにすごい時間がかかったり、聖子さん(五十川)に子供が産まれたりで、やっと今に。

――なるほど。ただ、結果はともかく、ファースト・アルバム直後に、レーベルから声がかかったことは活動にとって弾みになったのでは?

辻 : とりあえず、レーベルが引っ張ってくれてたイベントにはたくさん出れた。名古屋のサカエ・スプリングスとか、渚音楽祭とか大きなイベントにもブッキングしてもらって。でも、なんやろな、噛み合ってへん感じはしたな(笑)。

――居心地の悪さ?

辻 : レーベルがファンにしたいお客さんと自分らがやってることが合ってない気がした。どう見せていいかわからん感じで、ずっとそういう感じやったね。何しようかなって思ってた。(朝田に向けて)どうやった?

朝田将行(以下、朝田) : いや別に何も思ってなかったです。

辻 : (笑)。まあでも機会くれんのはありがたいことで。楽しかったことは楽しかった。そのなかで何ができるんやろうってことも考えて。とりあえず、今まで聴いてきてくれてた人よりも広めに聴いてもらわなあかんみたいな考えがあって。自分の曲にベタな要素をどうはめていけばいこうかって考えてた気がする。

五十川聖子(以下、五十川) : 前のアルバムは、こんなアレンジじゃないほうがいいよーみたいなアレンジでも「これでいきます」って感じやったけど、今回は「良い曲をもっとちゃんと良い曲に」って感じやったかな。

左から辻陽、五十川聖子、朝田将行

――「良い曲をもっと良い曲に」ってのはバンドにとっても今回のコンセプトでしたか?

五十川 : 少なくとも私は。前作の時は、よーさん(辻)の曲とは別のものを弾くって意識があったんよ。自分はひとつのフレーズみたいなのを繰り返すみたいな感じで。よーさんからどんな曲がきても一個フレーズを作って、私はあんまり曲に関わらへんみたいなアプローチでやった。それはもうやったなと思ったから、もうちょっとちゃんと曲にあったアレンジをつけるって意識。

辻 : 全員、3人でひとつのコードになるようにみたいな考えやったね。それでアルバム・タイトルにハーモニーってつけたんよ。今まではギターはこういう風に弾いたらかっこいいと思う、鍵盤はずっとこれ繰り返してたらかっこいいと思う、で歌はちゃんと歌うって3人好きなようにやってたんやけど、そのうえで「ちゃんとハーモニーになる、調和がとれるようにしたいよね」って話はしてた。

五十川 : 昔やったらド・ミ・ソって音があったら1人で全部弾くみたいな、みんながみんなド・ミ・ソを弾いてるからすごくうるさかった。今回は3人でド・ミ・ソを作るって感じやった。

――ふまえて朝田さんはいかがでしょう?

朝田 : (変化は)ないねえ。僕は15年間ずっとやりかたとしては一緒。辻さんがやりたいことを伝えてくれて、それにあわせていく。今やってる曲では、自分がやってることはずっとシンプルになってきてて、技術的にはより簡単になってる。でもシンプルななかにも、うまいことできてるなあって、自分がリスナーの感覚になるときがあって。演奏しながら、おもしろいことするなぁって思うことはよくある。

辻 : 「こう弾いてほしい」っていうのは言うけど、基本は「ここを作って」って言うね。全曲を僕が作ることはないし、全てを丸投げすることもない。でも、「これは入れてほしいけどあとは考えてやって」って言ったときに、すごい良いのをもってきてくれるんよ。絶対僕から出てこないものが出てくる。そういうときにすごい刺激をもらうのよ。自分にないものがぼーんって出てきてはまってる時に。それで絶対一緒にやらなあかんって思う。

メンバー・チェンジができるできないで言えばできる。ただそれをしてまで、自分が続けていきたいかどうかって言われたら、そんなことは思わへんし。

――今回はゲスト・ミュージシャンが一切なしの、この3人と最近加入したドラムの中島さんのみでの制作で、ハレルヤとして純度の高いアルバムに感じました。

辻 : 今回はそうやな。ゲスト入れずにとは別に思ってなかったけど、まず芯となる部分は3人で作って。最終的に中島くんにもちょっとだけ入ってもらった。3人だけで終わるのもどうやろ、次につながらへんなって思って。

――制作時、自分たちらしさをあらためて再認識したりはありました?

五十川 : うーん、3人で音出したときにこうなるのが当たり前っていうか。

辻 : データ的なことをいうと、ちゃんとグルーヴのなかで棲み分けができてるんよ。リズムがあって、僕はまあリズムと同じ、それを取り巻くように弾いてて。で、聖子さんは結構前のほうにつっこむねん、で朝やんはだいぶ後寄りやねんか。みんなが同じポイントで弾くとグルーヴって出えへんのよ。でも、その絶妙なズレでノリが出る。それはすごくはっきりしてる。聖子さんが後にいくことはないし朝やんが前になることはない、それが自分らのバンドやと思う。誰か1人が違ってもうまくノレへんねんな。

――15年間もやっていたら、何も変化がないことなんて絶対にないと思うんですけど、そのなかでも、ハレルヤというバンドの中で15年間かけて変わっていったところはありますか?

辻 : どう?

朝田&五十川 : うーん(笑)。

辻 : 僕はもう明らかに曲で変わっていってるからなぁ。表面的なサウンドで言うと、最初期はものすごい轟音でやってた。ソニック・ユース、ステレオラブ、ヨ・ラ・テンゴ、いわゆるヴェルヴェット・チルドレンと呼ばれる人たちがすごく好きで。一方で、ニュー・ウェーブも聴いて。プロフィールにも書いているけど、ギター・ポップとネオアコとニュー・ウェーブとシューゲイザーを合体させたような音楽をやろう、みたいな感じでやってて。

朝田 : (頷く)

辻 : で、ドラムがいなくなって3人になったときに、(Livehouse nanoの店長の)モグラくんに「歌良いんやし、もう歌ものでやったら?」って言われて、僕はそれが何か腑に落ちひんかって(笑)。で、「いや、3人だって別にできるで!」って事で、「WATCHIN' TV」みたいな曲を作ったら、(モグラくんが)「よーさん、そういう曲ばっかりやれよ」みたいなことを言ってきて(笑)。

「WATCHIN' TV」MV
「WATCHIN' TV」MV

――ははは(笑)。

辻 : そう言われたら言われたで、「何でこんな曲ばっかりやらなアカンねん」みたいな事を思ってしまって。結局そういう性格でもないから、無理があるというか。3人とも元々そういうのが大好きというわけでもないので。「WATCHIN' TV」は、たまたまエッジが効いてて、その時代のカウンター・カルチャーやったというか。2000年代のポスト・パンクは後には主流になるけど、出てきたときってすごく衝撃で。すごいのが出てきたな、でも日本でそういうことをしてる人がいないなと。で、3人やったらできるんちゃうかなと思って。LCDサウンドシステムを聴いた時に、このドラムの音ってドラムの音してるけど生ドラムじゃないよな、って思ったし、サンプリングですごい音圧で出してるやつやし、似たようなことは出来るんじゃないかなと思って。むしろドラムがいない方が。曲自体はそんなに変わってないんやけど、3人だけでなんとかしようと思ったときに音を変えていったっていうのはあるよな。今回のアルバムを作るにあたっては、前のCDショップの仕事でR&B担当になったっていうのもあって、わりとブラック・ミュージックを聴くようになって。

――サウンド面でブラック・ミュージックはどんなインスピレーションに?

辻 : リズムが立っているけれど、いい歌のメロディがあって、そこにハーモニーが付いて。それでギターはあまりジャラジャラ鳴っていなくて、チロリンって弾かれるだけでも、ちゃんと曲になっている。そういう要素を入れていきたいなと思った。2012年とか2013年にそういったR&Bの影響を受けたスタイリッシュな音楽がインディでもでてきたやん? で、やっぱり方向性は間違ってなかったんやなと思ってんけど。ただ、2013年に出すにはちょっと違うなと思って。2014年の方がこのアルバムの雰囲気とマッチしてて良かったと思ってます。

――なるほど。他のお2人はどうですか? 15年間で変化はありました?

朝田 : 僕自身はねー… 変わってない(笑)。

五十川 : なんかこう、3人でスタジオに集まって音を出して、あー今日も楽しかった、ちょっと曲増えた、ちょっと進んだ、また来週。みたいな感じで帰ってっていう感覚やから。変わったところというと、みんな毎年歳をとっていったという感じで。

――15年の中で、解散の危機はなかったんですか?

辻 : ないなぁ。喧嘩はするけど、それが音楽を辞める理由にならへんというか。音楽のことで喧嘩している訳やから、音楽を辞めるってことにはならへんよな。

五十川 : 何かその人自体が言ってることにムカつくとか、そういう感じじゃなくて、形を1個完成させるために言い合ってる感じやから。私とよーさんが口論してる時に、朝やんには大変申し訳ないと思ってるけど(笑)。

辻 : おそらく、朝やんはいかにどっちの肩も持たないようにするかを考えてるはず。

――内心は「いやー実はせーこさんの方が…」って思ってたり、みたいな事はないんですか?

一同 : (笑)。

朝田 : いやどっちも合ってますからね。どっちも正しい。

辻 : そういうけど、ちゃんとあかんところはあかんと言うところがあって、変に肩を持たないだけで、ジャッジはしっかりしてる。

五十川 : だからバンドが穏やかにいけてるのかもしれない。他のバンドは分からへんねんけど、「仲良くなろう!」みたいな、歩み寄ろうと意識することが全くないから。「15年続けよう!」「長くしたい! どうしても、絶対」って感じでやってる訳じゃないから。

――長く続けていられるバンドって、そういうところがあるんですかね?

辻 : メンバー・チェンジしていないバンドに関しては絶対にあると思う。兄弟的な感じかな。別に一緒に風呂に入れるけど、入らへんみたいな。聖子さんが産休の時に、CDの流通をお願いしようと思ってたところから「メンバーを変えて、自分のやりやすいようにやったらいいんじゃないですか?」って言われたことがあって。メンバー・チェンジができるできないで言えばできる。ただそれをしてまで、自分が続けていきたいかどうかって言われたら、そんなことは思わへんし。現状3人でやってて、おもしろいって感じを知ってしまってるので、やっぱりそれはできへんなって。

「格好悪いJ-POPの奴らの真似するかよ!」ってやってた

――すでに下の世代のバンドもすごくたくさんいるじゃないですか。そういう若いシーンとかカルチャーを見て刺激をもらうことはありますか?

辻 : うーん… ぶっちゃけそんなにないけど。「あ、こういうこと思ってやってるんやろうな」ってことはあって、僕らが高校とか大学のときのJ-POPって、すごく良かったのよ。思い出補正とかじゃなく、冷静な目で見てな。CDがすごく売れてた時期やったし、メインのもの以外でも、すごくたくさんの個性的なCDがメジャーからリリースされてて、僕らはその端の方を聴いていた。今、ミュージック・ステーションで昔の特集やっても、渋谷系とかフリッパーズ・ギターとかって絶対に出てきいひんやんか。でもフリッパーズは実際流行ってたんだよね。ユニコーンとかも、今やったらデビューできひんようなバンドやと思う。ただ、当時はそういうのが普通に並んでて。そのころのJ-POPってちょっと羨ましいなみたいな感触は若い子から感じるで。ほら、あのセカロイの? アドヴァンテージ・ルーシーみたいな。

――Homecomings?

辻 : そうそう。直に影響を受けてるかどうかは、個人的に近しくないから分からへんねんけど、そういう渋谷系の影響を受けた音楽の影響は受けてるんやろうなって思うから。そしてそれは今、世にそんなにたくさん出ていないものやから、その良かったころのJ-POPのエッセンスに憧れたり、良いと思ったりしてくれてるんやなと思ってて、そうゆうのはすごく共感できる。花泥棒の稲本くんかて、スピッツが大好きや、大好きやって言うてて。

――うんうん。

辻 : スピッツはまぁ皆好きやけど、あんなにも好きやって公言する若者はいないよね(笑)。そのスピッツかてだいぶ前のバンドやし。良いことやと思うねんね。気付いてくれてる若い子、すごいがんばってほしい。その方向は間違ってないと思うし。そのかっこいいJ-POP、エグザイル、UVERWORLD、いきものがかりじゃないJ-POPを、いいなと思ってくれてるのはすごくいいと思う。僕らがバンドを始めたのも、そういうのに憧れて始めてるから。

朝田 : そうですね。

辻 : 「格好悪いJ-POPの奴らの真似するかよ!」ってやってたもんな。 なんかある年齢になると、周りにいるバンドが急におっさん化するのよ。僕らとうに30歳を越えてるけど、「30越えたらそろそろロック、カントリー方面に行かななぁ、ブルース方面に行かななぁ」みたいな方向に行くわけ(笑)。そういうのがすごい嫌いで。うん。そうじゃなくって、年齢を重ねて余裕が出てきたんやったらもっと格好いいJ-POP作れよ、って、僕は思うから。

――そういうJ-POPの良い時代、クオリティやヴァラエティの面でも産業としてもそうだと思うんですけど、栄えていた時代があって、そこからどんどん儲からなくなってきた。そして今やミュージシャンとして食べていくっていうのは、誰にとっても難しい状況じゃないですか。そこでハレルヤの皆さんは15年間もやっているわけで、もう若くは無いというか、20代前半の青臭い夢みたいなものはないと思うんですよ。

五十川 : ない(笑)。

――仕事や子育てもされてて、それぞれに生活があるなかで、ハレルヤというバンドに取り組んでくる。そのなかで、今このバンドでやりたいことってどういうことなんでしょうか?

辻 : まぁ、常にスタジオには入りたいけどな。3人で音を合わせるっていう基本的な作業をやりたい。目標を持って音を合わせるとしたら、何やろうな? あんまりないかな。逆に、時代を見て何かをしたい、3人だけでこういうことをやってたらいいってわけじゃなくて、時代がこういう感じやし、こういう曲やりたいなって。

朝田 : 良いバンドとか良くないバンドとか、上手いバンドとか下手なバンドとか、色々あると思うんですけど、まぁ自分が良いなって思うバンドであればそれでいい。めっちゃ上手くてかっこいいけど全然人気が無かったり、逆にすごいつまんないのに人気があったりとか、そういうのを見てると、スポーツじゃないし結局は自分自身が良いなって思えたら1番いいかなと思う。こうしてCDも出せるわけやし。

五十川 : そうだね。

朝田 : 良いバンドであればそれでいいと思います。はい。

辻 : それは昔から一貫してるよね。

朝田 : それしかないです。

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PROFILE

ハレルヤ

1999年、辻陽(Vo, Ba)、朝田将行(Gt)、五十川聖子(Key, Cho)、臂重明(d)の4人で京都にて結成。当初はギター・ポップ、シューゲイザー、ニュー・ウェーヴ色を濃く映すサウンドであったが、2つの自主音源をリリースした後、2004年に臂が脱退。辻、朝田、五十川の3人体制となる。

2005年自主音源『チャイムレス・メロディ』をリリース。リズムマシンを導入し、ポスト・パンクやダンス・ミュージック方向へとサウンドが変化。クラブ・イベントを中心に、各地ライブ活動する中、2008年に自主レーベルより初の全国 流通作となる『Hallelism 1』をリリース。2010年にはMONOTONE LABELコンピ『THE MONOTONE BIBLE 1』に参加。同年のSAKAE-SPRINGや渚音楽祭に出演。

2011年サポート・ドラマーとして中島新が加入。OTOTOYの震災救済支援コンピ『Play for Japan VOL.1』に参加。より有機的に、男女混声のハーモニーとドリーミーな浮遊感溢れるサウンドを展開している。

>>ハレルヤ Official HP

[レヴュー] ハレルヤ

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