2014/05/08 17:01

大学生、佐久間望が追いかける桐嶋ノドカ――file.7「桐嶋ノドカに出会えたこと」編(最終回)

女子大生の佐久間さんと一緒に、新人女性SSWの桐嶋ノドカを追いかけてきたこの連載も、ついに最終回。たまたま足を運んだライヴで震えるほどの感動を覚えてから、佐久間さんは何度も彼女のライヴに通い、OTOTOYでのフリー配信交渉にも同席して、念願だったインタヴュー取材まで成功しちゃいました。今回は最終回ということで、佐久間さん、連載を振り返りつつ、思いのこもった文章を書いてくれています。また、5月6日に六本木ヒルズアリーナで行われた〈J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S〉での桐嶋ノドカのステージをレポート。あわせてお楽しみください。

>>ラストチャンス!! 「ボーダーライン (DEMO ver.)」のフリーDLはこちら
(2014年5月13日24:00まで)

桐嶋ノドカ(左)と佐久間望(右)

ちょっとだけ特別なファンに… なれたかな…

3月から始まった連載も、とうとう最終回!

初めて桐嶋ノドカのライヴを観たときは、
「すごいアーティストに出会っちゃった!」って思ったけど、
「これから個人的に追いかけていこう〜」くらいに思っていました。

でも、たまたま隣にいたOTOTOYの編集長に感想を伝えたら、
「OTOTOYで連載記事を書いてみない?」って言ってくださって…。
そこから、「ボーダーライン」のフリー配信の交渉や、
インタヴュー取材までやらせていただき、
どちらも緊張しっぱなしでしたが、本当に貴重な経験だったと思います。
思いきって口に出してみるものですね〜。

桐嶋ノドカを追いかけてきて感じたことは、
いつも新しいことに挑戦して、一歩ずつ前に進もうとしているということ。

たとえば、
ライヴの編成をアコースティックに変えたり、
次々と新曲に挑戦したり、
セットリストを工夫したり、
いろんな衣装を身につけたり…。

そういう些細なことなんですけど、
「あ! こんな桐嶋ノドカもいるんだ!」って、
いつも新しい一面に気づかせてくれます。

これからも、桐嶋ノドカはどんどん更新されていくはずです!
だから、ぜひみなさんにも知って、聴いて、観てほしいのです!!!
佐久間望

それでは、
桐嶋ノドカの新たなスタートとも言える〈TOKYO M.A.P.S〉でのパフォーマンスをレポートして、この連載を終わりにしたいと思います。

短い期間でしたが、
お付き合いいただき、本当にありがとうございました!

これからは、桐嶋ノドカの音源を心待ちにするひとりのファンに戻ります(笑)。

でも、少しのあいだ彼女の側を並んで走ることのできた、ちょっとだけ特別なファンですっ!!

絶対にもっと大きなステージに立つべき、本当にすばらしいアーティスト

2014年5月6日、ゴールデンウィークの最終日。〈TOKYO M.A.P.S〉の2日目に出演する桐嶋ノドカを観るため、六本木ヒルズアリーナに来た。

1日目は、赤い公園、青葉市子、藤巻亮太、Salyu、スガシカオ、田島貴男。2日目は、パスピエ、黒木渚、曽我部恵一、ストレイテナー、細野晴臣が出演するなど、とにかく豪華なラインナップで話題を呼んだこのイヴェント。そんな出演者に混じって桐嶋ノドカがステージに立つことに、ふと誇らしさを覚えている自分に気づく。まだ音源リリースもなく、オフィシャル・サイトすら1ヶ月ほど前に公開されたばかりの彼女が、曽我部恵一や細野晴臣と同じステージに立っているのだ(桐嶋さんすごい!!)。イヴェントのテーマである「CROSS THE BORDER」という言葉は、ジャンルやキャリアのボーダーを超えてこの場所にいる桐嶋ノドカにぴったりだと思った。

会場には多くの観客が詰めかけた

1曲目、アップテンポなメロディが印象的な「ボーダーライン」(私の大好きな曲!)を歌う桐嶋ノドカ。華奢な見た目からは想像がつかないパワフルな声と表現力で、会場の雰囲気をがらりと変えてしまう。続けて、2曲目「キミのいない世界」へ。初めて小林武史さんのキーボードをバックに歌う桐嶋ノドカを観たが、いつものバンド編成に勝るとも劣らない存在感と心地良いサウンドに圧倒されっぱなしだった(小林武史さんってすごい!!)。

キーボードは小林武史が演奏

続いて披露された「優しい雨」は、前の2曲とは打って変わったバラード曲だ。会場を優しく包み込むような桐嶋ノドカの歌声に、思わずうっとりとしてしまう。このままずっと彼女の歌声を聴き続けていたい…。きっと多くの人が、私と同じ思いを抱いていたのではないだろうか。曲が終わると、今度は一転して、ドラムの音に合わせた手拍子が起こる。これには桐嶋ノドカ本人も驚きを隠せない様子で、「ありがとうございます」と嬉しそうにはにかんでいた。そんな手拍子で始まった「END」は、弾けるようなサウンドと伸びやかな歌声にワクワクさせられる曲だ(「END」というタイトルだけど、桐嶋ノドカの未来を感じさせる曲です!)。

桐嶋ノドカ

4曲を歌い終え、「次が最後の曲です」と挨拶をした彼女に、「えー」という声が掛かる。「そんなこと言ってもらえると思っていませんでした。本当に、私がんばるから、どうか、ご期待ください!」と笑顔を見せる桐嶋ノドカ(ほんとに、ほんとに心から期待&応援しています!!)。最後の曲は「Good Night」。大切な人の幸せを祈る、桐嶋ノドカらしい曲だ。ふとお客さんに目を移してみると、リズムに合わせて身体を動かしていたり、満面の笑顔だったり、目を閉じてじっと聴き入っていたり…。それを見て、まるで自分のことのように嬉しくなってしまった。初めて桐嶋ノドカを観る人も多いはずなのに、こんなに人の気持ちを惹きつけてしまうってすごい! この2ヶ月間、桐嶋ノドカを追いかけてきて感じることは、初めから何も変わらない。彼女は絶対にもっともっと大きなステージに立つべき、本当にすばらしいアーティストだ、ということ。それをあらためて実感するような内容のライヴだった(桐嶋さん、ありがとう!!)。

(text by 佐久間望)

これまでのおさらい
file.1 「出会い」編
file.2 「もう一度ライヴへ」編
file.3 「事務所に直談判!」編
file.4 「取材がしたい!」編
file.5 「ドキドキ! 初インタヴュー!!」前編
file.6 「ドキドキ! 初インタヴュー!!」後編

桐嶋ノドカをライヴで見よう!

〈SAKAE SP-RING 2014〉
2014年6月7日(土)、8日(日) @名古屋 DIAMOND HALL / APOLLO BASE / CLUB QUATTRO 他
開場 / 開演 : 11:30 / 12:00
料金 : 1DAY PASS 3,500円 / 2DAYS PASS 5,700円 / 2DAYS PASS(タオル付き) 6,200円
詳細 : http://sakaespring.com/

〈音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2014 安藤裕子×スキマスイッチ 〜10周年スペシャルジョイント〜〉
2014年8月5日(火) @音霊 OTODAMA SEA STUDIO
開場 / 開演 : 16:00 / 17:00
料金 : 前売 5,500円 / 当日 未定 (ドリンク代500円別)
出演 : 安藤裕子 / スキマスイッチ / 桐嶋ノドカ(opening act)
詳細 : http://www.otodama-beach.com/

桐嶋ノドカについてもっと知る

3歳からピアノを始め、13歳で聖歌隊に入り、歌うことにのめり込む。高校入学と同時期にキャロル・キングやノラ・ジョーンズなどに影響を受け、弾き語りを始める。次第に自身の想いを歌うようになり、高校を卒業する頃にはシンガー・ソングライターの道へ進むことを決める。2012年夏、デモ音源を音楽プロデューサーの小林武史へ送ったことがきっかけとなり、同氏が代表を務める音楽事務所「OORONG-SHA」のスタジオに通いはじめる。華奢で小柄な外見からは想像がつかないパワフルな歌声は、聴くものに強烈なインパクトを残す。今春、大学を卒業し、本格的にアーティスト活動をスタートする要注目の新人アーティスト。

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[連載] 桐嶋ノドカ

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