2013年もいよいよ大詰め。今年もいろんなことがありましたね。音楽業界に限って言えば、2013年はSONYが"ハイレゾ音源"対応の再生機器を一挙に発表したことで、CD以上の音質で音楽を聴くということが、かなり一般的になった一年だったと思います。そして、そんな"ハイレゾ音源"の最高峰に位置しているのがDSDです。DSDとは、一般的なCDとはまったく違うレコーディング形式を採用し、アナログ・レコードのように滑らかな音質と、デジタルならではの透明度を両立させた高音質フォーマットのこと。OTOTOYでは、2010年からDSD配信を進めてきましたが、今年に入ってようやく、その魅力が多くの人に伝わってきたな、という手ごたえを感じているのです。そこで、2013年、OTOTOYがどのようなDSD音源をリリースし、どのような活動を展開してきたか、簡単に歩みを振り返ってみたいと思います。OTOTOYによる2013年のDSD総まとめ、ぜひご覧ください。

OTOTOYによる独自レコーディング音源、売れてます

何と言っても、OTOTOYが最も力を入れて取り組んできたのは、OTOTOY独自のDSD音源のリリースです。銭湯、教会、キャンプ場など、こだわりのロケーションをチョイスし、素晴らしいアーティストやエンジニアとともに、レコーディングからマスタリングまでのすべてを独自に行ったこのシリーズ。わずかなニュアンスすら鮮明に記録すると言われるDSDの力を最大限に活かし、場所の空気感まで生々しくパッケージすることに成功した音源は、大きな反響を呼んでいます。今年4月にリリースされた『世武裕子 DSD recording sessions vol.1 やもり』から、12月にリリースされたばかりの『山の上にて(森ゆに at 大倉山記念館)』まで、全9タイトル、さらっと復習してみましょう。

シリーズ1(2013年4月2日 / 5月25日リリース)

世武裕子 / 世武裕子 DSD recording sessions vol.1 やもり / vol.2 JOY

シンガー・ソングライターおよび映像音楽作家として活躍する世武裕子が、DSDネイティヴ録音、ネイティヴ・ミックスを初体験。かねてから積極的に高音質配信を行ってきた彼女が、ついにDSDでのレコーディングに挑んだ記念すべき作品です。100万円と2,500万円(!!)、2種類のピアノで同じ曲を弾き比べながら、世界に数台しかないDSDワークステーション「Clarity」を使って、その様子を記録しています。

>>vol.1 特集ページはこちら
>>vol.2 特集ページはこちら

シリーズ2(2013年5月20日リリース)

キセル / KICELL EP in みなと湯(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

兄弟ユニット、キセルの日比谷野音ワンマンを記念して、なんと銭湯でDSDレコーディングを行ったのがこの音源。誰もが一度は感じたことのある、お風呂で歌を歌ったときの"あの気持ち良さ"。それを驚くほどリアルに追体験させてくれる作品となっています。場所の空気を肌で感じているかのように、臨場感たっぷりに聴くことができるのはDSD音源ならでは。OTOTOYが自信を持ってオススメする人気タイトルです。

>>特集ページはこちら

シリーズ3(2013年8月29日リリース)

ROTH BART BARON / DSD Recording EP よだかの星/Campfire

春、オーディオ評論家の高橋健太郎を講師に迎えて、オトトイの学校で開講された「DSD徹底攻略塾」。DSDについて基礎から学び、実際に体験するこの講座の課外授業として、ゲストにROTH BART BARON(ロット・バルト・バロン)を迎えたDSD公開録音を行いました。一片の淀みもない美しい世界観を持つ彼らの楽曲を、肌で感じていただきたいです。

>>特集ページはこちら

シリーズ4(2013年9月18日リリース)

大森靖子 / 大森靖子 at 富士見丘教会(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

季節は変わり、セミの声が鳴りやまない夏。下北沢にある富士見丘教会で、大森靖子のDSDレコーディングを行いました。大森靖子といえば、次世代を担う女性シンガー・ソングライターとして、今、各所から熱い視線を浴びまくっている存在。そんな彼女が、教会の厳かな雰囲気の中、思いのすべてをDSDに凝縮しました。まるで彼女が耳元で歌っているような、生々しい響きを持ったこの作品は、OTOTOYの年間ベストにも食い込む超ロングセラーを続けています。

>>特集ページはこちら

シリーズ5(2013年10月17日リリース)

バンバンバザール / バンガロー・セッション(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

愛車ハイエースに乗って、全国に陽気なグット・ミュージックを届けるバンバンバザール。彼らのDSDレコーディングが行われたのは、湖のほとりのキャンプ場でした。セミの声、小川のせせらぎ、風の音。大自然の奏でる音楽と、バンバンバザールの絶妙なアンサンブルをお楽しみいただける作品となっています。川の音を拾うためだけにマイクを立てたり、セミの放つ高周波をナチュラルに溶け込ませたり、エンジニア的な視点からも聴きどころの多い一枚です。

>>特集ページはこちら

シリーズ6(2013年12月5日リリース)

平賀さち枝 / 平賀さち枝と天命反転住宅(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

天命反転住宅は、通称「死なないための住宅」。まるでSFの世界に紛れ込んでしまったかのような、異世界を思わせる住宅です。こんな一風変わった場所でも、OTOTOYはDSDレコーディングを行いました。アーティストは女性シンガー、平賀さち枝。黄一色に塗られた球体の部屋に向かって、彼女は柔らかい歌声を響かせます。同梱されている写真入りブックレットとともに、場所の雰囲気を想像しながら楽しんでほしい音源です。

>>特集ページはこちら

シリーズ7(2013年12月13日リリース)

湯川潮音 / 湯川潮音 at 大倉山記念館(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

冬の始まりを感じさせる12月初旬、OTOTOYは湯川潮音を招き、DSDの魅力を最大限に活かした自信作を録音することに成功しました。場所は横浜の高台にある歴史的建造物、大倉山記念館。ピアノとチェロを従え、湯川潮音は伸び伸びとした歌声を存分に聴かせてくれます。3曲のみの小規模な作品ながら、楽曲の完成度、響きの豊かさ、どれを取っても最高品質の音源ができあがったと言えるでしょう。

>>特集ページはこちら

シリーズ8(2013年12月18日リリース)

森ゆに / 山の上にて(森ゆに at 大倉山記念館)(5.6MHz DSD+HQD ver.)

2013年最後を飾るDSD独自音源となったのが、この作品です。場所は再び大倉山記念館。ピアノと声で端正なポップスを奏でる森ゆには、寒い冬にぴったりの温かい歌声で、聴く人の心を優しく包み込んでくれます。79年の歴史を誇る建物の、自然かつ上品なリヴァーブは、彼女の歌声をより魅力的なものへと変化させました。DSDならではのきめ細やかな音質で、その美しさをお楽しみください。

>>特集ページはこちら

今年もやりました、OTOTOY DSD SHOP

DSDの魅力や聴き方をより広めていくため、OTOTOYが昨年から開催している「DSD SHOP」。今年もDSDにまつわる活動の総決算として、12月4日(水)~10日(火)のあいだ、渋谷ヒカリエの8Fにあるイヴェント・スペース、aiiimaで行われました。"SHOP"と名づけられていますが、実際にはショールームのようなイメージで、すべて無料でお楽しみいただけます。さまざまな音響機器メーカーの協力のもと、多くのお客さまに最新のDSD再生機器を自由に体験していただきました。また、会期中は関連イヴェントを多数開催し、DSD音源の公開録音や公開試聴会などを実施。累計1,700名以上のお客さまにご来場いただき、わいわいと人の絶えない賑やかな空間を演出できたと感じています。

展示スペースの様子

OTOTOY DSD SHOP 2013


参加メーカー&出展機器
Astell&Kern「AK120」 / 「AK100MKII」
BUFFALO「LS421D」シリーズ
CHORD「QuteEX」
Resonessence Labs「HERUS」
Fostex「HP-A4」
KORG「DS-DAC-100」
MYTEK「Stereo192-DSD DAC M マスタリングバージョン」
ONKYO「HF Player」
OPPO「BDP-105JP」
Pioneer「VSA-1123」
SONY「UDA-1」
TASCAM 「DA-3000」
TEAC「UD-501」
iFI Audio「nano iDSD」

イヴェント一覧
12月4日(水) e-onkyo music presents Ryu Miho DSD公開録音
12月5日(木) PIONEER presents 『平賀さち枝と天命反転住宅』公開試聴会!!
12月6日(金) 和田博巳 presents DSDの快楽
12月7日(土) 初めてのDSDネットワークオーディオ / TASCAM「DA-3000」 PCM/DSD録音比較試聴会
12月8日(日) 『湯川潮音 at 大倉山記念館』公開試聴会!! / 伊藤ゴローの3rdアルバム『POSTLUDIUM』を最高音質で聴いてみよう!!
12月9日(月) KORG「MR-2000S」とTASCAM「DA-3000」で録音された同音源を聴き比べてみよう

■OTOTOY DSD SHOP 2013 特設ページ

今年のDSD SHOPで印象的だったのは、「DSDのこと、気になっていました!!」というお客さまに多くご来場いただいたこと。昨年は「DSDって何ですか?」という方が大半でしたが、今年はかなり詳しい知識を持っていたり、具体的にDAC(再生機器)の購入を考えているお客さまも多くいらっしゃいました。ようやくDSDの認知度が高まってきたんだなぁと、DSDをなんとか普及させようと努めてきたOTOTOYとしては、確かな手ごたえを感じるとともに、身の引き締まる思いです。

イヴェントの様子

また、連日行われたイヴェントも盛況でした。特に人気だったのは、平賀さち枝、湯川潮音など、アーティスト本人を招いての新作公開試聴会。2人とも、イヴェント直前にDSD音源をレコーディングしたばかりで、できたてホヤホヤの新作に注意深く耳を傾けていました。そのほか、オーディオ界の大御所、和田博巳が3種類のDACを聴き比べながらDSDの魅力について語る「和田博巳 presents DSDの快楽」や、サウンド&レコーディング・マガジン編集長の國崎晋と、エンジニアのオノセイゲンによる対談も満員御礼となりました。

2013年、OTOTOY DSD売れ筋タイトル10選

OTOTOYでは、独自にレコーディングした音源以外にも、多くのDSDタイトルを配信しています。その中から、2013年、特に売れていたタイトル、反響の大きかった10タイトルを紹介。ぜひ聴いてみてください。

■OTOTOY DSD配信カタログ
■DSDの聴き方

来年もOTOTOYは良質なDSDコンテンツを扱っていきます!!

DSDの澄んだサウンドは、一度聴いたら忘れられません。それは音楽の楽しみ方を大きく広げる可能性を持った、未来あるフォーマットです。けれど、まだまだその魅力に気づいていない人が多いことも事実。そんな人たちに、初めてDSDを体験したときのあの感動を味わってもらうために、そしてもちろん、すでにDSDの魅力に取りつかれてしまった人たちのために、OTOTOYは来年も良質なDSDコンテンツを多数扱っていきます。それではみなさん、よいお年を!!

o

 
 

"notable"の最新アーカイヴ

大森靖子『大森靖子黒歴史 EP』を配信開始 & インタビュー
[NOTABLE]・2013年08月16日・ 2013年3月に1stフル・アルバム『魔法が使えないなら死にたい』をリリースした女性シンガー・ソングライター、大森靖子。同アルバムのツアー・ファイナルを渋谷クアトロで開催、レーベル無所属のままソールド・アウトさせ、関係者をはじめ、さまざまな場所で話題をさらった。また、ジャンルの垣根を簡単に飛び越え、BiSやアップアップガールズ(仮)などアイドルとの共演もするなど、いま最も注目を集めるアーティストといえる。そんな大森晴子の黒歴史を暴きだす音源をOTOTOY独占で配信スタート。活動初期に録り溜めた楽曲、いまでは入手困難な楽曲など、全11曲を収録。初期音源のため音が悪いという理由からmp3配信のみだが、大森を知る上では聴かずに通れない作品集となっている。また、9月には教会にてDSDでレコーディングした音源の配信も決定!! アナログ・レコードのような滑らかさと、デジタルならではの透明度を合わせ持つDSDでの音質でお届けする。過去と現在、それぞれを聴き比べて、本人へのインタビューを読んで、大森靖子をより深く知っていただきたい。 いまでは入手困難な初期音源をOTOTOY限定で配信スタート!!大森靖子 / 大森靖子黒歴
by 純三
空気公団と倉本美津留の音楽ユニット、くうきにみつるのファースト・ミニ・アルバムを先行配信&フル視聴スタート!
[NOTABLE]・2013年11月08日・ 空気公団と、放送作家であり、ミュージシャンとしても活動する倉本美津留。この2組が新たな音楽ユニット"くうきにみつる"を結成した。 「なぜこの2組が?」その疑問は少し置いておいて、まずはこの2組が惹かれあい、音楽ユニットを結成した喜びを分かち合いたい。なのでOTOTOYでは今回、アルバムから2曲、フル視聴を行います! フル視聴曲は、倉本が作詞作曲したM2「いっぱい」と、空気公団の山崎ゆかりが作詞作曲したM4「ほんとうの街につもる」をお届け。アルバムでも倉本と山崎が、半々で作詞作曲を担当しています。 さらにはCDより2週間早く、配信をスタート! サウンド・プロダクツにはキセルの辻村豪文、GREAT3の白根賢一、山口ともを迎え完成したファースト・ミニ・アルバム「いろはにほへと」。ぜひいちはやく、あなたの手元に置いてもらいたい。 「いっぱい」と「ほんとうの街につもる」をフル視聴にてお届け!(〜12/10まで)iPhone、iPod touchなどに対応のOTOTOYアプリでも同時に全曲フル視聴を実施中!! OTOTOYアプリについてはこちらをご覧ください。 2週間先行配信もスタート!くうきにみつる(空気公団×
by 西澤 裕郎
埼玉音楽シーン大特集!『SAITAMA LOCAL MUSIC RECONSTRUCTION』
[NOTABLE]・2012年02月16日・ OTOTOYローカル・コンピレーション・シリーズ第3弾は、埼玉!!s-explodeの今井君から、熊谷に在るBLUE FORESTというライヴ・ハウスの店長が急に辞めてしまって非常に困っていると言う旨の連絡をもらう。 飯田「えっ! じゃぁBLUE FORESTは今どうなっているの?」今井「僕と山崎さん(MORTAR RECORD)が無給でブッキングとかしてなんとかまわしているんです。」飯田「えっ! なんでそこまで... 」今井「だって、熊谷が、埼玉が好きなんすよね! 」こんなエモい言葉を言われたらOTOTOY編集長も黙ってはいられません。「今の話、もっと詳しく教えて! ってか、熊谷のこと、埼玉のことをもっと教えてよ! 」 京都、名古屋と続くOTOTOYローカル・コンピレーション・シリーズ第3弾は、埼玉。埼玉のキーパーソン、熊谷から今井(s-explode)と山崎やすひろ(MORTAR RECORD)、大宮からkussy(Fragment)、秩父からヒキマ(ladderladder / HOCKLE HOCK)と共に伝える『埼玉の今』。彼らが集めた27バンドのコンピ『SAITAMA LOCAL MUSIC
by JJ
大森靖子、教会でDSDネイティヴ録音&ネイティヴ・ミックスした音源を26歳誕生日にリリース!
[NOTABLE]・2013年09月18日・ 「なんでもない日おめでとう!」なんて言葉もあるが、本日9月18日は特別な人の誕生日である。そしてその特別な人の誕生日を、もっと特別にするために、OTOTOYから新たな音楽をリリースする。 『大森靖子 at 富士見丘教会』。そう、9月18日は大森靖子の生誕日なのだ。 ギター一本で、あらゆるライヴハウスに行き、時にはアイドル・シーンにも切り込んで、やわらかな歌声で歌ったかと思えば、突き飛ばすようにギターをかきむしる。激情的なようで非常に冷静にも見える。簡単に理解できないからこそ心奪われるシンガー・ソング・ライター、大森靖子。OTOTOYではDISK UNIONとの共同企画「NEW SENSATION」からはじまり、度重なるライヴ・レポート、そして『黒歴史音源』のリリースと、彼女に注目し続けてきた。 そんな彼女と、楽器/音響機器メーカーKORG社の協力によって、今回、世武裕子のピアノ聴き比べ、キセルの「お風呂でキセル」と続く、DSD5.6MHzネイティヴ録音&ネイティヴ・ミックスによる音源制作を行った。 場所は下北沢、富士見丘教会。蝉の声が鳴り止まない夏の日、教会のやわらかな反響。詳しくは下記レコーディング・
by 純三
2013年、OTOTOYが取り組んできたDSD関連の活動を総まとめ!!
[NOTABLE]・2013年12月27日・ 2013年もいよいよ大詰め。今年もいろんなことがありましたね。音楽業界に限って言えば、2013年はSONYが"ハイレゾ音源"対応の再生機器を一挙に発表したことで、CD以上の音質で音楽を聴くということが、かなり一般的になった一年だったと思います。そして、そんな"ハイレゾ音源"の最高峰に位置しているのがDSDです。DSDとは、一般的なCDとはまったく違うレコーディング形式を採用し、アナログ・レコードのように滑らかな音質と、デジタルならではの透明度を両立させた高音質フォーマットのこと。OTOTOYでは、2010年からDSD配信を進めてきましたが、今年に入ってようやく、その魅力が多くの人に伝わってきたな、という手ごたえを感じているのです。そこで、2013年、OTOTOYがどのようなDSD音源をリリースし、どのような活動を展開してきたか、簡単に歩みを振り返ってみたいと思います。OTOTOYによる2013年のDSD総まとめ、ぜひご覧ください。 OTOTOYによる独自レコーディング音源、売れてます何と言っても、OTOTOYが最も力を入れて取り組んできたのは、OTOTOY独自のDSD音源のリリースです。銭湯、教会、キャ
湯川潮音、大倉山記念館で行ったDSD録音をリリース
[NOTABLE]・2013年12月13日・ まさにDSDの真価を発揮する、そんな音源に仕上がりました。〈DSD SHOP 2013〉とのコラボの一貫として生まれた『湯川潮音 at 大倉山記念館』。最新アルバム『濡れない音符』から「にじみ」、2010年の3rdアルバム『クレッシェンド』から「ロンリー」、この2曲に加えて、なんと、ライヴ以外ではいまはここでしか聴けない、チャーミングな新曲「お客様故障サポートセンター」を演奏しています。豊潤なチェロの響き、ピアノはときに優しく語りかけ、ときにダイナミックにスウィングする、湯川のギターとヴォーカルは楽曲ごとに、いや楽曲のなかでも豊かに表情を変えていく――それらはすべてこの音源データのなかへと封じ込められているかのようだ。再生をすると、楽器の配置や、部屋の奥行き、空気の振動、アーティストの息遣いすらもそこに立ち現れる。この音源は、できればDSDで、そしてハイレゾ音源(24bit/48kHzのWAV)で、音と音の間、その余韻も含めてじっくりと楽しんで欲しい。そんな音楽となりました。 会場として選ばれたのは、神奈川県大倉山にある大倉山記念館。北海道銀行本店、横浜正金銀行東京支店など重厚で格調高い建築を数多く手が
by 浜 公氣
平賀さち枝、天命反転住宅で行ったDSD録音音源をリリース!
[NOTABLE]・2013年12月06日・ キセルとお風呂、大森靖子と教会、バンバンバザールと森などなど、OTOTOYは特別な場所の響きを"DSD"という最高音質で録音し、お届けしてきました。しかし、その"DSD"は、なかなか一般的に聴ける環境ではないことも事実。そこで、その音を絶対に体感してほしいという想いのもとはじまったのが《OTOTOY DSD SHOP》。その《OTOTOY DSD SHOP 2013》が開催することを祝してDSDレコーディングを決定! それが今回リリースとなる『平賀さち枝と天命反転住宅』。不思議な地場を持つ住宅で、アコースティック・ギターの弾き語りの録音をじっくりと行ってきました。 三鷹天命反転住宅は、2005年に芸術家、建築家の荒川修作+マドリン・ギンズにより建てられた「死なないための住宅」。「In Memory of Helen Keller ~ヘレン・ケラーのために~」とも謳われている。一見不自然である特殊な空間ゆえに、さまざまな身体能力の違いを越えて住む人それぞれに合った使用の方法があり、それは自由である。与えられた環境・条件をあたりまえと思わずにちょっと過ごしてみるだけで、今まで不可能と思われていたことが可能に
by 純三
クラムボン原田郁子が手掛けた、舞台「cocoon」のサウンドトラックをOTOTOYで独占配信!!
[NOTABLE]・2013年11月21日・ マンガ家、今日マチ子の描いた「cocoon」。第二次世界大戦末期・沖縄戦に動員された少女たちから着想を得た代表作である。この作品が2013年夏、藤田貴大が主催する演劇団体「マームとジプシー」によって舞台化。原作にそのまま取り組むだけではなく、今日自身が書き下ろした新しいイラストや、藤田の独特な身体感覚・立体感覚、役者たちの瑞々しい存在感、そしてSEを交えた音空間により、新たな解釈、息吹が与えられた。 舞台の音楽を手掛けたのはクラムボン、原田郁子。「彼女たちにとってのcocoon(繭)とは?」を手がかりに「聴きたかった音、声は?」「海とは?」などの問いを、藤田貴大、そしてレコーディング・エンジニアのzAkとともに丁寧に見つめ、舞台の閉幕まで試行錯誤をつづけ、そしていま、ここに集約された。 舞台のために書き下ろされた新曲「とぅ まぁ でぃ」をはじめ、ソロ曲「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」や「風色夏恋」の新録、フィッシュマンズやbloodthirsty butchers、ニール・ヤングなどのカヴァー曲を含む、全32曲。ほぼ劇中で使われた時系列のまま並んでおり、教室での無邪気なシーンから、ガ
by JJ