2013/12/10 00:00

ダイノジ大地とともに、STV(札幌テレビ放送)制作のバラエティ番組「ブギウギ専務」で主役を務め、テレビCMやラジオのパーソナリティもつとめる男、上杉周大。そんなマルチな才能を持つ彼をヴォーカルに擁したソウル・ロック・バンド、THE TON-UP MOTORSが、活動13年目にしてメジャー・デビューを果たした。黒人音楽に影響を受けたメロディと日本語詞の融合。初めて観た人をも一瞬で魅了するライヴ・パフォーマンス。そして、メンバー4人のキャラクターにより、じわじわと話題を呼び、満を持してのメジャー・デビューとなる。それを祝い、OTOTOYではドッキリ企画を発動(笑)。なんでも、ギターの井上仁志、「ロック界のツッコミ王」と呼ばれているらしい。それなら、井上に存分にツッコんでもらいましょう。ということで、スキンヘッドの強面ライターをご用意しました。果たして、井上は「ロック界のツッコミ王」の面目を保てるのか? 別室でその様子を観ていたメンバーのネタばらしも含めて、じっくりお楽しみください!!

メジャー・デビュー作を配信スタート

THE TON-UP MOTORS / THE TON-UP MOTORS
【配信価格】
mp3 単曲 250円 / まとめ価格 1,500円

【Track List】
01. 準備OK / 02. ファイティング・ステップ / 03. ケモノノチカラ / 04. 花が咲いたなら / 05. 愛してる / 06. 無邪気なひと / 07. 1LIFE 1LOVE SOUL / 08. 電話するよ / 09. 街の灯り / 10. それが愛さ

INTERVIEW : THE TON-UP MOTORS

北海道が生んだ4人組ロック・バンドTHE TON-UP MOTORS。結成13年目を迎えアルバム『THE TON-UP MOTORS』でメジャー・デビューする彼らの音楽は、時代も人種も跳び越えたソウル・マナーで、聴く者のハートを鷲掴みにする熱いエネルギーに溢れている。今回は私、ライター岡本がハードコア・ミュージシャン上がりのこわもて音楽ライターに扮してメンバーの井上仁志(G.Cho)にどっきりを仕掛けるインタヴューとバンドメンバー勢揃いの純インタヴューの2部制でお届け。彼らのピュアなソウルを感じて欲しい!

取材・文 : 岡本貴之

左から、井上仁志、岡本貴之

ロック界のツッコミ王 井上仁志が語る THE TON-UP MOTORSの13年間アーカイブはこちら

第1部 ロック界のツッコミ王 井上仁志が語る THE TON-UP MOTORSの13年間

(※強面インタヴューアーにツッコめるかというどっきりインタヴュー)

――今日は、THE TON-UP MOTORSのギターの… 自己紹介をお願いします。

井上仁志(G.Cho以下・井上) : はい、THE TON-UP MOTORSのギターの井上仁志です。よろしくお願いします!

――よろしくお願いします。今日は「THE TON-UP MOTORS メジャー・デビュー記念企画」としてこのustream生中継をお届けするんですけど、THE TON-UP MOTORSはどんなバンドなのか教えて頂けますか?

井上 : ざっくり言うと、メンバー全員、黒人音楽が好きでして。ソウル、ファンク、ブルース、その辺をルーツに現代のロックと融合させて、且つ60年代のライヴでいうエンターテイメントの感じを充分に発揮したバンドですね。

――ふ~ん。で、このTHE TON-UP MOTORSが今年結成13周年を迎えるということで、今日はそれを振り返ってもらいながら、この“ロック界のツッコミ王”…。ツッコミ王なんですか?

井上 : そうですね、ライヴではガヤガヤやってますね(笑)。

――まずその13年間を振り返ってもらって、井上やすしさんに…。

井上 : ひとしですね。井上ひとしです、すいません。

――ああ。ひとしさんに、ええと、13年間を振り返ってもらって。バンドの結成の経緯を教えて貰えますか?

井上 : はい、結成は13年前でボーカルの上杉とベースの長谷川の2人が母体となって出来たんですけど、当時は別のギターとドラムがいまして。で、ギターが抜けて3人の状態で上京したんですけど。

――元々どちらの出身なんですか?

井上 : 札幌です。僕は違うんですけど。僕はもっとド田舎の方で。北海道の稚内ってあるじゃないですか? そのちょっと下にある幌延町という町で育ったんです。

――いやあ、まったく聞いたことないですね。

井上 : (笑)。まったく聞いたことないですよね? もう人口も2,600人くらいしかいない、大自然の町で育ったんですね、自分は。で、後にTHE TON-UP MOTORSが上京してから、自分がベースの長谷川に誘われてセッションしたんですけど、それがすごくよくて、5年前に加入しました。

――5年前?

井上 : はい。

――ん? 最初からいたんじゃないの? じゃあ13年語れないよね?

井上 : そうですね(笑)。途中(のバンド活動の歴史が)抜けちゃいますね。だから残りの8年間は置いておいて。問題なければ(笑)。

――問題あると思うけどな。じゃあ思い出のエピソードとか聞こうと思ってたけど、ないよね?

井上 : いやいや(笑)、その5年間の中ではいくつかあります。

――いくつかあるんだ? 例えば?

井上 : ツアー中に、曲作りの為に岡山に滞在したことがあったんですよ。で、僕は絶叫マシーンとかすっごい苦手なんですけど、岡山の鷲羽山ハイランドっていうテーマパークでバンジージャンプがあって、無理やりやらされた記憶が今パッと浮かびましたね(笑)。まあ音楽と全然関係ないんですけど(笑)。

――(不機嫌そうに)全然関係ないよね。

井上 : 全然関係ないすね、はい…。あとは、まあちょっと話飛んじゃうんですけど、自分はTHE TON-UP MOTORSの前に違うバンドをやってたんですけど、ちゃんとしたレコーディングをしたことがなくて。それを初めてやったのが5年前で、ここまで音楽に真剣に取り組んだことはなかったというか、フレーズひとつにしてもこういう積み方で、ギターのフレーズが積み重なって、とかいうのを知ることが出来たのがレコーディングだったんで、自分にとっては革命的な出来事でしたね。

――そこで、ギタリストとしてのさとしさんが…。

井上 : いや、ひとしですね。

――あれ? さっき、さとしって言わなかった?

井上 : いえ、ひとしですね。はい、すいません(笑)。

――井上さんが加入したことで、とてもいいバンドになった、というそんな自負もありますか?

井上 : そうですね。自分の持ち味も出しつつ、元々ソウル・ミュージックが好きだったんで、フレーズにも自信がありましたし、セッションを初めてやった時に、「あ、これだな! 」ってビビっと来たというか。だからスムーズに行ったかなと思うんですけどね。

――なるほど。で、THE TON-UP MOTORSの…。ていうか、このTHE TON-UP MOTORSって名前、長くないですか? なんかないの? 略称は。

井上 : あ、略すか?「TON-UP」って言われますね、はい。それは多いですね。よければ、それで。

――どっちも面倒臭いよね。

井上 : ははははは! もっと言い方あるじゃないですか、面倒臭いって(笑)。

――(頭文字を取って)「TTUM」とか、言われたことないの?

井上 : あ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTみたいな感じですか? TMGEとか呼ばれてたじゃないですか?

――(不機嫌そうに)いや、俺はミッシェルって呼んでたけど。

井上 : あ、ミッシェルって言ってました(苦笑)? 自分もまあ、ミッシェルって言ってましたけど(笑)。でもたぶん、(略称は)「TON-UP」が多いですね。

――(もはやどうでもよさそうに)ふ~ん。で、リーダーはベースの長谷川さんなんですよね? でも井上さんはリーダー以上の役職があるって言うの? そういうのがあるって聞いたんだけど?

井上 : リーダー以上の役職、ですか? 自分はそうっすね、ツッコミポジションですかね。

――さっきから全然ツッコんでなくない? ツッコミ王とかいう割に全然ツッコまねえなと思ったんだけど。

井上 : (焦った様子で)えぇ~っと、今ちょっと大人しくしてますね。

――だって今日は「ロック界のツッコミ王」っていって呼んでるんだけど? こっちは。

井上 : そうっすよね、完全によくないですよね、流れとしては(苦笑)。全然アウトっすわ、もう(笑)。

――ん? アウト?

井上 : アウトわかんないすか? アウト・セーフのアウト。

――なんだよアウトって。わかんねえよ。

井上 : いや、なんでそんな怒ってるんすか(笑)!? アウト・セーフの、いいか、悪いかの。それでもわかんないすか(笑)!?

――うるさい、声が(怒)!

井上 : あ、すいませんすいません。めっちゃ怒られました。

――(無視して)ドラマーの堀内さんは途中加入なんですよね?

井上 : そうですね。1年半くらい前ですね、はい。

――堀内さんは、アフロヘアーが決め手になってバンドに加入したそうですけど?

井上 : いや、誰から聞いたんですか!(笑)? その情報どっから回ったんだろう(笑)?

――やっぱりバンドにとって髪型が大事だという事?

井上 : 全然関係ないですよ(笑)。

――でもソウルフルなテイストをバンドに入れたくて加入させたって聞いたんだけど。

井上 : 初めて聞きましたよ!?

――じゃあ、髪なくてもいいの? (※インタヴューアーはスキンヘッド)

井上 : (動揺しつつ)そう… ですね。でもなくても全然、はい。

――いまなんか、「チッ」って言わなかった?

井上 : いやいや、一切鳴ってないですよ! 空耳ですよ!

――空耳?

井上 : 空耳わかんないすか!?

――いやわかんねえよ!

井上 : なんでそんな怒ってるんすか(笑)!? めちゃくちゃいじけてるじゃないですか。全然通じないな、今日(笑)。俺が悪いんすかね。

――俺が悪いんすかね、ってなんだよ。逆に俺が悪いみたいじゃんよ。

井上 : あ、俺が悪いかあ。すいません。

――いや、悪いとは言ってないよ。悪いけど言ってないけど、「ロック界のツッコミ王」っていうから呼んでるのに、全然ツッコまないしさ。

井上 : あははははは!

――何がおかしいんだよ? 全然おかしくねえよこんなの。いないの誰か? マネージャーとか?

井上 : え、います…。一応はい。

――いないじゃん、どこにも。まあいいや、全然いいです。

井上 : 全然いいすか、ははははは!

――そもそも「ロック界のつっこみ王」とか言っちゃっていいの?

井上 : あのう、そうですね。蓋を開けたらそういう感じになっていたというか。大丈夫です、大丈夫です。

――だって自分で言ってるんじゃないの?

井上 : 自分で言ったことはまだないですけど…。

――まだない? じゃあなんで「ロック界のつっこみ王」ってなってんの?

井上 : まあそうですね。自分で言えるくらいのポジションにならなきゃなと思いますけど。頑張ります。

――今からってこと? じゃあ今は違うんじゃん。じゃあもういいや(マイクを置いて立ち上がる)。

井上 : いやいや、これ置かないで下さいよ! ここからなんで!

――(スタッフに向かって)あと適当にやっといて。

井上 : いやいや、ちょっと!

――いいよもう。誰もこんなの観てねえよ(席を立ち部屋を出て行く)。

井上 : え~!? 行っちゃうんすか!? … ちょっと一旦中断みたいな? 一応あれなんですけどね、「ロック界のつっこみ王」という事なんすけどね…。まあここからは1人で頑張りますけど、12月18日にTHE TON-UP MOTORSがメジャー・デビューすることになりました。ありがとうございます。本当にこの(PCの)前で観て頂けてる皆さんとか、友人とかの声援とかがあったおかげだと思っています。本当に感謝しています、ありがとうございます。で、こういう機会を…。

(ここで残りのバンドメンバーが登場)

左から、堀内俊聡、長谷川雄一、上杉周大

メンバー : (「どっきり大成功!」のパネルを持って)テッテレー!
井上 : (振り向いて)なにこれもう~!! なんなんだよ!
一同 : (爆笑)
井上 : うわわわわっ! めっちゃ人いるし!
上杉周大(Vo.G以下・上杉) : ちゃんとやれてんのか仁志!? 大丈夫か? なんか観てたらインタヴューアーさん怒って帰っちゃったぞ!? 駄目だよちゃんとやらなきゃ。ロック界のツッコミ王なんだから。
井上 : うるさいわ(笑)! 今日1人だって言ってたのに! おかしいじゃん!
上杉 : もっとツッコまないと! あの人めちゃくちゃ優しい人なんだから!
井上 : ははははは!
上杉 : ありがとうございます、本当に(笑)。

――改めましてよろしくお願いします! 井上さん、大変失礼致しました!

井上 : いえいえ(笑)。いやおかしいと思ったもん、だって!
上杉 : これはもう大成功ですね。大成功! インタヴューの間どんな心境だったわけ?
井上 : めっちゃ緊張してたよ。緊張するわ、そりゃあ(笑)!
上杉 : さとしは結構緊張してたんだ?
井上 : いや、さとしじゃねえし!
一同 : ははははは!
上杉 : さすがツッコミ王! それそれ!
井上 : だって言えないでしょ!? 会って3分後くらいに「ひとしです」って言ったのに、「なんで聞こえてねえんだよ!?」って(笑)。なんでこんなとこで(どっきりを)やるかなぁ!?
上杉 : インタヴューアーの人がサングラスかけてくるわけないでしょ(笑)。
井上 : それはあんまり経験してないからさあ。わかんないよ。
上杉 : えっ?
井上 : わかんないっていって言ってんだろうがっ!
一同 : ははははは!
上杉 : これからもギターじゃなくてツッコミ王を目指すということで。
井上 : いやそうですね…。いやそうじゃねえし! 並行するわ。
上杉 : 並行はするんだ(笑)。
井上 : もう~なんだこれ。皆ケタケタ笑って。四面楚歌か俺は!
一同 : … え?
上杉 : すいません、たまに空振るんです(笑)。まあというわけで、どっきり大成功!
ありがとうございます!
井上 : あ~はずかしい(笑)!

>>>第2部 THE TON-UP MOTORSへの真剣なインタヴューはこちら

LIVE INFORMATION

2013年12月18日(水)@タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
2013年12月19日(木)@名古屋ell.SIZE
2013年12月20日(金)@長野 松本Sound Hall a.C
2013年12月21日(土)@TOWER RECORDS 渋谷店 3Fイベントスペース
2013年12月22日(日)@新宿レッドクロス
2013年12月23日(月・祝)@【昼】タワーレコード札幌ピヴォ店イベントスペース
2013年12月23日(月・祝)@【夜】HMV札幌ステラプレイス イベントスペース
2013年12月24日(火)@STV内 Sプラザ
2013年12月28日(土)@札幌cube garden
2013年12月31日(大晦日)@下北沢CLUB Que

Profile

THE TON-UP MOTORS

2000年札幌市結成。 ソウル、ファンク、ブルース等の黒人音楽に影響を受けたメロディーに日本語の歌詞を乗せた楽曲と、 圧倒的なライヴ・パフォーマンスを魅せるソウル・ロック・バンド。 現在までにフル・アルバム『SOUL is DYNAMITE』(2009年)、ミニ・アルバム『Hey!!people,』(2011年)を発売。 数年経った今でも売れ続けており、ロングセラーとなっている。また多くのイベントや学園祭出演、 北海道各地でのインストア・ライヴでは記録的な動員となるなど着実にファンを獲得している。

またVoの上杉周大はSTV(札幌テレビ放送)制作のバラエティ番組「ブギウギ専務」にて主役を務め、 現在はマハトマパンチ内コーナー「流れ星雁太郎」やテレビCMに出演。 他にも同局STVラジオ『THE TON-UP MOTORS 上杉 周大のアタックヤング』にてメイン・パーソナリティーを担当するなど、 音楽以外でも幅広い活動を行っている。

>>official HP

[インタヴュー] THE TON-UP MOTORS

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