青森で活動中のThe Earth Earthが2011年に発表した、国内未流通のEPを配信解禁。ギターの迫りくるような轟音、対照的に軽やかな男女ツイン・ボーカルが織りなす、生き生きとしたサウンドが徐々に注目を集めており、オーストラリアのシューゲイズ・バンド、ザ・ラショナル・アカデミーの来日公演ではオープニング・アクトにも選出された。優しいガレージとでも形容したくなる浮遊感を持ちつつも、力のあるシューゲイザー的サウンドが特徴の若々しいバンドだ。日本のインディー・ロック界に新たな刺客がやってきた!


国内未流通のEPを遂に配信解禁!!

The Earth Earth / matador is dead

【価格】
mp3、wavともに 単曲 150円 まとめ購入 900円

【Track List】
01. matador is dead / 02. teresa / 03. Queen’s secret/ 04. misunderstanding /
05. birdeater / 06. goodnight,Luna

静と動が揃えられているシューゲイザー

ここ3年程で急激に上昇し、ゆったりと盛り上がりを見せているジャンル・シューゲイザー。ご存じの通りだが、俯いた演奏スタイルが「靴を見つめる人」(=シューゲイザー)と表現されたことが由来の、ノイズと閉塞感に溢れた音楽性のバンドを指す言葉である。2013年はその代表ともいえるバンド、マイブラことマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの新作がリリースされ、来日公演も行われたばかりである。日本でも、2011年7月から毎年「JAPAN SHOEGAZER FRESTIVAL」が開催されるなど、ジャパニーズ・シューゲイザーの盛り上がりも忘れてはならない。しかし、そのフェスティバル以前の同年4月、日本のシューゲイザー界に新たな風が吹いていたのはご存じであろうか。その"風"とは青森県出身の4人組インディー・ロック・バンド、The Earth Earthだ。OTOTOYでは今回、彼らの初の音源となる国内未流通EP盤『matador is dead』をお送りする。

左から Ogawa Kaori、Nomura Yuta、Oshima Kosuke、Harada Ayako

ゴシックな風貌と妖艶さを秘めたボーカル。一瞬ビジュアル・バンドを思わせるが、彼らが奏でるのはマイブラ直系のギター・ノイズ。書籍「シューゲイザー・ディスク・ガイド」のライター陣の一人であり、無類のマイブラ好きで知られる黒田隆憲が絶賛するほどである。軽快なドラミングと咆哮するギターに期待が湧きあがる表題曲「matador is dead」から始まり、消え入りそうな声と後ろから迫りかかる轟音が儚い「teresa」、ナンバーガールの焦燥感をノイズでさっぱり流したような「Queen’s secret」など、バランスよく静と動が揃えられている全6曲。90年代リスペクターには堪らない。中でも衝撃的なのは、ラストを飾る「goodnight,Luna」だ。ストリングスが前面に出されたイントロに、2拍ほどずらして入るボーカルはマイブラをしっかりとリスペクトしつつも、『Isn't Anything』には無いキャッチーな目線、『Loveless』以上のクリア・サウンドが同居している。彼らがあの時代にもう1枚出していたらこんなサウンドだったかもしれない。海外レーベルから発売されていたことも納得の、到達度の高いサウンドにニヤニヤが止まらなくなること間違いなしだ。

Ogawa Kaori

日本のシューゲイザー・バンドは数と知名度共にまだまだ薄い印象がある。しかし彼らはこのシューゲイザー旋風に乗ってどこまでも行ける気がする。昨年6月には新作『dead matador’s funeral』もリリースしている。これから加速を続け成長していく彼らに、要注目だ。(text by 梶原綾乃)

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>>Iceageの特集ページはこちら

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LIVE INFORMATION

2013年4月29日(月)Hitoshi Arai Acoustic Live Tour 2013 Spring@青森 もぐらや
w/新井仁、ムジコ
※本公演はオオシマコウスケのソロ出演となります。

2013年6月15日(土)when we fall vol.1@青森 亀ハウス
w/YOU SAID SOMETHING(札幌)

PROFILE

The Earth Earth

Member : Oshima Kosuke[Vo/Gt] / Ogawa Kaori[Vo/Gt] / Nomura Yuta[Ba] / Harada Ayako[Dr]

2010年青森市にて結成のインディー・ロック・バンド。同年6月からライヴ活動を開始、ガレージ・サウンドの中にもポップ性を失わない楽曲と勢いのあるライヴで特異な色を放つ。同年11月にはシアトルのSeaponyを始めとする世界中のインディー・ポップ・バンドが参加したabcdefg* recordのネット・コンピレーションに日本のバンドとしては唯一参加、海外のインディー・サイトから絶賛を受ける。2011年4月にはRocketshipを輩出したシアトルのレーベルJigsaw Recordsからミニ・アルバム『matador is dead』をリリース、これを機に県内外問わず多数のイベントに出演。2012年6月にはMOOR WORKS傘下Dead Funny Recordsより、フル・アルバム『dead matador's funeral』を全国リリース。2013年2月にはDead Funny Records1周年記念コンピレーション『Dead Funny Compilation vol.1』に参加。また同月インディー・ポップ・ネット・レーベルAno(t)raksによるコンピレーション『Upwards And Onwards VA』にも参加(“Hyper Loves”名義)。地元トラック・メイカーによる楽曲リミックスや、MVの自主制作など、精力的に活動を続ける。

>>The Earth Earth Official website

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