2012/11/02 00:00

日本が世界に誇るノイズの帝王、Merzbowのライヴ音源をDSDで録音し、OTOTOY限定配信が決定!! ループするフレーズの中に、ランダムにうねる轟音。まるで人間の叫び声のような、轟音を突き抜けるファズ。ベース・アンプを使った重低音は、聴く者の身体の芯まで響き、狂気のように思える高音は、脳に新たな価値観を吹き込むような、圧倒的な音楽体験。肌で感じる極上のノイズを、DSDならではの音質でご堪能下さい。

30分を越えた1トラックのみ収録! 圧巻のライヴを高音質で

Merzbow / OAT

【配信形態】
1) DSD+mp3 ver.
2) HQD(24bit/48kHzのwav)

【価格】
DSD+mp3 ver. : アルバム1,200円(1トラックのみ)
HQD : アルバム1,200円(1トラックのみ)


【CREDIT】
Photo : Yukitaka amemiya
Recording & Mixing : Hiroshi Tokunaga
Recording Assistant : Arisa Kandori
Director : Taiga Fujimori (GAKA / OTOTOY)

【ダウンロードに関して】
windowsをご利用のお客さまは、標準の解凍設定、もしくは解凍ソフトによっては正常にファイルを解凍できない可能性がございます。その場合、お手数ですが別の解凍ツールを使用し、再度解凍をお試しくださるようお願い致します。7-zip(フリー・ソフト)での解凍を推奨しています。
※7-zip http://sevenzip.sourceforge.jp/
また、ファイル名が長く操作出来ない場合や、ダウンロードしたファイルに不備や不明点がありましたら、info(at)ototoy.jpまでお問い合わせください。

解凍ソフト7-zipの詳しい使い方はこちらから

LIVE REPORT@2012.9.4「WWW presents 侵蝕の赤い十六日 最終日」

2012年9月4日、満員の渋谷WWW。演奏が始まった瞬間、その場にいた全員の身体を、超大音量が包み込んだ。ジャパノイズの王とも呼ばれるMerzbowのノイズは、耳だけでなくその音を肌で感じることができる。全身が、歪むノイズによって震えているのである。その震えは肌だけに留まらず、頭を振りまわして聴いている観客もいたくらいだ。

ステージ・デスク中央にはミキサーが用意され、それを囲むようにしてエフェクターがずらりと並ぶ。デスク上にPCはなく今回は、自作と思われる弦楽器をカッティングし音を構築していた。左右と正面のスクリーンに映し出される幻想的な幾何学模様が、そのノイズを一層際立たせ、我々を音の渦へ引き込んでいるようだった。

その雰囲気と音量とインダストリアルなサウンドに圧倒され、いつしか目を瞑って音像を追いかけていた。初めてノイズ・ミュージック聴いた人は、もしかしたらこう思うかもしれない。「鼓膜が破れるくらいの耳を劈くノイズ。メロディーも目立ったビートもない騒音。」けれどMerzbowは違った。ループするフレーズの中に、ランダムにうねる轟音。まるで人間の叫び声のような、轟音を突き抜けるファズ。Merzbowのノイズには、ジャパノイズの王の名に相応しい、圧倒的な『美しさ』があった。

ベース・アンプを使った重低音は身体の芯まで震わせ、狂気のように思える高音は、聴く者の脳に新たな価値観を吹き込んでいるようだった。歪んだノイズのその先にあったものとは、感情。つまり観客の心を写してくれるような芸術的に美しいものであった。ある人はノイズが怒りに聴こえているかもしれない。ある人は優しさに聴こえているかもしれない。その場にいる観客ひとりひとりを轟音で包み込み、それぞれの解釈で音を体験として取り込む。様々なエフェクターによるサウンド・アプローチや、時おり弓のようなもので弦楽器を弾くサウンドも、感情の新しい扉を開くためなのかもしれない。演奏が終わり静寂が訪れた後も、耳に残る残響音は、心地良く、私を包んでいた。(text by 加瀬 成)

RECOMMEND

下山 / かつて うた といわれたそれ

本作は1stにして、震災以降の日本に対する想いを月ごとに、レーベル名由来の13月まで、皮肉と嗚咽まじりに詠むコンセプト・アルバム。

>>>下山の特集はこちら

スガダイロー vs 山本達久『2010.09.06 3rd SET』

21世紀の日本でただ一人のバリバリのフリー・ジャズ・ピアニスト、スガダイロー。2010年9月3日から9日まで荻窪velvet sunで開催した異様な七夜があった。それが、「スガダイロー七夜連続七番勝負」。スガダイローと、志人、松下敦(ZAZEN BOYS)、U-zhaan、山本達久、本田珠也、七尾旅人、そしてThe Sun calls Starsが、セッションでは無く、音楽という武器を持って闘う前代未聞の決闘を繰り広げた。その記録をDSD音源で配信。

>>>スガダイロー七夜連続七番勝負の特集はこちら

OORUTAICHI / 2010.12.17 Live at GOODMAN

なんと、秋葉原GOODMANで行われたライヴを、最高音質のDSDとHQD(24bit 48kのWAV)で販売。彼のライブは、あのデジタル・クンビアの奇才Dick El Demasiadoも驚かせるほど驚異的に素晴らしく、見ているもの達を宇宙へと誘う。是非そのライヴの一端を、広がりを体感できる高音質で堪能してみてください。

>>>OORUTAICHIの特集はこちら

PROFILE

Merzbow
秋田昌美によるヴィーガン・ストレイト・エッジ・ノイズ・プロジェクト。「動物の権利」(アニマルライツ)の観点からヴィーガン(完全菜食主義)を実践、「捕鯨反対」「イルカ漁反対」「毛皮反対」「戦争における動物使用反対」等をテーマに作品を制作している。またPETA、 シー・シェパード等のアニマルライツ団体ともコラボレーションを行っている。

Merzbow HP

[レヴュー] Merzbow

TOP