初アルバム発売に先駆けて、未発表ライヴ音源をフリー・ダウンロード配信!

2004年、downyのドラマーである秋山タカヒコとベースの仲俣和宏を中心に結成され、ギターにHINTO、killing Boy、元SPARTA LOCALSの伊東真一、MUSIC FROM THE MARSの藤井友信、サックスに中村浩を迎え、現在5人で活動しているfresh!が、2012年11月7日に待望の1stアルバムをリリース。それを記念して、OTOTOYでは2回に渡ってfresh!を特集いたします。第1弾となる今回は、 伊東真一、秋山タカヒコの2人を迎え、結成8年目にして初のインタビューを決行。なんと、2012年6月2日に新代田FEVERで行われたfresh!の自主企画から、「どさくさに紛れて何すんねん」のライヴ音源もフリー・ダウンロードでお届けしちゃいます!! 次回の第2弾特集では、収録曲についてのセルフ・レビューを掲載予定。この特集を通して、fresh!の深い部分まで探っていきましょう。

記念すべきファースト・アルバムは11月リリース!

fresh! / What Are You Doing In This Confusion

【発売日】
2012年11月7日

fresh!初となるアルバム音源には、青木ロビン(downy)が参加した“ナンジャの空”を含む全6曲を収録。同作について青木裕(downy、unkie)は「混沌の渦。交錯する狂気。そして、仲俣和宏の髭。決して気を緩めることはできない。このバンドは危険すぎる」とコメントを寄せている。

【Track List】
01. やさしさサヨナラ / 2. どさくさに紛れて何すんねん / 3. YAO OH YAO / 4. ハイビスカス / 5. ナンジャの空 / 6. 北の長男坊

>>>「どさくさに紛れて何すんねん」高音質ライヴ音源のフリー・ダウンロードはこちら(9/27〜10/04)

INTERVIEW : 伊東真一、秋山タカヒコ

遂に、遂に、fresh!が結成8年目にして初の正式音源となるアルバム『What Are You Doing In This Confusion』を11月に発表する。2004年、秋山タカヒコ(Dr)と仲俣和宏(B)というdownyのリズム隊を中心に結成され、2008年に伊東真一(G/HINTO、killing Boy)、藤井友信(G/MUSIC FROM THE MARS)、中村浩(Sax、中村浩Quartet)という現在のラインナップが完成するも、同年に一発録りで作られたデモCD以来、音源の発表は一切なく、まさに待ち望まれた作品だと言っていいだろう。オルタナ・シーンの猛者たちが生み出す、ジャズもファンクもプログレも飲み込んで、過剰なアグレッシヴさで吐き出した長尺の楽曲たちは、外人のすごいライヴを見たときの、思わず笑ってしまうあの感じに溢れたものばかり。NATSUMENのユーモアも、Zのフリーキーさも、LAGITAGIDAの衝動も併せ持ち、THE MARS VOLTAに果たし状を送ることのできる数少ない日本のバンド、それがfresh!なのだ。

思えば、downyや54-71らが相次いでメジャー・デビューを果たした2000年の前後というのは、日本のオルタナ・シーンがそれまでになく活気づいた時代だった。福岡からはNUMBER GIRL、PANIC SMILE、MO’SOME TONEBNDER、そしてSPARTA LOCALSが現れ、札幌からはNAHT、COWPES、KIWIROLLらが登場し、今に至るエモやポストロック、ポスト・ハードコアの地盤を気づいたのが、あの時代だったはず。downy再始動への期待も高まる中、当時を今もう一度振り返ることは、fresh!というバンドを語る上でも、非常に重要な意味を持っているはずだ。アルバムの音が届くより一足早く、downyとSPARTA LOCALSからfresh!の現在へと至る、その長い歴史を秋山タカヒコと伊東真一にじっくりと語ってもらった。

インタビュー & 文 : 金子厚武

左から伊東真一、秋山タカヒコ

音で相手を倒すみたいな、そういう部分がfresh!にはあると思う(伊東)

——まずはfresh!の結成から振り返っていただけますか?

秋山タカヒコ(以下、秋山) : downyが2004年に出したアルバムの中に「fresh」っていう曲があって、downyにしては珍しくインストだったんですけど、それは僕とマッチョ(仲俣)が曲作りもレコーディングもほぼ2人でやった曲だったんですね。その曲の感じをもうちょっと広げていこうっていうことで、結成したと記憶してます。

——「インストをやろう」っていうのがあったわけですか?

秋山 : いや、ちょっとジャジーだったので、downyの中では異色の曲調だったっていうのが大きかったんです。メンバーを集めるときは、別にボーカルがいてもいいと思ってたんですけど、なかなか思ったような人がいなくて、結果的にインストになったっていう。

——ジャズは秋山さんのバック・グラウンドとして大きいものだったんですか?

秋山 : そうです。僕はジャズ・ドラミングがベースなんですけど、勢いのある激しいジャズをロック・バンドで出すっていうのが、fresh!をやる一つの目的ではありましたね。マッチョは特にそうではないと思うんですけど。

——そこは秋山さんの…。

秋山 : 年功序列によるゴリ押しですね(笑)。ジャズを聴いてて、たまにロックより激しいと思うことがあるので、そういう部分を出せればいいと思って。

——秋山さんと仲俣さん以外のメンバーはどのように集めたのでしょうか?

秋山 : 初めはギター・ベース・ドラムのトリオがいいなって思ったんです。フレッド・フリスのMassacreっていうトリオがあるんですけど、そのイメージで考えてて。ただ、いかにもな人をギターに呼ぶと、いかにもな感じになっちゃうと思って…。

——「いかにもな感じ」っていうのは?

秋山 : 重いというか、暗いというか、よく言えば硬派な感じっていうんですかね? でも、硬派になり過ぎるのは僕嫌なんで、軽い感じで見てもらいたくて。それで、華やかなところから人を呼んで来ようと。俺たちはくすんでるんで(笑)。

——downy色を中和してくれる人が必要だったと。

秋山 : でも知り合いがいないもんで、タワーレコードに行きまして、そのとき話題になってる若いバンドを試聴して回るっていう地道なリサーチをしたんです。ただ、なかなかメジャーの人とかだと、うちらのやりたいことにちょっとでも触れるようなことをやってる人がいなかったんですね。そんな中で、SPARTA LOCALSの「トーキョウバレリーナ」っていうシングルのカップリングに「CHAOS」っていう曲が入ってて、それがすごいエッジが立ってて、「いるやないか」と。しかも、「メジャーで日当たっとるやないか」と(笑)。ただ、全然接点がなかったんで、いろんな知り合いに連絡して、細いつながりを手繰り寄せて。

——downyとSPARTA LOCALSだったら接点ありそうなイメージですけどね。

伊東真一(以下、伊東) : 対バンは2回ぐらいしたことあったんですけど、でもそのとき話したりはしてなくて、交流は全然なかったんです。
秋山 : 対バンしたのは2002年ぐらいだったと思うんですけど、なんかピリピリしてたんですよね。downyもSPRTA LOCALSも、そのときART-SCHOOLも出てたんですけど、「対バンなんか見ねえ」「口も聞かねえ」みたいな感じで。

——ちょっと大げさに言うと、そういう時代の空気感みたいなものがあったんでしょうか?

秋山 : あったんだと思いますね。バンド同士で喧嘩とか、「あいつむかつく」みたいな感じで… 僕はしてないですけど(笑)。だから、交流なんてめっそうもないっていう感じだったんですけど、さっきの細い接点を手繰り寄せて、SPARTA LOCALSのライヴに僕が直接乗り込んで行ったんです。若かったですから、アクティブで(笑)。そしたら、当時の事務所の社長さんが寛大な方で、「バンドに誘いたい」っていうことを伝えた上で、「どうぞどうぞ」って楽屋に通してくれて。それは結構意外だったんですけど。

——SPARTA LOCALSがメジャー・デビューしてそんなに経ってない頃ですしね。伊東さんはどう思われました?

伊東 : 最初はびっくりしましたね。「downyのドラムの人が会いたがってるよ」ってマネージャーに言われて、「俺何かしちゃったっけな」って思って(笑)。でも、会ったらバンドの誘いで、そのとき秋山さんがキーワードとして言ってたのが、ジャズとか、KING CRIMSONとかで、僕もそういうの好きだったし。その後に「こういうことがやりたいんだ」って、いろんな曲を入れたCDとかもくれて、すごい興味がわきましたね。

——そして、結果的にはトリオではなく、あと2人増えてますよね。

秋山 : サックスの中村くんに連絡したのは結構早い段階で、中村くんとは何かと一緒にやってきてて、downyのレコーディングでも吹いてもらってるし、その後のLOVES.とかKARENでも、僕の中では「困ったときの中村」っていう(笑)。サックスの存在自体がジャズを思い起こさせますからね。

——当時は中村圭作さん(kowloon、stim、toe他)も在籍されてましたね。

秋山 : ピアノを弾く人を入れたいと思って、その頃圭作くんは界っていうバンドをやってたんですけど、ジャジーなんだけど、それ以外の面もあると思ったんで、これも直接… 若かったんで、イケイケだったんですよね(笑)。「はじめまして、やりませんか? 」っていう、今はそんなコンタクトの取り方できないですけど(笑)。それで、初めのうちはその5人でセッションしたりして、今でもやってる曲の中に、そのときに大体形ができてた曲もあります。

——バンドを始める前に思い描いていたfresh!像と、実際にメンバーが集まってからのfresh!には違いがありましたか?

秋山 : 進んでいくうちに、「メロウな感じはやめよう」「味わい深い感じはやめよう」ってなって、アクション映画のアクション・シーンだけをつないだみたいな感じになって(笑)。ジャズとかファンクとか、音の具体的なイメージよりも、そういうイメージの方が強くなっていきましたね。音楽的なことは、集まったメンバーでなるようにしかならないんで。

——メロウなラブ・シーンはなくして、アクションだけになったと。

秋山 : ストーリー性のあるものは省いちゃって、爆破シーンばっかり(笑)。

——伊東さんはバンドが始まった当初の頃のことでどんなことが印象に残っていますか?

伊東 : 初めてのスタジオは3人で入ったんですけど、それまで外部の人と一緒に何かをやるっていうこと自体ほとんど初めてだったので、それだけでも結構緊張感あったんです。で、さらに音を出してみたら、「何じゃこら」と思って(笑)。結構な衝撃で、「これ何もできないな」って。全く聴いたことのないような感じだったから、完全に手探りというか、ひたすらがむしゃらにやってた感じですね。どう太刀打ちするかっていう、それは今でも自分の中のテーマなんですけど、秋山さんとマッチョさんにどう太刀打ちするか。単純にテクニックで挑もうとしてもどうにもならないので、発想の部分でどうにか驚かしたりとか。

——まさに個性のぶつかり合いみたいなバンドですもんね。

伊東 : 前に秋山さんが「陣取り合戦だ」みたいなことを言ってて、しのぎの削り合いじゃないですけど、音で相手を倒すみたいな、そういう部分がfresh!にはあると思うんですね。自分がやってる他のバンドは歌が中心で、そこに寄り添いつつも、途中で邪魔したりとかあるんですけど、fresh!の場合はズカズカ踏み込んで行って、「ここの陣地はもらった」みたいな、お互いいい意味でつぶし合うみたいな部分があるんで、それはすごく楽しいです。

——やっぱり当時はdownyっていう存在自体が一目置かれた存在だったわけですよね?

伊東 : そうですね。初めて見たときも、到底自分じゃやれないような音楽だと思ったし、世界観もすごかったし、当時からすごく異質というか、「怖い人たちなのかな? 」って勝手に思ってたし(笑)。そのリズム隊に自分が入るっていうのは、最初は全く想像できなかったですね。

全部もう一段二段上げたところでやらないとって(秋山)

——僕は2002年だとまだ大学生だったんですけど、その時代のロック好きの学生としては、「日本のオルタナ・シーンの夜明けだ」みたいな感じがあったんです。実際にその内側にいた人としては、その頃にどんな印象を持っていますか?

秋山 : お客さんがだんだん増えてきて、盛り上がってる感は実感としてちょっとはあったんですけど、それで調子に乗ってると、地方に行ったときに全然お客さん入んなくて、「まだまだやな」っていう、その繰り返しではありましたね。後になって、「あの頃はすごい熱い時期だった」って言われるんですけど、やってるときはもっと泥臭いというか…。

fresh!を取り巻く相関図 / 図:伊東真一(G/HINTO、killing Boy)

——ピリピリもしてたし。

秋山 : downyは映像担当がいたり、芸術的な捉え方をしてくれる人もいて、普通のバンドとはちょっと違ったノリみたいなイメージを持ってる人もいたと思うんですけど、実際はかなり泥臭いというか、バンドっぽい感じで、移動はもちろん車だったし、地方のライヴ・ハウスに行ったら打ち上げで飲んで騒ぐし、ホント普通のバンドでした。2004年に活動が止まって以降の方が評価を感じます。やってるときはわりと必死というか、「しんどいな」っていう部分もありましたし。

——途中でfresh!について「軽い感じに見てもらいたい」っておっしゃってたのは、ある種downyの反動でもあったのでしょうか?

秋山 : 元々が大阪出身っていうのもあるんですけど、重苦しい雰囲気が苦手なんで、崩したいとは思うんです。ただ、downyは実際崩しちゃダメだし、ワン・ポイントですら入れられないんですよ。とにかく暗くて重いっていう世界なので、確かにその反動もあったかもしれないですけど、僕の個人的な本質でもあるっていう。あまり真面目にはやらない、でもしたり顔というか、嫌らしいユーモアではなくて、もっと大衆的な、吉本新喜劇的な、キャッチーなもの、わかりやすいものっていうつもりで今はやってますね。

——では、fresh!の歴史に戻ると、2005年に圭作さんが脱退して、2006年には伊東さんがSPARTA LOCLASの活動が忙しかったこともあって一時お休み、代わりにMUSIC FROM THE MARSの藤井さんが加入されてます。藤井さん加入の経緯はどういったものだったのでしょうか?

秋山 : 直接話したことはなくて… そんなんばっかりですけど(笑)。ライヴを見て、歌ものなのに変態なことやってるじゃないですか? 歌いながら変態なギター弾いてるんで、歌わなくなったらもっと変態なことできるんじゃないかと思って(笑)。その場で誘ったら、「やります」って。ちなみに、このアプローチで誘って断られたことないですね(笑)。

——そして、2008年から伊東さんが復帰されて、藤井さんと入れ代わりではなく、ツイン・ギター編成になります。これはどういう経緯があったのでしょう?

秋山 : その頃にTHE MARS VOLTAの『ゴリアテの混乱』っていうアルバムが出たんですよ。THE MARS VOLTAは元々好きで聴いてたんですけど、そのタイミングでドラマーがトーマス・プリジェンに変わったんですね。それまでのTHE MARS VOLTAはプログレでありつつ、古き良き70年代初期のビンテージ・ロックのド変態みたいなイメージだったんですけど、『ゴリアテの混乱』はとんでもなくて、「未来の音楽ちゃうか? 」ぐらいの強烈な衝撃を受けたんです。「これ、fresh!いらんのちゃうか? 」っていう(笑)。

——(笑)。

秋山 : 「THE MARS VOLTAがいれば、このベクトルにいるロック・バンドみんないらんのちゃうかっていう、それぐらいの衝撃を受けて、しばらく「fresh!殺された」って落ち込んでたんです。それで、ある日THE MARS VOLTAの最新の編成のライヴ動画を見たら、6~7人でやってたんですよ。そのときのfresh!は4人やったんで、「まず増やさなあかん」と。そのときに、ちょうどSPARTA LOCALSの活動がちょっと落ち着いたっていう噂を聞きつけて、下北の自然料理屋さんで伊東くんに「THE MARS VOLTA聴いた? あらいかんで」って話をして、「もし状態が許すなら戻ってきて、5人でもう一回やりたい」って。
伊東 : 僕もTHE MARS VOLTAはずっと好きで、それこそAt the drive-inの頃から追ってたし、来日したときも見に行ってたから、そのアルバムももちろん聴いてて、CDの再生ボタン押した瞬間からとんでもないことになってたんですよね。そのタイミングでまた誘ってもらえたっていうのは、嬉しかったですね。

——ここで今に通じるラインナップが固まったわけですが、同じ2008年にノルウェーのSHINING、資料には「怪物ジャズ・メタル ・プログレ・バンド」とありますけど(笑)、彼らとの対バンもバンドにかなり大きな影響を与えたとか?

秋山 : また殺されました… fresh!は2度死ぬ(笑)。SHININGの来日のサポート・アクトで誘われたんですけど、予備知識がそんなになかったんで、動画を検索したら海外のフェスの映像があって、そのときのセットが重厚なハード・ロックっぽかったんです。それで、「これはfresh!としてはちょこまかやろうと。スポーツとかでも、日本は組織とか、スピーディさとかで勝負するじゃないですか?

——違った角度で見せられるなと。

秋山 : そうです、そうです。そこで勝負しようと思ったんですけど、よくよく考えたらノルウェーっていうのはジャズ・ミュージシャンを国のお金で育てて、国がかりで超絶ミュージシャンを作り上げる、そのトップ・エリートが組んだバンドがSHININGだったんですよ。当日僕らが会場に着いたときはSHININGのリハは終わってて、うちらその後でちょこまかやったんですけど、なんかカチンとさせたっていうか、いい意味で言えばスイッチを入れちゃったみたいで、そりゃあもうえげつない… 国家の金で作り上げられたハイパー・サイボーグ達ですからね。背もでかいし、ホント怪物ですよ。

——重厚なところは重厚だし、ちょこまかやらせても超一流だった?

秋山 : ちょこまかの線が一個一個太いんですよ。全部で6~7曲やったと思うんですけど、僕2曲目の途中ぐらいで「参りました」って言いましたからね(笑)。それでその日トボトボ帰りながら、「これじゃいかん」と思ったわけです。2006年にスウェーデンとデンマークに行ってて、ヨーロッパでも機会があればやりたいと思ってたんですけど、言ったらホスト側のSHININGがこれだから、向こうのお客さんはこのレベルで楽しんでると思うとね。

——そこから具体的にバンドに変化があったんですか?

秋山 : バンドとしては特に変化したわけじゃないんですけど、個人のパワーアップが全体のパワーアップにつながると思って、僕は練習の仕方とか、音作りとか、全部もう一段二段上げたところでやらないとって思いましたね。30代後半でそれをやるのって結構きついんですけど(笑)。まあ、THE MARS VOLTAもSHININGもfresh!も、厳密に言えばやってることは全然違うんですけど、ベクトルとしては一緒なので、聴く人にとっては一番刺激のあるものが一つあればいいと思うんです。音楽に勝ち負けはないですけど、勝負論みたいなものもないことはないというか。

——やるからにはTHE MARS VOLTAよりも、SHININGよりも、fresh!が刺激的でありたいと。

秋山 : 一瞬でもね(笑)。一瞬でもそういう瞬間が、一太刀入れるっていうか、ただでは負けない、それぐらいにはならないとなって。

——この年には4曲入りのデモCDが出てますね。

秋山 : そのCD-Rはあんまりちゃんと作ったっていう意識はなくて、九州にライヴしに行くのに何も物販がなかったから、急遽そのときのレパートリーをリハ・スタで一発録りで録ったもので、だからホント言うと、あんまり聴いてほしくないものだったんです。でも、diskunionとSunrain Recordsに置いてもらう運びになって、思いのほか売れてしまったんで(650枚を完売。Sunrain Recordsでは年間1位を獲得)、言い方は嫌らしいですけど、止めたんですね。サウンド・プロダクションも全然こだわってなかったし、演奏も一発録りで、テンションもそんなに高くなかったから、それが出回って、「fresh!ってこういうものだ」と思われたくはなくて。

——となれば、正式な流通音源を一刻も早く出したかったと思うのですが、実際にはそこから4年の月日が経ちました。これだけ時間がかかったのは、何か理由があったのでしょうか?

秋山 : それは、やってくれるレーベルが見つからなかったからです(笑)。

——そうなんですか!? fresh!だったらいろんなところから声がかかってそうですけど。

秋山 : いえいえ、全然。今年の新年会で、「今年は出したいね、どうやったら出せるんだろうね」って、まあ毎年のように言ってるんですけど、今年はTwitterで呼びかけてみようと思って、新年会の途中でツイートしたんです。「やってくれる人いませんか? 」って。でも、会の最中は反応なくて、「やっぱないやん、うちら人気ないわ」と思ったんですけど、後日Natural Hi-Tech Recordsの林さんから、マッチョのところにリプライがありまして、「神様が現れた!」って(笑)。

——(笑)。

秋山 : だから、林さんが「やろう」って言ってくれなければ、今年も出てなかったんじゃないですかね(笑)。おそらく、みなさん「俺が見つけてきた」とか「俺が育てた」とか言いたいと思うんですけど、fresh!はそれぞれ経歴のある面子じゃないですか? ただ、林さんはこれから「fresh!を育てた」って言ってくれて全然いいんです(笑)。

——実際のレコーディングにあたっては、どんなことを意識されていましたか?

秋山 : 持ち曲全部録ったんです。6曲しかないんですけど。

——8年間で6曲ですか?

秋山 : 残ったのが6曲っていう。ボツにしたりとか、保留にしてるものもあるにはあるんですけど、ライヴでやれる曲は6曲しかなくて、それを全部録っちゃったんで、いい意味で言えば、一端送り出して、また新しい段階に進めるなって思うし、悪く言えば… 「どうしよう? 」と。

——全部出しちゃった(笑)。

秋山 : 「貯金がないぞ」と(笑)。

——でも、ホントに8年間の集大成っていうことですよね。

秋山 : そうなんですけど、そこが不安でもあって、できる限りのことをして録ったんですけど、「8年間が詰まってる」って思われちゃうと… ちょっと不安ですよね。

——でも、常に進化をしてきたわけで、8年間が凝縮されてもいるし、ちゃんと2012年のfresh!の作品になってるんじゃないかと思います。

秋山 : それはそうですね。レコーディングで初めて披露してるアレンジもありますし、直前までライヴに来てくれた人たちも、「こういうアレンジは聴いたことがない」っていう風にはしてあるんで、その辺は持ち前のサービス精神で(笑)。

モヤモヤがなくなったのは嬉しい(伊東)

——伊東さんとしては、アルバムが完成していかがですか?

伊東 : みんなそれぞれキャリアがあって、他でもやってるから、「趣味でやってるんでしょ? 」みたいに言われるのが結構癪で、「そんなことないです、ちゃんと本気でやってます」ってずっと思ってたんですけど、実際形になった音源がなかったから、なかなか胸を張れない感じがあったんですね。今回こうやって形になって、満足感はあります。

——特に伊東さんはHINTOがあって、killing boyがあって、LOVES.にも参加されてたし、近年たくさんのバンドがありますもんね。

伊東 : 他のバンドは定期的にリリースがあっても、fresh!は出せてなかったんで、そういう意味でのモヤモヤがなくなったのは嬉しいですね。

——アルバムにはdownyの青木ロビンさんも一曲参加されてるそうですね。

秋山 : 6月に初めて自主企画をやったんですけど、そのときちょうどdownyのプリプロでロビンが上京してて、見に来てくれたんです。で、ライヴが終わった後の感想として、「ナンジャの空」っていう曲があるんですけど、それを聴いて「歌を思いついた」って言ったんですよ。「お、今なんて言った? 」と。「それいこう! 」と。そういうのは聞き逃さないですから。

——昔のアクティブだった頃の感じが再び(笑)。

秋山 : 片鱗が残ってる感じですね(笑)。で、レコーディングはこっちに来れなかったんで、沖縄で録ったやつを送ってもらったんですけど、ロビン自体は8年ブランクがあるんで、楽しみつつも、緊張感もあったと思うんですね。でも、聴いて「流石だな」って思ったのが、曲調は全然downyっぽくないんですけど、ロビンが歌った瞬間「downyか? 」って感じなんですよ。それは流石だなって思いましたね。本人には言ってないけど。

——それも含めて、やっぱり2012年のfresh!の音源にちゃんとなってるんだと思います。

秋山 : その曲は6曲中一番新しい曲なんで、「次のアルバムは歌ものにしよう」って、冗談で言ってますけどね(笑)。

——でも、元々インストにこだわって始めたわけじゃないし、どうなるかはホントにわからないですよね。

秋山 : 今まで歌う人がいなかったんで、ギターは弾き倒す、サックスは吹き散らかす、ベースとドラムはガツガツ主張するっていう音楽になりましたけど、ボーカルがいれば、もっとみんなジェントルですからね(笑)。

——歴史は繰り返すじゃないけど、CD屋に行って華やかなシンガーを探してみたり(笑)。

秋山 : 今は昔ほどイケイケじゃないんで、向こうから言ってくれるとありがたいですね(笑)。バンドマンっていうか、楽器をやってる人には引っ掛かりのある作品だと思うんですけど、歌う人にとってどう聴こえるかは全くわからないんで、歌う人が「fresh!いい」って呟いてたりしたら、「今なんて言いました? 」って(笑)。

——そこは聞き逃さない(笑)。駆け足で8年を振り返っていただきましたが、なんにしろアルバムが完成したことに対する感慨は大きいですよね。

秋山 : あの… レコーディングの最終日に、「完成しました! バンザイ! 」って感慨深い思いにふけるつもりではいたんです。で、実際最後の曲のミックスが終わって、曲順とかを決めてるときにトイレに行って、戻ってきて、「よし後はマスタリングだ」と思ったら、一向に始めないんですよ。そしたら、エンジニアさんが「もう終わってますよ」って(笑)。だから、「この瞬間! 」っていうのはなかったんですけど、でもジワジワと感じてますね、やっぱり。

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MUSIC FROM THE MARS / LIVE at shimokitazawa THREE - LIVE JUNK 2011.09.04- (DSD+mp3 ver.)

藤井友信(Vo./G.)、河野岳人(Bass/Cho.)、山本淳平(Drums)、坂井キヨオシ(Piano / Key / cho.)の4人にホーン・セクションが加わった、力強くカラフルなアンサンブルをDSDで録音。会場での鮮度そのままにリアルに再現します。キャリアに裏打ちされた確かな演奏力で、変拍子や複雑な展開、コード進行を多用しながらも、ど真ん中にある「歌」を直球で届ける。そんな彼らの貴重なLIVE音源をぜひお見逃しなく!

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killing Boy / Destroying Beauty

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LAGITAGIDA / CaterpiRhythm

超絶テクニックと壮絶テンションで畳み掛けるように弾き倒し、叩き倒す。スリリングなサウンドでロックのカタルシスを放出し、予測不能な展開とユーモアに彩られた旋律で混沌とした巨大なうねりを巻き起こす。

PROFILE

fresh!

【Members】
Gu : 伊東真一(HINTO / kiilng Boy(レギュラーサポート) / ex-SPARTA LOCALS)
Gu : 藤井友信(MUSIC FROM THE MARS)
Sax : 中村浩(中村浩Quartet)
Ba : 仲俣和宏(downy / ex-KAREN etc.)
Dr : 秋山タカヒコ(downy / ex-KAREN / LOVES. etc.)

結成2004年、downyのドラマー秋山、ベース仲俣を中心に 結成。ギターにHINTO、killing Boy、元Sparta Localsの伊東真一、MUSIC FROM THE MARSの藤井、サックスに中村を迎え、月1本から2本の都内のライヴで活動中。凛として時雨やLITE、NATSUMENなどと名だたる強者と共演。そして、ヨー ロッパのツアーも経験。轟音かつ一発ですべての音を包み込み攻撃するようなサウンドは他に見当たらない。そして、ライヴはエグくてどこかユーモラス。

fresh! official HP

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[CLOSEUP]・2017年08月08日・ゆっくり、しかし着実に船を漕ぎ出す──あらゆる周りの環境にビビットに感化された、竹上久美子 このインタヴューのなかで「幼少より音楽に囲まれた環境で育ち、職業としての“音楽家"を意識する前に、呼吸や排泄と同じように作曲を開始した」と語ってくれた竹上久美子。自然と音楽をつくり続けていた彼女が6年ぶりとなるフル・アルバムを完成させた。京都の片隅で粛々と制作された今作『Slow boat』は、オーヴァーグラウンドとアンダーグラウンドの垣根を自由に飛び越え、ルーツ・ミュージックを主軸に、USインディ / オルタナ / プログレ / チルウェイヴなどの絶妙なフレイヴァーを散りばめた渾身のアルバム。今回はOTOTOYでの配信とともに、竹上久美子へのインタヴューを掲載する。 様々なジャンルのフレーヴァーを散りばめたアルバム竹上久美子 / slow boat'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(16bit/44.1kHz) / AAC単曲 230円(税込) / まとめ 2,300円(税込) 【収録曲】''1. Good bye, girl2. many many many3. roundabout4. FESTIVAL
【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー
[CLOSEUP]・2017年07月27日・【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー カクバリズム設立15周年記念! 2002年の3月にYOUR SONG IS GOODの1st7inch single『BIG STOMACH, BIG MOUTH』をリリースし、それ以降もシーンの最前線に立ち続けている“メジャーなインディ・レーベル”カクバリズム。15周年を迎えるにあたり、OTOTOYでは4つの企画とともにお祝いします! まず第1弾企画として設立15周年を迎えるカクバリズム代表である角張渉と、今年25周年を迎えるLess Than TV主宰の谷ぐち順のアニバーサリー対談を敢行! 長年シーンを支え、共闘してきたふたりが思う“インディ・レーベル”とは…… を語ってくれています。そしてさらに、さらに〈オトトイの学校 村詩野音楽ライター講座〉より、これまでにカクバリズムからリリースされた楽曲のレヴューをお届け! 8月には第2弾インタヴューも掲載予定! カクバリズムを昔から知っている方、最近知った方、そしてカクバリズムを知らなかった方もこのページを見ればカクバリズム通に?! >>15周年をたど
diskunionからの刺客〈第3弾〉──発酵業界に名乗りをあげる人力ミニマル楽団“東京塩麹”とは?
[CLOSEUP]・2017年08月02日・発酵業界に名乗りをあげる人力ミニマル楽団“東京塩麹”とは?──ディスクユニオンからの刺客〈第3弾〉 人力サラウンド楽曲や、ミニマル × ジャズなどで新たな音楽の可能性を追求する、人力ミニマル楽団“東京塩麹”。まず目につくのが“東京塩麹”という、そのバンド名! さらに塩麹を然した食品サンプルを入れたビンに音源のダウンロードコードを入れた“ビン詰め音源”『21世紀の塩麹』の発売や人力 Remix ライヴなどなど、なにやらよくわからない活動もしているという。この東京塩麹ってバンドは一体何者なんだ?! 実はこの東京塩麹、2016年に開催されたディスクユニオン主催による初の本格的オーディション〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉の合格者なんです。これまでunizzz…、ペドラザとインタヴューを行ってきた〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉特集も今回で第3回目、そして最終回です。オーディション合格者として8月9日(水)に1stフル・アルバム『FACTORY』をリリース、OTOTOYでは今作を1週間の先行ハイレゾ配信! さらにリード曲「Tokio」を8月10日(木)までの1週間
by 岡本 貴之
ローレル・ヘイロー、『DUST』を語る
・2017年07月17日・ホコリには特定の場所や原点がない──ローレル・ヘイロー『Dust』を語る 〈Hyperdub〉からリリースされたローレル・ヘイローのニュー・アルバム『Dust』。新たな境地へと達した感のある作品で、キュートなエレクトロ・ポップ、電子音響、さらにはフリー・ジャズやアフロ・パーカッションなどがゆるやかに結びつき、アルバムを構成している。穏やかな表情でいながら、その背景に広がるイメージはよくよく見てみると奇怪、さまざまな要素のプリコラージュで構築されている。そんな濃密でいながら、軽やかなポップさも持っている質感のアルバム。まぁ、とにかくいい塩梅のアルバムなのだ。これがあまり日本で話題になっていないのは正直どうかと思うぞ! ということでOTOTOYではローレル・ヘイローの貴重なインタヴューをここで公開。ハイレゾ配信中の『Dust』、いまからでも遅くはないのでぜひとも聴くべきではないかと思いますぞ。いや、とにかくその音響の世界観は気持ち良いのです。 ハイレゾ版はCDと同様のライナーノーツ付きで配信Laurel Halo / Dust(24bit/44.1kHz)'【Track List】01. Sun To Sola
by 河村 祐介
KUNIYUKI TAKAHASHI──インダストリアルの新たな響き
・2017年07月26日・KUNIYUKI TAKAHASHIのルーツにして、新たな側面をプレゼンする冒険的な新作──ハイレゾ独占配信 海外のハウス〜テクノ・シーンでも高い評価を受けるレーベル〈mule musiq〉。そのアーティスト・ラインナップは、現在でこそ海外シーンともシームレスなメンツが並ぶが、そのその設立当初から本レーベルを象徴するこの国のアーティストといえばこの人だろう。札幌のマエストロ、KUNIYUKI TAKAHASHI、その人だ。ジャズやソウルが豊かに溶け込んだディープ・ハウスを中心にしたこれまでの作品は、国内外で高い評価を受け続けている。そんな彼が、今回新作を発表するわけだが、そのサウンドはこれまでと趣向の違う質感を宿したものとなった。彼のルーツのひとつであるニューウェイヴやエレクトロニック・ボディ・ミュージック、インダストリアルといったサウンドを前面に出したプロジェクトとなっている。その名も「NEWWAVE PROJECT」。OTOTOYではこちらのハイレゾ独占配信をスタートする。サウンド・エンジニアとしての側面も持つ彼のそのサウンドの冒険をぜひともハイレゾで楽しんでいただきたい。 ハイレゾ独占配信KUNIYU
by 河村 祐介
筆者について
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