2012/04/20 00:00

ATATA INTERVIEW

ex.BANDWAGONの奈部川光義 (Vo) 、ex.HOLSTEINの池谷龍人(G)、ex.HOLSTEIN / RetromaniAの鳥居大(G)、ex.HOLSTEIN / ex.MIRRORの金田雅史(B)、ex.SWEEFの岩田健太(Key)、ex.nenem / ex.3cm tourの大倉大輔(Dr)が集結したATATA。2010年11月の初ライヴから、強い個性がぶつかり合った輝きに圧倒されてきたが、遂に1stアルバムを聴くことができた。一寸先は予想外な変幻自在のアンサンブル、喜怒哀楽のあらゆる波を表現し切った歌、感情や思想の奥底をポエティックに描いた日本語詞――その全てが一体となって生まれるダイナミズムといったら! 彼らが、既存の枠組みに当て嵌められないバンドであることを証明する傑作である。

自分たちだけのジャンルを作りたい――よく聞く言葉だが、彼らは1stアルバムでそれを成し遂げてしまった。そこには、重ねてきたキャリア、磨き上げてきた技術、咀嚼してきた知識も大きく関わっている。しかし、最も肝になっているのは、バンド・マジックに他ならない。やっぱり、ロック・バンドが好きだ! ATATAは、今、最もそう思わせてくれる存在だ。これが記念すべき初インタヴュー。アルバムのことはもちろん、結成の経緯からバンドのメカニズムについてまで、全員に訊いた。

インタビュー&文 : 高橋美穂
写真 : TAKUYA SHIMA

既存の慣習や考え方をぶち壊す6人組の鮮烈なデビュー・アルバム

ATATA / TATAT
レペゼン新代田を掲げ、既存の習慣や考え方にとらわれない独自の方法で活動を続ける、6人組バンドATATAの初フル・アルバム! 言葉では表せない感情の機微を音で切り取り、圧倒的なバンド・アンサンブルで全てを飲み込み再構築していく。鮮烈なデビュー・アルバム!

【価格】
4/20(金)〜5/3(木)の24時までのジャスト2週間
WAV / MP3 共に900円 (まとめダウンロードのみ)

5/4(金)の0時以降
WAV / MP3 共に1500円 (まとめダウンロードのみ)

1.Ontologie / 2.Minority Fight Song / 3.General Headquarters / 4.Star Soldier / 5.Fury Of The Year / 6.The Lust Dance / 7.Recito / 8.Brass And Nickel

【特典】
アルバム購入者には、歌詞が掲載されたデジタル・ブックレットが付いてきます!

何かを狙ってとか全くなくて理由は全部後付けです(笑)

――待ってましたの1stアルバムです! 結成から約2年が経って、その間にツアーや、配信とアナログのリリースはありましたが、1stアルバムの時期は計画的に決めたんでしょうか?

奈部川光義(以下、奈部川) : 配信ばっかり出しているのも楽しいんですよ。一曲一曲に力が入るし。でも、変化球なことばかりやっていると、色眼鏡でも見られるだろうから、通常のバンドがやるような直球(アルバム)も投げて、ちゃんと勝負しようと思ったんです。

――最初に変化球が続いたのは、何ででしょうね。

鳥居大(以下、鳥居) : ……まぁ、大将(奈部川)が突っ走るからじゃないですか(笑)。
岩田健太(以下、岩田) : 悪ふざけ(笑)。
奈部川 : はい、理由は全部後付けです(笑)。何かを狙って、とか全くなくて。例えば新しいバンドをはじめると、デモ・テープを作って配ったりするじゃないですか。でも、WEBに置いておけば、聴きたい人が聴けるだろうし、俺たちの手も楽だなって思ったのが最初。だから、できた曲を飽きるまで配信してみようってなって、3曲やった感じですね。
鳥居 : アナログも、出したいから、ある曲入れちゃえばよくない? って(笑)。
奈部川 : そう(笑)。そこで、本当のところ、どれだけ愛されているかもわかるから。無料で配信していたものを収録したアナログを、お金を出して買ってくれるのかな、と。

左から、奈部川、鳥居、池谷、岩田、金田、大倉

――変化球っていうところで言うと、今回のアルバムに関しても、まずはリリース・ツアーで販売してから、店頭で販売されるっていう、一般的な方法とは逆になっていますよね。

奈部川 : この歳になって、家族もいて、バンドをやるには、楽しくないと無理なんですよ。それで、俺は物事をいつも結果から考えるんです。楽しいことをやる以上はいろんな人に知らせたいから、まずライヴに人がいっぱい来たらいいなっていうのがあって、ライヴに人を呼ぶためには会場に来たら特別なものがある方がいい、じゃあアルバムを会場先行販売にしよう、別にアルバムを出した後にツアーやんなくてもよくない? っていう。だから、ヤリたい女がいて、どうやってヤるかを考える、みたいな感じですよ(笑)。あの女とヤりたい、じゃなく、ヤるためにどうするか。ヤらないっていう選択肢はない、っていう(笑)。

――(笑)。それが普通と違うスタンスに……。

奈部川 : 写っているのかもしれないですね。あと、俺、ヒップホップが凄く好きで、その世界で考えると、アメリカだとダウンロードが主流なんですよ。曲ができたらすぐにWEBに上げてっていう。そういう発想に影響を受けているのかもしれない。これをバンドで、日本でできないかなって。

――そういうのは、みんなで話し合って決めるんですか?

大倉大輔(以下、大倉) : 話し合いは皆無です(笑)。完全なトップダウン!。
奈部川 : そんなことないよ!(笑)。
鳥居 : ナベさんが舵を取ってくれるっていうか……。よく言えばですけど(笑)。それを俺らが手分けしてやるっていう。はじめは、マジでムチャぶりしかしねえなって思ってましたけど、正直(笑)。最近は慣れました。

――奈部川さんが、アイディアの素を持ってくる役割、というか。

大倉 : そうですね。
奈部川 : みんな得意な分野があるじゃないですか。大くんならデザインとか。俺はたまたまアイディアを考えるのが好きっていう。

――曲作りもそういうスタイルですか?

鳥居 : 現状で言うと、最初はナベさんが持ってきて、それをみんなで作っていきます。ただ、(池谷と鳥居と金田の)前のバンドだったHOLSTEINは、池谷が曲を持ってきていたけれど、その時とは全然違いますね。

――それは、どのへんが?

鳥居 : HOLSTEINでは、ここはこうだからこうなるよね、って池谷が考えて持ってきていたんですけど、ナベさんはそういう考えをぶっ壊したものを持ってくるんで。マイナーとメジャーが混在していたりとか。でも、ナベさんは「これがやりたいから何とかして」っていうスタイルだから(笑)、俺らが汲み取って組み立てていく感じです。

――まさにムチャぶり(笑)。でも、それは奈部川さんのアイディアが魅力的だからこそ、じゃないんですか?

池谷龍人(以下、池谷) : うん。基本、ナベさんが持ってくるものが全員好きっていうのが圧倒的にあるんですよ。それに、前やっていたやり方や拘っていた部分を引き摺るんだったら、新しいバンドをやる意味もないですしね。

――池谷さんも、新鮮だけどやりやすい?

池谷 : そうですね。だから、俺は好きにスタジオに行って、好きにギター弾いて帰る、みたいな。ある意味サボってるのかもしれないですけど(笑)。力がめちゃめちゃ抜けたとは思いますけどね、いい意味で。
鳥居 : 全員で持ち寄っている感じはありますね。前と比べたら。

――前は池谷さんが引っ張っていっている印象でしたもんね。

鳥居 : 病んでましたからね。
池谷 : そうですね(苦笑)。
奈部川 : 話を聞いていて思ったんだけど、さっき、俺は結果から考えるって言ったじゃないですか。ただ、曲を作ることにおいては、結果は考えていないんですよ。俺が、ドラムはこういうふうに叩かなきゃいけない、ギターをこういうふうに弾かなきゃいけない、ってガチガチに作って持っていくと、みんな辛いんですよ。だから、どうなってもいいやっていう凄くシンプルなものを持っていくんです。結果がどうなっても、自分はそれを嫌とは思わないんですよね。

――みんなで作り上げていく面白味もそこにあるでしょうしね。

奈部川 : そうですね。作曲者とか、いろいろ取り仕切る、孤高の人みたいなメンバーがいるバンドもいるじゃないですか。そういう人も俺は尊敬しているけど、このバンドに関してはそういう人はいないんじゃないかな。

最初の頃から何も心配していなかったんですよ

――そういうやり方だと、作っている曲も生き物みたいに変化していくんじゃないですか?

奈部川 : 最初のうちなんて、どの練習テイクを聴いても歌い方が違うし、それも楽しんでいますね。やっぱり、自分が聴いたことがない音楽を自分で聴きたいし、頭の中で鳴っていない音楽を聴きたいから。頭の中で鳴っている音楽を聴きたければ、自分一人で作ればいいだけだから。……今、いいこと言った(笑)。

――(笑)。そう考えると、凄くバンドらしいバンドですよね、ATATAって。

池谷 : あぁ、それは凄い思う。こういうのがやりたかったなって。

――メンバーを集めた時って、こういうバンドになるように、バランスも考えていました?

岩田 : ……全然ないでしょ(笑)。
奈部川 : 結成の話をした方がいいかな?

――ベタですけど、気になりますね。何せ、この6人が集まったわけですから。

池谷 : 結成っていうか、金田さんが全部作ったようなところがあって。
金田雅史(以下、金田) : ええっ!? 違うでしょ! 俺と大くんだよね。
鳥居 : いや、どちらかって言うと金田さんなんですよ。HOLSTEINが解散ってなった時に、俺は正直、一からバンドをやるって大変だぜって思っていたし、それは龍人とも話してたんですけど、マーシー(金田)はマーシーで、歌モノなバンドをやるのはHOLSTEINが初めてだったし、そういうのが楽しくなってきたところなのにここで辞めんのか、っていうことを3人で飲みに行った時に池谷に言って。
池谷 : 俺は辞めるっていうか、まぁ適当にやりますわっていう感じだったんです。
金田 : 単純に、この二人ともっと一緒にやりたかったっていうだけだったんですけどね。
池谷 : そうしたらデンカ(大倉)が……元々凄いドラマーだっていうのは知っていたんですけど、彼が入ってくれる話を取りつけてくれて、じゃあやろっかと。

――じゃあ、そんな見えない状況から今に至ってみて、雅史くんはどうですか?

金田 : びっくりですよね(笑)。変な話、そこで何とかなんなくてもいいかっていう気持ちもありましたしね。
大倉 : そうですか? 俺はあの時の雅史くんの情熱を忘れてないですよ(笑)。とにかく大くんと雅史くんが、池谷龍人に絶対に音楽をやらせたいと。ギターを置かせちゃダメだと。
金田 : そんな大袈裟な(笑)。
大倉 : いやいや、俺だってドラム辞めようと思ってましたもん。でも、雅史くんがそこまで本気で言うならやろうかなって。
岩田 : 罪な男やで~(笑)。
池谷 : 俺!?(笑)。

――それだけ池谷さんが魅力的なギタリストだったと。

金田 : うん、カッコいい人だなって思っていたから。
池谷 : (笑)。今思えばありがたいと思う。
鳥居 : それで鰯(岩田)が……。
池谷 : 鰯とは何かやりたいと思っていて……ずっと一緒だったから(注:岩田はHOLSTEINのスタッフでもあった)。そこで、ヴォーカルはアブねえ奴がやんないとダメだって思っていたから、鰯ならできんじゃないかと。アブねえって言い方がよくわかんないけど(笑)。
鳥居 : 目を惹き付けるというか。
池谷 : そうしたら、スタジオでアレ!? ってなって。
岩田 : 謎の迷宮入りの音楽(笑)。
池谷 : だから、何かを目指して組んだとかは全くなくて。怒られながら成り行きではじまって(苦笑)。鰯がキーボードになったのも……。
岩田 : 取り敢えず、いる場所なくなったから鍵盤じゃない? っていう(笑)。
鳥居 : でも、鰯はコードもわかんなかったんですよ。
岩田 : 最初のスタジオでは、しゅーんとしてましたね(笑)。何やったらいいんだろう? って。それはちょっと悩みました。みんな上手い人だし。
大倉 : だけど、最初の頃から何も心配していなかったんですよね。演奏力と音楽力って全然別で。演奏力は経験と練習量なんですよ。音楽力は別で、鰯くんが音楽好きで、何か表現したいっていうのは、みんな見えていたし。
岩田 : 伸び伸びと放牧してもらって(笑)。

先に打算的なことを考えると、広げる先も狭まると思うんです

――そこから奈部川さんが加入した経緯というのは?

池谷 : ナベさんの名前は初期から挙がっていたんですけど、恐れ多いと思っていたところもあって。だからダメもとで声を掛けて。
奈部川 : 電話があった時に、こいつ誘ってくるなって思ったんですよ(笑)。
池谷 : でも、ヒップホップやりたいって言ってましたよね?
奈部川 : これはマジな話で。BANDWAGONの後は、一人で日本語ラップをやろうと思っていたんです。でも、そっから考えて、自分がやりたいことはATATAでできるだろうなって。だから今の歌い方になってるのかもしれないです。
鳥居 : BANDWAGONでやってなかった日本語詞だしね。
奈部川 : それで、俺が最後に入るんだから、曲もそれなりにあると思ったら、何もなくて(笑)。今回入ってる曲とかは、ATATA以前にそれぞれの中にあった曲を引っ張ってきたりもしてますよ。
鳥居 : それこそ1曲目とかは、HOLSTEINで最後の方にやろうとしてできなかったリフを持ってきてるんです。
池谷 : もちろん変えてはいるんですけどね。
奈部川 : BANDWAGONでレコーディングしなかった曲も入っているし。影を引き摺るとかじゃなくて、使わないのがもったいないっていうか。

――それもまた、シンプルな考え方ですね。

鳥居 : 結局全てにおいて思うんですけど、俺らはタブーを決めていたんですよね。配信にしても、今までみたいに最初はデモで配った方がいいとか、売ってお金にした方がいいとか。でも、ナベさんは、関係ねえべ、WEBにあげりゃいいじゃんって。
奈部川 : 100円で売って100人にしか聴かれないより、タダで1000人に聴いてもらえた方が嬉しいじゃないですか。ただ、それだけなんですよね。ここで100円×100人で一万円儲けて意味あんの? みんな仕事してるし、ここで儲ける必要はない。先に打算的なことを考えると、広がる先も狭まると思うんです。

――確かに。凄く視界が広いやり方だと思います。

池谷 : これはない、あれもないから、とにかく全部ありにするっていう。それは活動でも曲でもそうですね。いろいろ言い合うこともありますけど、最終的にはポジティヴだし、お互いを凄く尊重できていると思う。よく言ってるんですけど、フレーズがどうとかじゃなくて、お前が弾くからかっけえ、みたいな。
奈部川 : アルバムに関しても、このメンツでアルバム作ったら、どう考えてもよくなんだろうな、ぐらいにしか考えてなかった(笑)。我慢も、曲を生かすためだったらアリなんですよ。じゃなくて、それ以外の我慢はしないし、強要もしない。じゃないと辛くなるんじゃないですかね。
岩田 : 放牧バンド(笑)。
奈部川 : その結果に導くためのケンカはすげぇしますよ。ケンカっつうか喧々諤々。いい曲が作りたいし、それぞれのエゴもあるし、そこを調整して、一つだけのイメージに向かっていけるか、っていう。

――インタヴューでは雅史くんは大人しいけれど(笑)、そういう時はどうなんですか?

奈部川 : マーシーは黙って調整しながら……それも役割だと思うんですよ。例えば俺が6人いたらダメじゃないですか(笑)。だから、黙っている奴も必要だし、顧みず突っ走る奴も必要。
池谷 : それも、こんだけナベさんのことが……気持ち悪い言い方をするとみんな好きで、認めているからできるんだろうし、そういう意味ではナベさん6人だと思うんです、根本的には。それぞれバンド組んだら引っ張っていける人たちだし。でも、そうだから押したり引いたりできるのかな。

今は何処にでも行っちゃえると思います

――そして、だからこそ、奈部川さんの存在も本当に必要だったと思います。

池谷 : 軸は、ナベさんが入ってくれたことでできましたからね。5人で集まっていた時って、ひたすら謎のジャムだけ続けていて、それでも面白くていいかなって思っていたけれど、ナベさんが入ってくれて、ぐいぐい引っ張ってくれるようになった時に、もう一回ガリガリやっていた頃に戻りたい、やるならそれくらいやんないと意味がないって思い始めたし、そこに連れていってもらえていることが嬉しいしありがたいと思いますね。でも……最初、やるなら俺はシガー・ロスみたいなバンドがやりたいって言っていたのに、何で未だにブチ切れたりしてるんだろうっていう(笑)。

――そ、そうだったんですか!?(笑)。

池谷 : 結局それが好きでやりたかったのかな。今は、コンセプトありますか? って言われても、ないって言えることが逆に面白いなって思えていて。決めてると自分らでつくった塀から出れなくなるから。今は何処にでも行っちゃえると思います。
奈部川 : 希望と快楽って違うじゃないですか。みんな芸能人を見て美人だなって思うかもしれないけれど、自分が付き合う女ってブスだったりするから(笑)。だからシガー・ロスみたいなバンドをやっていて気持ちいいかはまた別で。そもそもが、そういう人間じゃないから(笑)。
池谷 : ブスを抱いている人間だと(笑)。
奈部川 : 泥臭い人がそういうことをやっても形にしかならないし、結局は泥臭い曲になると思う。俺がいなくてインストやってても、泥臭くなってたんじゃないかな。

―― (笑)。ということは、曲作りにおいてもタブーって……。

鳥居 : ないですね。
奈部川 : 今後、普通に2ビートの曲とかもやりたいし。今回の曲を用意したときも、没曲とかってなくて。ただ、自分がいいと思うライヴは、踊れて、熱くなれて、途中で泣けるような、喜怒哀楽があるものだから、アルバムもそういうものにしたかったんですよね。

――ATATAのようなアイデンティティを持っているバンドだと、怒りの部分が強く出るのかな、何て想像してしまっていたところもあったんですけど、喜びや悲しみも凄く豊かに表現されていて。聴き手の喜怒哀楽を解放してくれるようなアルバムだと思いました。

奈部川 : 人間って怒りだけじゃないから。アルバム一枚使って、全部の感情を表現したかったかな。……あ、思い出した。最初に3曲配信した段階だと、何も考えていなかったんですよ。でも、だんだん曲ができてきて、そういうふうに考えるようになって。最後の1曲とかは、こういう曲が欲しいなって言って作ったんですよね。

――どれですか?

奈部川 : 「The Lust Dance」ですね。「Fury Of The Year」だけじゃなく、みんなで合唱できる曲が欲しかったんで。

――おー、これは大合唱になったらゾクっとしますね! となると、いよいよツアーが楽しみですが。対バンも、馴染み深い人たちからヒップホップの畑まで、本当に多彩です。

奈部川 : メンバーみんなキャリアがあるから、お客さんだけ呼ぼうと思えば、幾らでもできるんですよ。でも、それによって自分たちの未来が狭まってきちゃうなら、自分たちがジャンル関係なくいいと思うような人たちを呼びたいなと。まぁ、それ以上に好きな人たちと一緒にやりたい、ただそれだけなんですけどね(笑)。

――何よりツアーではCDも手に入りますからね。

奈部川 : ツアーで売るCDは特別なんで。ケースからブックレットから。
池谷 : ライヴに来て下さい。ライヴに来なかったら意味ねえから。
奈部川 : 話はそこからだ!(笑)。

ATATA & 高橋美穂

LIVE INFORMATION

『The Sound Of Fury Tour 2012』

ATATA Presents [The Sound Of Fury #5]
2012年5月4日(金・祝)@高円寺 HIGH
w/COMEBACK MY DAUGHTERS、MOROHA、 DJ:LEF!!!CREW!!!

At Zero Project Presents [AT ZERO From At “TWO” In OSAKA]
2012年5月6日(日)@大阪 Live House Pangea
w/AS MEIAS、MIRROR、 LOSTAGE、DJ:DAWA(FLAKE RECORDS)

ATATA Presents [The Sound Of Fury #6]
2012年5月19日(土)@札幌 SPIRIITUAL LOUNGE
w/DESERT、discotortion、L!EF、DJ:LEF!!! CREW!!!

ATATA Presents [The Sound Of Fury #7 / MORTAR RECORD STORE 11TH ANNIVERSARY]
2012年5月27日(日)@熊谷 HEAVEN'S ROCK VJ-1
w/Fragment feat.DOTAMA、Sawagi、STERUSS、uhnellys、DJ:LEF!!! CREW!!!

bacho Presents [GOJOGEN vol.26]
2012年6月2日(土)@神戸 BLUE PORT
w/bacho、akutagawa、shuly to 104kz

ATATA Presents [ATATA VS RetromaniA]
2012年6月3日(日)@磐田 FM STAGE
w/RetromaniA

Czecho No Republic Presents [恐竜系男子 TOUR]
2012年6月9日(土)@新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
w/Czecho No Republic、SAKANAMON

HARDCORE FANCLUB Presents [CIRCLE or CROSS TOUR 2012 ~イノチガケダゼ~]
2012年6月10日(日)@甲府KAZOO HALL
w/HARDCORE FANCLUB、THE NO EAR、dustbox

ATATA Presents [The Sound Of Fury #8]
2012年6月16日(土)@仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
w/GAGLE、STERUSS、DJ:LEF!!! CREW!!!

2012年6月24日(日)@下北沢 GARDEN [ROCK’ET START! DASH.1]
w/浅草ジンタ、THE 冠

ATATA Presents [The Sound Of Fury #9]
2012年6月30日(土)@福岡 KIETH FLACK
w/The PRACTICE、STEP LIGHTLY、JOHARRY'S WINDOW、DJ:LEF!!! CREW!!!

ATATA Presents [The Sound Of Fury #10] meets [ TOO DRUNK TO FUCK!! ]
2012年7月14日(土)@京都 GROWLY
w/BONG BROS、STERUSS、LOW-PASS、nim、NOTⅡBELIKESOMEONE、DJ:LEF!!! CREW!!!

ATATA Presents [The Sound Of Fury #11]
2012年7月15日(日)@十三 FANDANGO
w/環ROY、Sawagi、8otto、DJ:LEF!!! CREW!!!

ATATA Presents [The Sound Of Fury #12]
2012年7月16日(月・祝)@名古屋 APOLLO THEATER
w/LAGITAGIDA、SuiseiNoboAz、and SPECIAL GUEST!!!、 DJ:LEF!!! CREW!!!

ATATA Presents [The Sound Of Fury #13 TOUR FINAL!!!]
2012年7月22日(日)@新代田 LIVE HOUSE FEVER
w/MINOR LEAGUE、and SPECIAL GUEST!!!!、DJ:LEF!!! CREW!!!

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AS MEIAS / AS MEIAS II (HQD ver.)

正式な流通音源としては6年ぶりとなる、待望のセカンド・ミニ・アルバムを高音質音源で配信開始! ライヴで既に披露していた曲に加え、07年に1000枚限定で発売され瞬く間に完売、長い間廃盤となっていたEP収録「arouse」「 instant」2曲を再録。

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奈良在住の3ピースバンド、LOSTAGE。結成10周年の節目に自主レーベル"THROAT RECORDS"を立ち上げ、2011年8月にミニアルバムをリリース。90年代洋邦のオルタナ、パンク、インディー音楽に強く影響を受け、自らのフィルターを通しで表現・発信し続ける、LOSTAGEにしか作り出せないタフで強靭な楽曲と演奏、夢とも現実とも取れる白昼夢のような世界を魅せる歌詞は圧巻。

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約2年9カ月ぶりとなるCOMEBACK MY DAUGHTERSの4thフルアルバム。Baに戸川を迎えて、初のアルバムとなる今作は、サウンド面での進化を求め、海外レコーディングを敢行。彼らの旺盛な創作欲と遊び心が、時代を問わない、普遍的なスタンダード・ソング集として結実した作品。

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PROFILE

ATATA Biography

ex.HOLSTEIN, ex.BANDWAGONらのメンバーを中心に2010年春結成。

ライヴ・ハウス・シーンにおける既存の慣習や考え方をぶち壊し、再構築し続けるレペゼン新代田6人組。

2010年11月7日の初ライヴ直前には、自らの名刺代わりとなる楽曲『Fury Of The Year』の無料配信を自身のHPにて開始。その後、『recito』、『General Headquarters』の2曲を立て続けに無料配信し(※現在も配信中)、2011年7月にはこれら3曲を収録した『3 SONGS EP』を大阪のFLAKE RECORDSより350枚限定の10インチヴァイナルとしてリリース。耳の早いリスナーにATATAの名は瞬く間に広まっていく。また、音源の無料配信と同時に"現場"にも拘り、毎回様々な仕掛けが盛り沢山の自主企画「The Sound Of Fury」をホームである、新代田FEVERを中心に定期的に開催。ジャンル・レスな共演者、そして盟友「LEF!!! CREW!!!」と共に各地でオーディエンスを巻き込み、飲み込み、かき混ぜ、ATATA流のパーティーを繰り広げている。2011年12月30日には正式音源リリース前のバンドとしては、異例となるワンマン・ライヴ「WE ARE ATATA ARMY!!!」を新代田FEVERにて敢行。"ATATAのオフィシャルTシャツ着用で完全入場無料"というこのライヴは、多くのアタタ・アーミーを集め大成功を収める。そして2012年5月、満を持して初のフル・アルバム『ATATA』をリリース。本アルバムを引っさげ、5月より日本各地で全会場自主企画のレコ発ツアーを展開する。(written by 山本英樹)

奈部川光義 (Vocals) ex.BANDWAGON
池谷龍人 (Guitars) ex.HOLSTEIN
鳥居大 (Guitars) ex.HOLSTEIN, RetromaniA
金田雅史 (Bass) ex.HOLSTEIN, ex.MIRROR
岩田健太 (Keybords) ex.SWEEF
大倉大輔 (Drums) ex.nenem, ex.3cm tour

ATATA official HP

[インタヴュー] ATATA

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