奇妙礼太郎、代官山UNITでのリリース・パーティーを音源化！
大阪が誇る笑いと哀愁を背負ったグッド・シンガー、奇妙礼太郎。2011年9月に代官山UNITで行われた彼のデビュー・アルバム『GOLDEN TIME』のリリース・パーティーの模様を収めたライヴ・アルバムが完成しました！ 力強くブルージーに歌われる言葉が際立つソロ・サイドと、グルーヴ溢れるトラベルスイング楽団とのバンド・サイドの2部構成で行われたこの日。彼らの真骨頂ともいえるライヴの魅力が余すところなく詰め込まれています。人気曲「機嫌なおしておくれよ」「君が誰かの彼女になりくさっても」は、ソロとバンドの両バージョンで収録！ 超満員の会場が多幸感に満ちた一夜の模様をどうぞ。
奇妙礼太郎 / LIVE GOLDEN TIME
【TRACKLIST】
1. 天王寺ガール / 2. めまい / 3. 機嫌なおしておくれよ / 4. イルミネーション / 5. 45回転 / 6. 君が誰かの彼女になりくさっても / 7. サン・トワ・マミー / 8. INTRO / 9. タンバリア / 10. 機嫌なおしておくれよ / 11. このすばらしき世界 / 12. NEW YORK / 13. オー・シャンゼリゼ / 14. 君が誰かの彼女になりくさっても
販売形式 : mp3 / wav
さらけ出すことで生まれる強靭なうた
奇妙礼太郎は圧倒的にシンプルだ。何がそんなにシンプルなのか。それは清々しい中に、頑固さと真摯さを持つ歌声による我の強い愛情表現である。愛情とは早急に臆することなく相手に伝えなければ即座に陳腐なものに成り下がってしまうことを奇妙礼太郎の本能は良く知っている。「あなたなしでは生きられない」と咆哮するその我の強さは、恋人、あるいは他者との距離をどのように設定すればよいのかといういわゆる「空気を読む」という強迫観念そのものを無効にしてしまう。その誤魔化しのない力はまるでカミソリのような鋭さを持ち、私の、あなたの心に突き刺さるだろう。それがライヴという場所であるからこそ、その力は一層生々しい。そして、その力がはちきれんばかりに詰め込まれているのが、このライヴ・アルバム『LIVE GOLDEN TIME』である。
このライヴは昨年9月23日に代官山UNITで行われたソロ・アルバム『GOLDEN TIME』のリリース・パーティーでのライヴをほぼまるごと収録したものである。このライヴは『GOLDEN TIME』そのままにソロ・サイド/バンド・サイドの2部構成で行われ、このライヴ・アルバムも同様の構成になっている。ソロ・サイドでは、歪んだブルーズ・ギターを背に、自らを時代遅れと罵りつつも、そんな「俺のこと愛してくれるのはお前くらいのもんさ」とライヴ・ハウスという密室空間で豪胆に、そしてソウルフルに歌い切る諧謔性は、おそらく同世代を見渡しても奇妙礼太郎にしか存在しないものであろう。そして越路吹雪による、あるいは忌野清志郎による名カヴァーで知られる「サン・トワ・マミー」を大胆にもラヴァーズ・ロックにアレンジし直したことはライヴという場で最も活きることになった。「あなたなしでは生きられない」という感情の発露がよりセクシーに刹那的に我々の心を串刺しにするのである。ソロ・サイドでのこうした、自分自身のやるせなさや切なさを踏み台にしつつ、ブルーズ、そしてルーツ・レゲエによって、それを身体の外に吐き出せる強さは、彼にしかありえないのである。
一転して、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団・サイドでは、サム・クックなのか、いやオーティス・レディングなのか。そう、紛れもなくそれはロックン・ロールなのである。ソロ・サイドでは情念さえ感じられた悲劇の「機嫌なおしておくれよ」が、スイングするようなトランペットと軽快な鍵盤により、喜劇としてのパーティー・ミュージックへと変貌を遂げる。それはあなたの腰をジャックし、踊らせる。そして、しなやかなシャンソンの名曲「オー・シャンゼリゼ」は彼の魔法にかかれば、「楽しく騒いで恋をする」、そう、フォーエヴァー・ヤングなロックン・ロールへとなってしまうのだ。その大いなる真面目な悪ふざけは、未だに蔓延る大文字のロックにある馬鹿馬鹿しいマチズモをこれまでもかと脱臼させる。それこそが、奇妙礼太郎のデカダンスなユーモアなのではないだろうか。
そして、このライヴ・アルバムから感じられるのは、ライヴにおける約束事を取っ払うという約束事の存在である。それゆえ奇妙のテンションは高く、その伸びやかで声量のある歌声は、より肉感的に感傷的に我々の理性を揺り動かす。しかも、ケレン味なく、陰湿さもなく、ただただ正直に、わかりやすく自我を歌うのだ。そして、彼の歌う喜劇や悲劇は、ライヴ・ハウスという汗まみれの猥雑な空間においてマーブル状に交じり合い、オーディエンスの身体を、そして心を掴んで離さない。だからこそ、奇妙礼太郎のライヴは破壊力があるのだ。（text by 坂本哲哉）
STRANGE REITARO WORKS
奇妙礼太郎の魅力を十二分に味わえるデビュー・アルバムにしてベスト・アルバム！！！
奇妙礼太郎 / GOLDEN TIME
【Solo Side】1. 君が誰かの彼女になりくさっても / 2. 機嫌なおしておくれよ / 3. イルミネーション / 4. めまい / 5. 45回転 / 6. サン・トワ・マミー / 7. 天王寺ガール
【奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 Side】8. INTRO / 9. タンバリア / 10. 機嫌なおしておくれよ / 11. このすばらしき世界 / 12. NEWYORK / 13. オー・シャンゼリゼ / 14. ルージュの伝言(Bonus Track)
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / 機嫌なおしておくれよ YOGURT&KOYAS REMIX ～Please make your feeling better～
関西が誇るグッド・シンガー奇妙礼太郎率いる、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。彼らの代表曲「機嫌なおしておくれよ」「Califolnia」をDJ Yougurt & Koyasが自ら志願しリミックス!! 後半4～8曲は京都の名物フェス「ボロフェスタ2010」でのライヴ・テイクを、笑い声もそのままに収録。ゆるいのに強く惹きつけられる。温かな奇妙礼太郎の歌声をお楽しみください。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / キング オブ ミュージック
圧倒的な歌声で人の度肝を抜き、のらりくらりとしたへらへらのMCで人を拍子抜けさせる奇妙礼太郎と、彼の声に寄り添いつつも時に彼以上に自由奔放にふるまうバンド、トラベルスイング楽団。彼らのファースト・アルバムがここに！ でたらめなようで、歌うことには誰よりも真摯。にやり笑ったかと思えば泣きそうな顔をして歌う。奇妙礼太郎の魅力を存分に味わえるこの1枚を聴き逃すな!
V.A. / VELVET SONGS
七尾旅人、曽我部恵一、Chocolat & Akito、bird、Wyolicaら13組のアーティストが、様々なアプローチで歌い上げた、豪華カヴァー・アルバム。日本の良質なボップスを数多く送りだしたアルファ・レコードより、荒井由実、吉田美奈子、ガロ、ハイ・ファイ・セットら初期の作品にフォーカスをあてた、新しくも懐かしくもある一枚。
LIVE INFORMATION
2012年4月3日(火)＠南森町てん
2012年4月6日(金)渋谷PLUG
2012年4月7日(土)新潟GOLDENPIGS BLACK
2012年4月12日(木)難波Mele
2012年4月15日(日)NOSSE JAMBOREE@服部緑地野音
2012年4月17日(火)神戸ウインターランド
2012年4月21日(土)名古屋Live&Lounge Vio
2012年4月22日(日)KAIKOO FES@東京お台場 船の科学館
2012年4月24日(火)下北沢commune (SOLDOUT!)
2012年4月25日(水)東高円寺二万電圧
2012年4月26日(木)代官山LOOP
2012年4月27日(金)恵比寿BATICA
2012年4月28日(土)東京町田The Play House
2012年4月30日(月･祝)東京上野水上野音
2012年5月2日(水)神戸VARIT.
2012年5月5日(土)梅田ムジカジャポニカ NEW
2012年5月10日(木)下北沢440
2012年5月12日(土)代官山LOOP
2012年5月18日(金)西東京コール田無
2012年5月19日(土)･20日(日)りんご音楽祭@長野
2012年5月24日(木)神戸ブッカートカフェ
2012年5月25日(金)大阪MUSE
2012年5月26日(土)Rock on the Rock@愛知
2012年5月27日(日)福岡イビサルテ
2012年5月28日(月)熊本Navaro NEW
2012年6月2日(土)梅田クラブクアトロ
2012年6月8日(金)福岡Early Believers
2012年7月15日(日)名古屋CLUB UPSET
PROFILE
奇妙礼太郎
アニメーションズ、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、ALPS! などのボーカルとして活動中。泥臭くストレートで朴訥としたロックンロールから、ラブ・アンド・ユーモアなフォークまで歌い上げ、少し泣き声混じりの切ない歌声と、むき出しのソウルで人々を魅了する。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
大根! 人参! ロックンロール! くよくよしようぜ! シナトラ気取りのフリークスとガラスのハートにワサビを塗りすぎた5名から10数名のキンキー・ミュージシャンズが、春の入学 & ファースト・キッス・シーズン、微熱なフォーエバー・ヤングスに贈る、ソフト問題児×ハード迷子な栄光のオープン・チャック・集団ダンス・ミュージック! 南コロンビアのチョコな路地裏から聞こえる薫り高いトランペット & ボーンにニューハンプシャーのファットな高級マンションからこぼれるスリンギーな鍵盤をシェイクした千客万来のビッグ・ダッチ＆モブサウンズ！ つかめグラミー賞４部門! 100万光年のファンタスティックな夜、あまりある情熱はたぶん太陽のわすれもの!
