森ゆに『夜をくぐる』発売記念! ゆーきゃん×森ゆに対談
アコースティック・バンド、ビンジョウバカネのボーカルとしてデビュー。その後はAPOGEEのサポート・キーボーディストとして活動し、2008年よりソロ活動をスタートさせた森ゆにのセカンド・アルバム『夜をくぐる』が完成。今回、同じくSSWのゆーきゃんの連載コーナー「ゆーきゃんからのてがみ」にて、ゆーきゃんと森ゆにの往復書簡を実施。普段から交流のあるふたりが、あらためて向かい合った、丁寧で真摯なやりとり。そこから見えてくる森ゆにという音楽家は、一体どんな人なのでしょうか。
森ゆに / 夜をくぐる
ミュージシャン界隈でいま話題のピアニスト/SSW、森ゆにのセカンド・アルバム。ピアノと歌だけでとにかくシンプルに作られた今作は「大切な記憶を呼び覚ます、8つのフラグメント。」原風景、原体験を想起させる、時代にとらわれない彼女の歌は、高い評価を得ています。
message from youcan
今回の手紙は、シンガー・ソングライターの「森ゆに」へ宛てた。
じつは彼女との付き合いは3年ほど前にさかのぼり、ときどき鍵盤でサポートをしてもらったり、一緒にツアーに出たり、なんということもなく阿佐ヶ谷のバーで一緒に飲んだりもしている。普段着の、気の置けない友人としての彼女から、ピアノの前に座ったとたんに空気を変えてしまうような彼女へと移るその間には、さしたるフィルターもスイッチもないように思えて、それが彼女の不思議な魅力でもあるのだが、では、森ゆにが森ゆにのままで創作し表現する秘密を、あたらしいアルバム『夜をくぐる』をきっかけにして、ほんのすこしだけ垣間見てみたい、と思う。
PROFILE
森ゆに
神奈川県出身のシンガー・ソングライター、ピアニスト。
学生時代よりバンド活動に傾倒、ビンジョウバカネからソロ活動を開始。「ほぼ日刊イトイ新聞」で音楽を担当する等、その活動は多岐にわたる。
ゆーきゃん
富山出身のシンガー・ソングライター。京都で歌い始め、現在は主に東京で活動している。アシッド・フォーク/サッド・コアを体現するようなその声と日本語詩は、聴くものに儚くも強烈な印象を残す。弾き語りのほか、サポート・メンバーを加えたシティ・ポップス・バンド「ゆーきゃんwith his best friends」、関西アンダーグラウンドが誇る鬼才ダブ・トラック・メーカーとのコラボレーション・ユニット「シグナレス(ex.ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ)」、Limited Express (has gone?)のJJ、PARAの家口茂樹らとのバンド「conterattack from the babymoles」など活動は多岐にわたる。京都で開催されるD.I.Yフェス「ボロフェスタ」主催メンバーのひとり。「生まれ変わったら天使になりたい」と言ったとか言わなかったとか。
ゆーきゃんからのてがみとは?
京都を中心に活動する、富山出身のシンガー・ソングライター、ゆーきゃん。『ゆーきゃんからのてがみ』は、彼が国内外を問わずリスペクトしているミュージシャンにてがみを書くコーナーです。丁寧に綴られたお互いのやりとりを、本のようなレイアウトで楽しめる、”BCCKS”というウェブ・マガジンにまとめました。
BACK NUMBER 各てがみのBCCKSページにとびます。
BCCKSとは?
「本のようなもの」「ノートのようなもの」「本屋さんのようなもの」をweb上で作ることができるサービス。
写真集、雑誌、マンガのような、慣れ親しんだ「本のようなもの」を作ることができます。また、日々気づいたことを書きつづる日記のように使うことや、好きな本や自分に関係ある本などをまとめて並べることもできます。
BCCKS : http://bccks.jp/