2010/07/18 00:00

安田寿之 × クレア・マルダーの対談が実現!

「きらきら星」「マイム・マイム」「黒猫のタンゴ」「蛍の光」など、世界各国で受け継がれているなじみ深い童謡スタンダードが、『Children's Songs 2050』として、カラフル&スタイリッシュに生まれ変わって登場! 『過去・現在・未来』全ての子供たちに贈る、楽しい音楽の『未来設計図』を手掛けたのは、音の建築家・安田寿之。エレクトロ・ハウス、ボサノヴァ、アシッド・ハウス、スウィング・ジャズやルーツ・ミュージックなど、あらゆるジャンルを行き来するサウンドで、スタンダード・ナンバーに新たな煌めきを与えています。そしてスペシャル企画として、安田寿之と『Children's Songs 2050』より「レインボウ・コネクション」に参加したクレア・マルダー(Clare & The Reasons)との対談が実現。Clare & The Reasonsの1stアルバム『The Movie』を聴いて以来、ヴォーカリストとしても作曲家としても彼女の虜になったという安田寿之と、共作に関して自ら「自分だけでなく、The Reasons(ストリングス・アンサンブル)も参加したい」と申し出たというクレア・マルダー。お互いの聞きたいことに誠実に答える姿勢に、彼らのサウンドが重なります。

Children's Songs 2050

01. きらきら星(フランス) feat. Marina 02. マイムマイム(イスラエル) feat. Sananda
03. レインボウ・コネクション(アメリカ) feat. Clare Muldaur Manchon
04. チェッチェッコリ(ガーナ) feat. Maimounia
05. 夏の思い出(日本) feat. Fernanda Takai
06. 車にゆられて(メキシコ) feat. Daniel Jimenez
07. 浜辺の歌(日本) feat. 岩下清香
08. 新世界〜遠き山に日は落ちて(チェコ) feat. 町田良夫
09. 田植歌(フィリピン) feat. Rina Sumaga
10. 黒猫のタンゴ(イタリア) feat. Chicca
11. ジェンカ(フィンランド) feat. Hanna H
12. 野ばら(ドイツ) feat. Jule Kellner
13. ポーリュシカ・ポーレ(ロシア) feat. Yelena Neva
14. 星に願いを(アメリカ) feat. ROBO*BRAZILEIRA
15. 蛍の光(スコットランド) feat. Sophie

アルバム購入者には、ボーナス・トラックとして「蛍の光(スコットランド) feat. Sophie(アカペラ ver.)」をプレゼント!

CLARE MULDAUR から TOSHIYUKI YASUDA へ

——日本食で好きなものは何ですか?

おせちが好きです。特定の食べ物ではなく、日本のお正月の特別な料理ですよね。様々な方法で調理や味付けされた野菜、肉類、魚、あとおもちがあります。入っているものはその地域や家庭によって違いますよね。普通はせいぜい新年3日間くらいに食べられる料理ですが、僕は1ヶ月でも食べられます!

——音楽以外のもの、例えば画や本や会話などから音楽的なインスピレーションを受けたりしますか?

もちろんです! 僕にとって、映画はとても素晴らしいインスピレーションの源です。曲を作る時に、生まれ育った場所、旅行で訪れた場所の風景を思い浮かべることがよくあります。様々な経験の中にある、忘れ去られた記憶や思い出はその人の核になっているんだと僕は思います。その記憶は実際忘れ去られてしまったのではなく、記憶や心の奥深くにしまわれていて、時が来ると人はその記憶を呼び起こす、僕はそんな風に思っています。

TOSHIYUKI YASUDA

——フランスの農場で作られた、本場のチーズを食べたことありますか?

ないんです。日本では、僕たちは様々な種類のチーズをレストランで食べることができますが、やはりそれは所詮輸入物ですよね。本場のものは全然違うと思います。オリバーに教えてもらいたいですよ!

——家族の中で他に音楽をやる人はいますか?

いませんが、僕の父親はクラシック・レコードのコレクターで、特にモーツァルトが好きです。そんなレコード・ラックの中に例外的にあるのが、カーペンターズと冨田勲(日本人の電子音楽のパイオニア)だけですね。彼らは僕のルーツになっているのだという事を、今になって思います。

TOSHIYUKI YASUDA から CLARE MULDAUR へ

——何か動物になるとしたら、何になりたいですか?

アマゾンに住む野生のオウムになってみたいです。木々を気ままに行き来するんです。密猟者が全くいないところでね。

——幼少時代からあなた自身の中で大きく変わったことは何ですか?

一番大きな違いは、私は本格的に乗馬をやっていました。競技会にも参加していましたし、スポンサーもついていて、馬術競技会にも各週で出場していました。それから、姉と一緒に死んだ鳥を持って歩きまわって、それを自分達のペットだというふりをしていたりもしました。

——では、ずっと変わらないところは?

とても頑固で、自分の意見に固執する女の子だった、ということです。

——環境問題に対して、心がけていることはありますか?

マイ・ボトルに水を入れて持ち歩くようにしています。ボトルは有害なプラスチックのものより、ステンレスのものを選んでいます。あとは私、自分の車を持っていないんですよ。それも環境には良いことですよね。

CLARE AND THE REASONS

——では逆に悪影響を及ぼすことは?

たくさんありますよ! 車で旅行に行く(ツアーをまわる)事、飛行機にも乗っているし、化学繊維でできた洋服も着るし… 並べればものすごくたくさん。

——ニューヨーク以外では、どこに住んでみたいですか?

ベルリン、パリ、京都、ロンドン、アムステルダム、それからウィーン!

——楽器で一番好きなものは何ですか?

バス・クラリネットですね。高貴さと重い音色が大好きなんです。リードのメロディーにもベース・ラインの楽器にも使えるんですよね。

——『The Rainbow Connection』の私の編曲についてどう思いますか?

すばらしいと思います。オリバーのストリングスのアレンジによってもまた素敵なカラーを増している。すごく独特でオリジナリティーあふれる、素晴らしいバージョンだと思います!

——曲を作るのにはこつがあると思いますか? それとも、努力だけによってできるものだと思いますか? 私はあなたの作品に対してあなたの歌声と同じぐらいの尊敬を持っています。

全て必要なものだと思います。曲を作るにあたって才能を持っていることも必要ですし、多大な努力も必要だと思います。両方の要素を持っている必要があると思います。私は作曲すること自体、それにオーケストレーションを考えることにも楽しみを見出します。また、きちんとテーマに沿って作品を作っていけているか、確信をいつでも得る事ができるように、バンドでパフォーマンスする時の事も想像しながら作曲をするようにしています。

PROFILE

安田寿之

電子音楽をベースに様々なジャンルを制作する音楽家、作編曲家、プロデューサー。ロボット「ROBO*BRAZILEIRA」としてブラジル音楽を歌う。MEGADOLLYレーベル主宰。元Fantastic Plastic Machine。Towa Teiとの共作、須永辰緒のMix CDへの参加、Senor Coconut / Isabelle Antena / 東京プリン / 佐藤竹善の制作などの内外・ジャンルを問わないボーダーレスな制作を行うとともに、CM / 中野裕之監督映画 / 篠山紀信写真映像作品 / 桑原茂一コメディ作品 / 維新派や升田学のパフォーマンスなどへの音楽制作も多数。Les Siestes Electroniques(フランス)、Sonarsound Tokyo、Apple Storeなどでライブを行う。

TOSHIYUKI YASUDA official site http://www.ysd-to.com/

クレア・マルダー

あのジェフ・マルダーを父に持つ音楽セレブ。NYブルックリン在住で映画と博物館が大好き。トリュフォー、ヒチコック、ジャック・タチ、ペドロ・アルモドヴァル等のファン。アルバムのビジュアルもトリュフォーの映画でジャン=ピエール・レオ扮する主人公がやっていたダメな私立探偵のイメージだそうだ。ソロ・アルバム2枚をリリース後、クレア&ザ・リーズンズ名義で発表したアルバム「The Movie」(ヴァン・ダイク・パークス、スフィアン・スティーブンスも参加!)のノスタルジックでかつ都会的でドリーミーでポップな音楽性と超スィート・ボイスがイギリス、フランスから火が付き世界中で大注目。

[インタヴュー] Clare & The Reasons, TOSHIYUKI YASUDA

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