2009/05/10 00:00


VOL.2

こんにちは2回目の船山です。前回の続きを書こうかなぁと思うんですが、ちょっと前回の補足から。僕は1980年に山形県は最高な長井市に生まれまして、高校卒業までと20代半ば付近を最高な長井市で過ごして、今は結婚して米沢に移ったよってことを書いてなくて、何処が地元だかわかんない感じだったので補足させて頂きました。どうでもいいことかもしれませんが、長井市は最高だってところを書かなきゃ始まんないよってことです。あ、すんません。なんか色々思い出してきました。ヤマハ音楽ホールの話はもうちょっと待って下さい。こういうの書くの初めてで、書いてたら生い立ち色々思い出してきました。なので、書き留めておきます。番外編なので、飛ばしながらでも読んで下さいっす。



僕が音楽にを始めたのは小学校1年生の時。友達のマチコちゃん(母親どうしが同級生)からの誘いで市の合唱団に入団。最初は発声の練習。"あ" は口の形は"お"にして"あ"と歌えって言われた気がする。その後、「故郷」を教わったんだ確か。合唱団に男の子は僕しかいなくてしかもほとんどがお姉さん、ピンクのスカーフと半ズボンが凄く恥ずかしかった。そんな格好で大都市東京にバスで行って、コンクールに出て東京ドームと東京タワー見学して帰ってきたんだ。3年生になって僕は吹奏楽部に入部した。唇がトランペットむきだってことでトランペットになった。平日は授業が終わっても帰れず練習、土曜日は弁当持参で午後から練習。大型の休みなんてものは勿論なく、夏休みは東京から来た指揮者のもと毎日サウナのような体育館で練習した。吹奏楽部以外の友達はほとんどいなくなった。体育館の用具入れの中に隠れて、みんなで練習をボイコットしたこともあった。怒られただけで何も変わらなかった。僕らは県大会で優勝して東北大会で3位になった。先生は出世したようだ。友達もいたしそれなりに楽しかったけど、僕は中学生になってトランペットをやめた。波瀾万丈の中学校生活が始まった。



田舎だから絵に描いたような不良がたくさんいた。僕はサッカー部に入った。一番体が小さくてガリガリだった。先輩からいじめられた。毎日走った。先輩よりも足が速くなった。そしたら追い抜くたびにいじめられた。2年生になってコンポとビートルズを買った。ベースを始めた。だけど僕はブルーハーツを演奏した。友達と大げんかした。思いきり顔を殴った。鼻とほっぺの境がわからなくなるぐらい顔が腫れて、雪が血でまっ赤になった。友達は僕を許してくれたけど、僕は友達と遠くなってしまった気がした。その後話す度にその時の顔がチラツイてドキドキした。お互いに心に溝が出来ただけだ。殴っても何も解決しなかった。僕は3年生になった。人と同じ事が本気で嫌いになった。団体行動も嫌いになった。雨の日は学校指定のカッパをゴミ箱に捨てて、お気に入りのウインドブレーカーを着た。上履きにペンで落書きをしてオリジナル上履きにした。ファッション雑誌をよく読んだ。映画もたくさん見た。毎日ベースを弾いた。幼なじみとバンドを組んだ。毎日走った。



結果同級生からいじめられた。僕の中の反体制は体制の中にいる人間から恨みを買った。先輩の時のような体育会系のノリではなくて、もっともっと遥かに陰湿だった。学校帰りうしろから近づいてきて、"バカ、死ね"が毎日続いた。お前のかあちゃんデベソなんてユーモラスな悪口は残念ながら一度もなかった。どうでもよかったので、全然相手にしなかった。きっと反応がなくてつまらなかったんだろう。いじめはエスカレートした。学校が終わり自転車小屋に行くと、僕の自転車は無かった。1年生の自転車小屋に逆さまになってそれはあった。鍵も無くなってた。



このあたりになると、友達っぽかった友達はあっち側にいた。あっちにもいかない友達っぽかった友達は、我関せずで無視だった。あっち側の人間はみんなコブラとラフィンノーズを聴いてた。僕は今まで一度もその音楽を聴いた事が無い。でも申し訳ないけど僕にとっては今も変わらずクソ音楽だ。その頃僕の味方は幼なじみの友達一人だった。僕は学校に行かなくなった。先生から電話が来たけど、中学校に行くよりも家でビートルズを聴きたいから行かないって言った。それは嘘っぱちで本当は特にやることも無かった。やる事も無かったから学校に行った。集団は謝りにきた。ウインドブレーカーと上履きに特に腹立ったらしい。あいつはイキガッテル、やっちまえ。不良は立派な風紀委員風だったわけだ。あまりにも馬鹿馬鹿しくなって無視した。いじめる側には簡単になれるけど、反対側には好き好んではなれない。僕は良い経験をした。そんな中僕の中学校生活は幕を閉じた。僕は今28才で、あれから13年もたった。あの集団の中の一人は今、僕の実家のすぐ近くの50代のおばさまと不倫してる。


番外編如何だったでしょうか? 次回はアズム館から書きますね。ではではまた〜。


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VOL.1 SHIFT結成〜AKUTAGAWAとの出会い〜


PROFILE

船山裕紀。『笑顔が世界を平和にする』をモットーに活動している、無意味な殺生が大嫌いな4人組アヴァンギャルド・ダンサンブル・オーケストラ、SHIFTのボーカル。ライブではステージを縦横無尽・自由奔放に駆け回るため、フロント3人のコードは常に絡まっている。とにかく動き回る、地方発信のD.I.Y精神継承者。

artist page https://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/7542/

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