Title | Duration | Price | |
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ロマンツォ (1900年のテーマ) alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 04:08 | |
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夏 - 1908年 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 05:02 | |
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秋 - 1922年 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 04:44 | |
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結婚祝い alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 02:47 | |
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遺言状 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 02:27 | |
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ポレンタ粥 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 01:08 | |
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最初のストライキ alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 02:50 | |
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父オルモと娘アニタ alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 01:29 | |
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アーダのテーマ alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 04:50 | |
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狩りと農民追放 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 05:44 | |
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ヴェルディが死んだ alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 02:32 | |
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新しい十字軍 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 03:34 | |
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第四階級 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 01:36 | |
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冬 - 1935年 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 02:47 | |
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春 - 1945年 alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 02:08 | |
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オルモとアルフレード alac,flac,wav,aac: 24bit/96kHz | 02:26 |
ベルナルド・ベルトルチ監督による、絵画の美しさと歴史小説の面白さが融合した5時間を超える渾身のドラマ『1900年』のサントラ盤がハイレゾ音源で登場。エンニオ・モリコーネによる、優美で壮大なテーマ曲は、最高傑作として愛され続けている。
※本音源は、CDをマスターとして「MSマスタリング」という手法を用い、DSDリマスタリングした作品になります。マスタリングは日本で行なわれました。
リマスタリング前音源の特徴 ・1976年の作品。 にしては残念極まりないくらい音質が悪い。モリコーネとしては中期、これより前に録音されていて音の良いものもいっぱいあるのに、なぜこの作品はこんな音質なのだろうか。レーベルから与えられたCD-Rに問題があるのかと思い輸入盤を購入してみたが、音質は同じだった。 ・一番の問題点は歪んでいること、弦楽器主体のオーケストラ編成の曲のサウンドが歪んでいては致命的。 特に金管楽器の歪みが気になってしまう。 ・録音時に歪んでしまったというのはあり得ないので、どの段階でこうなってしまったのか、もし少しでも良い音源があるなら、それで聴いてみたい。 ・他のモリコーネのマスターにはあった押し出し感の強さはあまりなく、定位感も悪くない。とにかく歪んでいるのが残念。 ・二度ほど聴いているとだんだん慣れてきて、ようやくメロディの素晴らしさに気付く。 モリコーネ・ファンが「正統派クラシック・スタイルで書かれた作品の中では最高傑作」と述べるほど、音楽の質は高い。 ・オープニングの「ロマンツォ」、M13「第四階級」などは、歪んでしまっている残念さを忘れ聴き惚れてしまう素晴らしさ。 ・今回のサントラ50選、こうやって全ての作品をマスタリングして終えると、なるほどこういう意図で選んでいるのだなということがわかる。しかし今後の同様の企画の際は「音質の格段な向上」を売りにするなら、年代物のリイシューは少し慎重にセレクトした方が良いように思う。
今回のマスタリングの聴き所 ・ 『ラ・カリファ』『ペイネ 愛の世界旅行』同様、Thermionic Culture Vultureプラグイン、真空管EQプラグイン、MSコンプのSibilance Boost、バス・コンプ等を駆使して、リマスタリング前よりはずっと聴きやすいサウンドになったはず。 ・一瞬の歪みやモダン楽器での歪みの場合はいくつかそれをとる手法はあるのだが(歪みに対して歪みをぶつけると解消することがある)、若干元の音質とは変わってしまう(それより歪みがとれることの方が良いので、そうすることもある)、が、アコースティック楽器の場合はその楽器本来の音からずらしてはいけないので、それらの手法は使えず。 ・リマスタリング前は高域がややキツくなっているので、柔らかい弦楽器本来の音にした。 ・リマスタリング前は小編成オケにしてはやや押し出し感が強いので、バス・コンプで整え、自然なダイナミクスに。ただし、歪み成分が多いので音圧は上げられず。
【DSDリマスタリングとは?】 元マスターのデジタル信号を、最新機器を用いDSD(Direct Stream Digital)でリマスタリングする手法。より原音に忠実で、アナログライクなサウンドを通常のCDでもお楽しみ頂けます。DSDマスタリングに用いられる<MSマスタリング>という手法によって、センター音像は力強く定位し、サイド音像は高域を美しく伸ばしつつ、左右だけでなく前後にも広がっています。巨匠たちが生みだしたサウンド・トラックの名盤が、繊細かつダイナミックな「超立体的三次元サウンド」で生まれ変わりました。まったく新しいサウンドでありながら、それぞれの年代へのタイム・スリップを楽しんでいただけたら幸いです。
【MSマスタリングとは?】 これは2chの音を「左右」ではなく「MとS」に分けて、それぞれでコンプやEQを違う設定でかけます。Mとはメイン、つまりセンターのことで、音楽作品において重要なキック、スネア、ベース、ヴォーカルは基本的にセンターにあるので、この音像を強化することによって押し出し感や力強さを作り出せます。Sとはサイド、最重要ではない脇役の楽器はセンター以外に配置されることが多いので、この部分の調整とMSのバランスを調整することによって、ステレオ音像における奥行き感や左右の広がりを自在にコントロール出来るのです。サントラのようにオーケストラ主体の編成の場合、このようなMSの考えは当てはまらないのではと思うかもしれませんが、元々MSとはステレオ録音のテクニックの一つであり、MSでどのようなバランスにしても結果的に得られる音像は極めて自然なのが特徴です。今回進化したのは、マスタリング用のコンプレッサーの実機を導入し、MSコンプ処理をプラグイン・ベースではなくハードウェアでやっている、という部分です。さらに考察を重ね、このコンプとオーディオ・インターフェースを繋ぐケーブルにひと工夫、Mの出力とSの出力には違うケーブルを使っています。Mには“Belden 83352E Custom”、これは超ハイファイかつ力強いというのが特徴です。SにはWagnusがつい最近開発した “Ice Sword”というケーブルを使用、これは83352ほどの力強さはなく、最大の特徴としては高域が限りなく伸びているということです。これによってセンター音像の力強さとサイドと奥に無限に広がっていくかのような美しい広がりを作り出しているのです。
-マスタリング・エンジニア 葛巻善郎