Lampの榊原香保里をVocalにフィーチャーしたMinuanoのサード・アルバム。
かつてMinuanoが発表した2枚のアルバムは、MPB、Jazz、シティーポップ、ソフトロックなど、影響を受けてきた音楽や当時新たに関心を持ち始めていたジャンルへの憧憬をモチベーションにして制作しました。一方で今回の新作は、内側から湧き上がった音をそのまま捉えるという、以前とは少し違った過程の中で生まれています。
それは、自分さえ知りえなかった別の自分を再発見するプロセスでもあり、また同時に、音楽それ自身が個人の手を離れ、ひとりでに成長していく姿を目の当たりにする体験でもありました。
作品が出来上がった今もなお、満足感とも充実感とも言いようのない不思議な感覚に囚われています。
とにもかくにも、9年振りの新作がいま完成したのです。 尾方伯郎 (Minuano)