本年5月にデビューアルバム「Debut」(FOCD9594)を再リリース、美術史家の川瀬佑介とのコラボレーション企画「ギターと絵画のまじわるところ」やソプラノ清水麻衣との共演など、オリジナリティあふれる活動を続けるギタリスト、益田正洋。日本を代表するギタリストの一人である益田の現在の充実ぶりをはっきりと示すニューアルバムが早くも登場です。2010年に発売され大きな話題を呼んだ「SONATA」(FOCD9455)の続編となる本作は、3~4楽章の構成をとる「古典派以降のソナタ」に焦点を合わせています。ファリャとともに20世紀前半の近代スペイン楽派を主導したトゥリーナ、20世紀イギリスを代表する作曲家のひとりであるバークリー、"メキシコ近代音楽の父"と称揚されるポンセ、ギター・ヴィルトゥオーゾとして19世紀に名声を博したジュリアーニという、才能にあふれた作曲家たちの"ソナタ"に対し、益田は豊かな音楽性と歌ごころ、それを支える確かな技術で応えています。ギター音楽における新たな名盤、ここに誕生です。