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The Blow

Discography

K Records、Kanine Records、ワシントン、ブルックリンのインディーシーン それぞれ最重要レーベルに所属し活動していたThe Blow トゥイー・パンクを鳴らしていた彼女たちがモジュラーシンセによる新たなアプローチで 辿り着いた現在進行形の夏に最適なひんやりインディーポップ Khaela Maricich(カエラ・マリチッチ)のソロ・プロジェク トとして世紀末にファーストアルバムをK Recordsよりリ リースし早20年弱。パンクに寄った2枚目、Melissa Dyne(メリッサ・ダイン)が加入した3枚目など、アルバム 毎に様々な表情で常にリスナーを飽きさせないThe Blow(ザ・ブロウ)の4年振りのニュー・アルバム。 ひやりと冷たいモジュラーシンセをバックにカエラの囁く ようなスポークンワードと歌声が響く様は、かき氷と風鈴 のように聴く者を涼ませてくれるであろう、耳元で囁かれ 鳥肌が立ってしまうような熱帯夜に最適な一枚。時にあえ てカラオケのようなチープな音像は、現代の若手モジュー ルシンセ・インディー・ポップ にも通じる。 歌っているフレーズは極めてあやふやで、レコーディング 前にに決め事をせず、その場でスポンテニアスに口ずさ んでいるような自由感がある。 カエラは若かりし頃日本語を勉強しており、来日が夢であ る。2019年を目処に日本ツアーの話が進行しており、たく さんの日本の若手インディーアーティストと交流を深め、 新しい音楽を作ったりすることだろう。 類似するアーティストとして挙げられるのは、Azure Ray、 Au Revoir Simone、Architecture in Helsinki、Mates of State、Yachtなどで、特にYachtは2枚目においてメン バーであるJona Bechtoltとコラポレーションをしている 事からも親和性が窺える。

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