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Art of Noise

PopDance/Electronica

実験的手法で「騒音の芸術」を生みだした革新的グループ

本来裏方の録音エンジニアやスタジオ・ミュージシャンといったひとたちが、当時最新鋭の技術であった“サンプリング”を駆使して、車のエンジン音や物を叩く音など身のまわりのノイズを再構築することで音楽に仕立て上げ「騒音の芸術」を生みだした革新的グループ。83 年のデビュー当時はZTTのボスであり数々のヒットを生んだ名プロデューサー、トレヴァー・ホーンの覆面ユニットであるとの噂以外、プロフィールが明かされずライヴも行わない謎のアーティストだったが、後に、トレヴァーの指揮の下、アン・ダドリー、JJ・ジェクザリク、ゲーリー・ランガン、そしてブレーン的にジャーナリストのポール・モーリーが参加していたことが明らかになる。トレヴァーの発明と言われる“オーケストラヒット”はじめ、当時1000 万円以上したサンプラー「フェアライトCMI」によって作り出されたサウンド・コラージュ。ヒップホップにも多大な影響を与えた、重いビートのミニマルなダンストラックの多いアート・オブ・ノイズであるが、美しくメランコリックな「モーメンツ・イン・ラヴ」という代表曲もある。これは、数々のCMなどに起用されたほか、マドンナの結婚式で使われた。また後年の「レッグス」は、ミスター・マリックのテーマ曲としても有名だ。ZTTから離れよりポップなアプローチに向かった彼らは、「ピーター・ガン」でグラミー賞を獲得。90 年に一旦解散するが、98 年にトレヴァー、ポール、そしてアン・ダドリーによる再結成が実現、ドビュッシーを題材にしたアルバムをリリースしてツアーも行った。

Discography

Pop
V.A.

アート・オブ・ノイズ、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッド、プロパガンダという時代のアイコンを次々に生み出したトレヴァー・ホーン率いるZTTレコーズ。1985年にリリースした『IQ6』はその三組の代表格アーティストに加え、ZTTの異なる側面を象徴するもう三組、アン・ピガール、アンドリュー・ポピー、そしてインスティンクトを加えた合計6組のアーティストによる作品集。

19 tracks

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ZTT30周年で、あの幻のコンピが再発へ!

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設立から30周年を迎えるトレヴァー・ホーンのレーベル〈ZTT〉。このたび、30周年企画の2弾として、多くの〈ZTT〉マニアが再発を望んでいた2つの作品が1つにまとめられて再発された。 アート・オブ・ノイズ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、プロパガ

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レーベル特集 ztt records

インタヴュー

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(司会、構成、高橋健太郎)''—健吾さんは今回のZTTの怒濤のリイシューの監修をされている訳ですけれど、ユニクロとタイアップしたTシャツも凄い売れたようですね。'' ''渡辺健吾(以下KW)'' : ユニクロは二度目の海外進出のロンドンで成功しているん…