世界的なパンデミックによって日常生活は一変し、人と人を近づけ、結びつけていく音楽の価値は混沌の中で居場所を失いかけていた。その中で、訪れることの叶わない景色や、出会うことの叶わない人々を思い、孤立の中で自分の中にあるイメージに目を向け、曲を生み出す。立ち止まらずに配信を通して音楽を続け、離れた場所の人々に見て、聴いてもらった一年に対する感謝。その感覚、感情をもとにレコーディングされた音楽は世界中が同一線上につながった季節のアーカイブ。二人が閉じた世界のなかで過ごした4つの季節は、4章の楽曲となり、1つのアルバムとなった。何気ない景色の素朴な喜びを、憧れを織り交ぜて描く春。高揚感と充足感のある景色を想像させる夏。深い憂いと、破壊を秘めた秋。美しくも優しい冬。より多彩で、より感情的に描いた彼らの4つのエピソード、その季節と景色をお楽しみください。