さて、「加那」というのは奄美の方言で「愛しい人、好きな人」。また女性の名前 の後ろに付ける愛称としても使われます。島唄を唄い始めて19年。私の思う「加那」とは。
今回「加那」がつく唄だけを収録しております。好きな人を想うこと、親の千歳を 願うこと、親子の儚さを慈しむこと、遠き存在を思い出すこと。全てが、愛しき人 への愛情。
私自身、愛で溢れた人でありたいと日々過ごしています。今回は、私の師匠であり 唄者として一生の目標であり、心から尊敬している、、、そういった意味では私の 思う「加那」のひとりでもあります、祖母の松山美枝子にお囃子をして頂きまし た。
先代への尊敬と感謝と共に。
平田まりな