選曲がひとくせ。といっても若造にはちょっとやそっとではやりこなせない。演奏はふたくせ。とはいいながら耳には心地よくスイング。この二人には普通の演奏なのか! ベースの加藤真一が、長年一緒にプレイしてきたピアノの巨匠佐藤允彦を担ぎ出して臨んだこのアルバムは、ジャズ・スタンダードあり佐藤允彦のオリジナルありで、たっぷり聴かせる12曲。これぞジャズのプロフェッショナル。この作品はジャズ・バーで聴くのにピッタリの、大人のジャズだ。