ストックホルム・フィルとオラモの最新新譜、ブルックナー交響曲 第3番の登場。オラモは今年現在、パリ管、ウイーンフィルなどの最上級のオーケストラへのほんの数回の客演以外、そのほとんどの活動をストックホルム・フィルに専念し、ますます関係を深めています。ここで聴けるブルックナーも、前リリースのマーラーの1番(昨年の来日記念盤)同様、どの部分からも隙の無い、構築され尽くした造詣で、本アルバムを仕上げています。もちろん録音も極上の出来で、ライブのテイクで仕上げられたとは思えないほどの完成度です。それは指揮者とオーケストラが練りに練った、確固たる自信に満ち溢れた説得力がそのすべてを物語り、我々聴くものを圧倒します。