クラシック界の幻の巨匠指揮者としてまことしやかにその名演奏とともにマニア筋で噂されていた謎の指揮者、アントン・ナヌート。彼が2009年紀尾井シンフォニエッタの指揮台に上がり、「ついに姿を現す!」と話題になりました。それとともにリリースされたライヴCD(EXCL-00037)も風格漂うベートーヴェンを披露。「幻」から「真」の巨匠指揮者となりました。それから4年、再度紀尾井シンフォニエッタと共演。この音源はそのライヴ・レコーディングです。ナヌートの確固たる強い意志が漲る見事なブラームスを聴かせてくれています。古いドイツのスタイルを感じさせつつも懐の深いサウンドと洗練された肌理の細やかな表情。職人気質のナヌートならではの音楽です。この遅ればせに現れた巨匠、アントン・ナヌートと紀尾井シンフォニエッタの渾身のライヴをお楽しみ下さい。