郷古廉

Discography

若く優秀なヴァィオリニストは毎年多数輩出されているが、天分に恵まれた郷古廉(ゴウコスナオ)の音楽性はその群を明らかに超越している。リズムの正確さ、音程跳躍や重音もストレスなく、音楽を奏でるための基本的な技術はすべて完璧に手のうちに入っている。そのうえで楽譜に書かれていることを自然に読み込み、自分自身の中で消化し、楽器を通して音で表現するという音楽家としてすべき当然の作業を、まるで生物が自然に呼吸をするするように、音楽を自然と奏でてゆく。バッハとバルトークという200年に及ぶ作曲様式の隔たりを見事に表現し、しかも無伴奏というヴァィオリニストとして真価が問われる作品を、弱冠19歳の郷古がデビュー盤として見事に作り上げたアルバムである。2014年3月レコート゛芸術誌特選評。

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V.A.

ひときわ注目を集める若きヴァイオリニスト、郷古廉によるバッハ&バルトークの最終章となる第3弾。冷静で内省的な中にも、鋭い気迫が感じられる音楽で、バッハ無伴奏の世界を見事に締めくくっています。また、バルトークのデュオでも、類まれなる実力は遺憾なく発揮され、郷古廉のさらなる飛翔を予見せずにはおきません。

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